他社の選考状況の答え方は?基本構成や例文、注意点などを徹底解説

2025/09/17
面接対策
面接でよくある質問
目次
1.
‌面接で「他社の選考状況」が聞かれる理由
2.
‌【基本構成】「他社の選考状況」を聞かれた時の答え方
3.
他社の選考状況を伝える時のポイント5選
4.
「他社の選考状況」の質問に答えるときの注意点
5.
【状況別|例文】「他社の選考状況」の質問への答え方6選
6.
「他社の選考状況」の関連質問5選
7.
‌‌「他社の選考状況」に関するよくある疑問
8.
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9.
‌さいごに
就職活動の中で、面接時に「他社の選考状況」について聞かれた際「正直に答えていいのかな?」や「なんで、そんな質問するの?」といった疑問を抱かれた方もいるのではないでしょうか?

本記事では、そんなお悩みを解決すべく、「他者の選考状況」の質問について徹底解説します!

面接官がこの質問をする意図や回答時の注意点も解説しますので、ぜひご一読ください。

‌面接で「他社の選考状況」が聞かれる理由

面接では、なぜ『他社の選考状況』が聞かれるのでしょうか。

面接で他社の選考状況が聞かれる理由としては以下の4点が挙げられます。

他社の選考状況が聞かれる理由
・企業選びに一貫性があるかを見るため
・他社の評価を知るため
・今後の選考スケジュールを組むため
・自社の志望度の高さを知るため

以下で詳しく解説していきます。

企業選びに一貫性があるかを見るため

他社の選考状況を聞く理由のひとつは、
・併願先の“共通点”が、志望動機とつながっているか
・業界、職種、事業フェーズの選び方がブレていないか
といった企業選びの軸の一貫性を見るためです。

軸が曖昧で併願に一貫性がない場合、入社後のミスマッチや内定辞退のリスクが高まります。採用には大きなコストがかかるため、企業は辞退・早期離職の可能性が低く、志望する動機が明確な候補者を優先して採用します。

つまり企業は、「この系統の仕事がしたい」という明確な志向があり、その志向に沿って併願しているかを見極めたいのです。

‌他社の評価を知るため

企業が他社の選考状況を尋ねる理由のひとつは、候補者が他社にどのように評価されているかを知るためです。
・すでに最終面接や内定まで進んでいるか
・他社からどの程度評価されているか
といった点を確認することで、候補者の市場における価値が見極められます

もし他社で内定や最終面接まで進んでいれば、それはその学生が一定の評価を得ている証拠です。企業側としては、「他社でも評価されている=当社にとっても優秀な人材である可能性が高い」と判断し、前向きに選考を進めやすくなります。

一方で、すでに複数の内定を持っている場合は「当社の内定を承諾してもらえるのか」という不安要素があります。この場合、選考スケジュールの調整や、競合と比較した魅力訴求を行うことで、内定承諾意欲を高めたいと考えているのです。

今後の選考スケジュールを組むため

他社の選考状況を聞くことで、今後の選考スケジュール調整にも役立てようとしています。

・他社の選考フェーズや内定回答期限がどれくらい迫っているか
・早めに内定を出さなければ辞退リスクが高まるか
といった点を把握できると、自社の面接日程を前倒ししたり、役員面接を早めに設定したりする判断材料にできます。

優秀な学生ほど複数社から内定を受けるため、採用側もスピード感を持って対応することが必要です。企業によっては「他社より先に内定を出して、学生とより多くの接点を持ちたい」という考えのもと、早めに内定を出す企業もあります。

自社の志望度の高さを知るため

面接で他社の選考状況を尋ねる背景には、自社に対する志望度の高さを確かめたいという狙いがあります。

具体的には、
・自社が第一志望なのか、他社と比べてどの位置づけにあるのか
・志望度を裏づける具体的な理由があるのか
といった点を確認しています。

新卒採用は経験よりも将来の成長可能性に期待するポテンシャル採用であるため、選考では「モチベーションを維持して仕事に取り組めそうか」「成長のために主体的に努力できるか」といった姿勢が重要視されます。

そのため企業は、他社の選考状況とあわせて「なぜそのような企業を受けているのか」「自社にどの程度の志望度を持っているのか」を聞き取り、候補者が本当に熱意を持って自社で働きたいと考えているかどうかを見極めようとしているのです。

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‌【基本構成】「他社の選考状況」を聞かれた時の答え方

ここでは、面接で「他社の選考状況」について回答する際の基本的な文章構成を解説していきます。
他社の選考状況を回答する基本的な文章構成を示した画像

①他社の選考状況の要点

まず「受けている業界」「選考中の企業数」「それぞれの選考段階」を簡潔に伝えます。
社名などの詳細まで伝える必要はなく、大まかな進捗状況が分かれば十分です。

例:
「コンサルティング業界に絞って選考を受けており、御社を除いて3社の選考が進んでいます。1社は最終選考を控えており、残りの2社は、それぞれ1次と2次の面接結果を待っている状況です」

②企業選びの軸

次に、自分が企業を選ぶ上で大切にしている軸を伝えます。
‌ここで軸を明示することで、併願先に一貫性があることを示すことができます。
抽象的にならないよう、「成長環境」「グローバル活躍」など、シンプルかつ具体的なキーワードで説明すると効果的です。

例:
‌「社会に大きなインパクトを与える仕事を就活の軸にしているため、いずれの企業も業界全体や行政を巻き込むような大規模案件を扱っているという特徴があります」

③御社への志望度・位置づけ

次に、その企業が併願先の中でどのような位置づけにあるかを率直に伝えます。
第一志望であれば明言し、比較検討中の場合は「第一志望群のひとつ」などの表現を使うと誠実さを示せます。
‌その上で、なぜ自社に強い関心を持っているのかを一言添えるのがポイントです。

例:
‌「なかでも御社は、公共領域から民間企業まで幅広く変革を支援している点に魅力を感じています」

④クロージング

最後に、志望度や判断基準を補足して締めます。
「どの観点で最終判断をするのか」を伝えることで、就活の軸と志望理由に一貫性があることをアピールできます。さらに、前向きに入社を検討している姿勢を示すと、好印象で回答を終えられます。

例:
‌「最終的には、自分がより大きな価値を社会に還元できる環境という観点から比較し、判断したいと考えています」

他社の選考状況を伝える時のポイント5選

続いて、他社の選考状況を伝える際に気をつけるべきポイントについてご紹介します。

他社の選考状況を伝える時のポイント
・具体的な社名は伝えなくてOK
・選考中の企業数のみ伝える
・他社との差別化ポイントを考えておく
・他社のことをネガティブに言わない
・入社意欲の高さが伝わるように意識する

それぞれのポイントに注意しながら回答し、面接官に好印象を残しましょう!

具体的な社名は伝えなくてOK

企業が求めているのは、「どのような系統の企業を受けているのか」「どの選考段階にいるのか」という情報です。

そのため、選考中の企業が属する業界や社数、進捗状況を伝えるだけで十分です。

むしろ、具体的な社名まで伝えてしまうと、比較や優劣を連想させるリスクもあるため注意が必要です。

選考中の企業数のみ伝える

他社の選考状況を聞かれた場合は、選考中の企業数のみを伝えるようにしましょう。

たとえば「これまでに落ちてしまった企業の数」や「エントリーだけした企業の数」まで細かく答える必要はありません

あくまで、今どの程度就活が進んでいるのかを端的に伝えることが大切です。

他社との差別化ポイントを考えておく

面接で他社の選考状況を答える際には、「数ある企業の中でも御社にはこのような魅力を感じています」と伝えることが大切です。

ここで具体的な差別化ポイントをしっかり述べられると、志望度の高さが伝わるだけでなく、就活の軸にも一貫性があるように見えます

逆に、この部分が曖昧だと「なぜうちを受けているのか」が不明確になり、熱意が伝わりにくくなるので注意しましょう。

他社のことをネガティブに言わない

志望度の高さを強調しようとして、「他社はここがダメだから御社を志望している」という伝え方をしてしまうのはNGです。

面接官からすると「では他社の面接では、うちのことを同じように悪く言っているのでは?」と疑念を抱かれる可能性があります。

また、他社を否定する姿勢はコミュニケーション能力や人柄への評価にもマイナスに働きかねません。必ずポジティブな理由付けで自社の魅力を語るように意識しましょう。

入社意欲の高さが伝わるように意識する

「他社の選考状況」を聞かれたときは、自分の入社意欲を示すチャンスでもあります

就活の軸を提示し、それに基づいて他社の選考状況を簡潔に伝えたうえで、最後に「だからこそ御社の◯◯に強く魅力を感じている」と結びつければ志望動機の説得力が増します。

反対に、回答に一貫性がなかったり、その企業の魅力に触れられていなかったりすると「他の企業が第一志望なのでは?」と疑われてしまいます。入社意欲を示す場面であることを常に意識して臨みましょう。

「他社の選考状況」の質問に答えるときの注意点

次に、他社の選考状況の質問に答えるときの注意点について解説します。

他社の選考状況の質問に答えるときの注意点
・明らかな嘘をつかない
・選考中の他社の内部情報を漏らさない

以下で詳しく解説していきます。

明らかな嘘をつかない

「現在、30社の選考を受け、5社最終面接、20社内定をいただいています」というような、明らかな嘘は絶対につかないようにしましょう。

‌自分を良く見せようと嘘をついてしまいたくなることもありますよね。しかし、その嘘がばれてしまった場合、最悪の場合内定取り消しになる可能性があります

働く上で信用はとても大切です。「この人と一緒に働くのが楽しみだ」とポジティブな印象を持ってもらえるように、誠実な対応を心がけましょう。

他社の情報漏洩

他社の内部情報を漏らすような発言はしてはいけません。理由としては他社の規約を破っている可能性が高いためです。
内部情報を漏らしていることが判明した場合、選考に落とされてしまう可能性が高いです。

また、選考中の企業からの信頼を失ってしまう可能性もあります。この人は会社の情報を外部に漏らしてしまう人であると判断され、情報漏洩のリスクを避けるため、採用しない判断をすることも考えられます。

信頼を失わないためにも、他社の内部情報を漏らさないようにしましょう。

【状況別|例文】「他社の選考状況」の質問への答え方6選

ここでは、選考状況別で「他社の選考状況」に関する質問に対しての答え方例文を紹介します。
下の6種類の選考状況の例文から自分の状況と一致するものを参考にしてみましょう!

▼選考状況別回答例文
①応募企業が一社のみの場合(御社のみ)
②複数企業で選考中の場合
③既に内定を所持している場合
④エントリーをしているが選考は始まっていない場合
⑤エントリーした企業が全落ちの場合
⑥就職以外の進路を考えている場合

以下で例文を紹介していきます。

①応募企業が一社のみの場合(御社のみ)

1つ目のケースは、応募している企業が、面接を受ける企業のみの場合です。
他社の選考を受けていない場合は、その旨を正直に伝えたうえで理由を説明するようにしましょう。例えば「御社だけを志望しているため」という理由であればそれを正直に伝えて問題ありません。

▼例文
現在、応募しているのは御社のみです。私の就活の軸である「社会貢献性の高い事業内容」と「成長環境」に合致する企業が御社だけであるため、他社には応募せず、御社一本で選考に臨んでおります。

②複数企業で選考中の場合

複数の企業で選考中の場合は、他社の選考段階を正直に伝え、面接中の企業への入社意欲を伝えるようにしましょう。

複数企業選考に参加している場合には、なぜその企業群を選び選考に参加しているのかを伝えると、説得力が生まれます。

▼例文
現在、複数の企業で選考に進んでおり、具体的にはA社が次回最終面接、B社が二次面接となっております。私の就職活動の軸は、「社会に対して価値を提供できるサービスに携わること」と「自身の成長を支えてくれる環境に身を置くこと」です。この軸に基づいて企業選びを行っている中で、御社の〇〇という事業内容が最も自分の軸と合致していると感じており、御社を第一志望として選考に臨んでおります。

③既に内定を所持している場合

3つ目のケースは、既に内定を所持している場合です。内定を1社から貰っている人材は、企業によってはむしろ好印象になります。

「内定を貰っている企業よりも志望度が高いから選考に参加している」と伝えることができれば、志望度の高さをアピールできるでしょう。

他社の選考状況がないケースで、最も積極的にアピールできる状況です。

▼例文
現在、複数の企業で選考に進んでおり、A社からはすでに内定をいただいております。
しかし、私の就職活動の軸である「自身の専門性を活かすことのできる事業内容」と「若手からの裁量権」を踏まえたとき、御社の〇〇という事業内容や社風が最も自分の軸に最も合致していると感じております。
そのため、御社を第一志望として選考に臨んでおります。

④エントリーをしているが選考は始まっていない場合

4つ目は、他社でエントリーをしているけど、選考が始まっていない場合です。

就活序盤の就活生は、他社で書類選考や面接選考まだ始まっておらず、選考がない状況もあるかと思います。そんな時は、嘘をつかず素直に状況を説明しましょう。
就活序盤と伝えると、「志望度が低いのでは?」と思われてしまう可能性もあるため、志望度が高い企業の時は「第1志望です」と伝えるといいでしょう。

▼例文
現在、数社にエントリーしておりますが、いずれもまだ選考が始まっていない段階です。
私の就職活動の軸は、「人々の生活を豊かにするサービスに関わりたい」と「グローバルに通用するスキルを身に付けたい」です。
その軸に照らし合わせたとき、御社の〇〇という事業内容や企業理念が最も自分と合致していると感じており、御社を第一志望として選考に臨んでおります。

⑤エントリーした企業が全落ちの場合

5つ目のケースは、今まで受けていた企業の選考に全て落ちてしまった場合です。

‌不採用になった選考に関しては企業側にも不安を与えることになるため、伝えるのは避けましょう。他社の選考に全て落ちた場合でも、「御社が第一志望」や「現在は御社のみ」というように、できるだけポジティブに表現しましょう

▼例文
現在は、御社のみ選考が進んでいる状況です。
これまで複数の企業にエントリーしておりましたが、「社会課題の解決に貢献できる仕事がしたい」「長期的に成長し続けられるキャリアを築きたい」という軸に御社が最も合致しており、第一志望として選考に臨んでおります。

⑥就職以外の進路を考えている場合

6つ目のケースは、大学院の進学や、就職以外の進路を考えている場合です。
このような状況の人は、一旦興味のある企業を受けてみて、受からなかった場合は、就職以外の進路に進むパターンです。

この場合は、慎重に答える必要があります。「就職できなければ大学院に進学します」とだけ伝えてしまうと、就職を軽く考えていて熱意が伝わらず、マイナスな印象を持たれてしまいます。
そのため、就職以外の道があることは伝えつつ、志望度の高い企業を受けていると回答しましょう。

▼例文
現在、就職と大学院進学の両方を視野に入れておりますが、社会に出て実践の中で学び成長したいという思いから、現在は就職を第一に考えております。
複数の企業にエントリーしており、次回A社は最終面接、B社は二次面接となっております。私の就職活動の軸は、「地域やコミュニティに価値を還元できる企業で働きたい」と「成長機会が多く、自分を高められる企業で働きたい」です。
その軸に照らして企業研究を進める中で、御社の〇〇という事業やビジョンに最も強く惹かれ、第一志望として選考に臨んでおります。

「他社の選考状況」の関連質問5選

ここでは、他社の選考状況に関連する深掘り質問と、その答え方を5つご紹介します。

▼他社の選考状況に関連した質問例
・第一志望はどこですか?
・なぜ、弊社とその企業を受けているのですか?
・弊社とその企業は、業務内容が大きく異なりますが?
・もし内定をお出しした場合、いつ頃お返事が可能ですか?
・内定を複数もらった場合、どんな基準で就職先を決めますか?

以下で詳しく解説していきます。

‌「第一志望はどこですか?」

第一志望の企業を聞かれた場合は、面接中の企業を第一志望と回答することをおすすめします
企業はコストをかけて採用活動を行っているため、少しでも志望度の高い人を採用したいと考えています。

入社するかどうかは内定をもらった後に決めることが可能です。選考に落とされることを防ぐためにも、第一志望を聞かれた際には「御社が第一志望です」と回答するのが無難でしょう。

「なぜ、弊社とその企業を受けているのですか?」

企業の選考状況を答えた後に「なぜ弊社とその企業を受けたのか」について詳しく聞かれることがあります。

この質問は「企業選びの軸」について知りたいという意図もあります。

この質問を受けた時は、選考状況の一貫性を意識しましょう。
自分の企業選びの一貫性をアピールすることで、志望度の高さを伝えることができます。

「弊社とその企業は、業務内容が大きく異なりますが?」

「弊社とその企業は、業務内容が大きく異なりますが?」と質問されることもあります。
この場合も、自分の企業選びの軸を伝えるようにしましょう。‌一貫性があることが伝われば、面接官も納得してくれるはずです
また、志望動機の内容と絡めた理由をいうことで、さらに一貫性があり、好印象に繋がります。

「もし内定をお出しした場合、いつ頃お返事が可能ですか?」

最終選考に近づくにつれて、「もし内定をお出しした場合、いつ頃お返事ができそうですか?」と質問される場合があります。これは他社の選考状況を聞いた中で、自社の志望度を図りたいという意図があります。‌第一志望である場合は、「すぐに回答いたします」と伝えましょう。

‌第一志望ではない場合や、まだ志望度が定まっていない場合は「御社の業務内容や企業理念に魅力を感じていますが、他社の選考を受けた上で最終的に決めていきたいです。」と答えても問題ありません。

上記のような答え方をするときは、どんな点に魅力を感じているのか詳しく伝えること、また回答を待ってもらえるように伝えましょう。

「内定を複数もらった場合、どんな基準で就職先を決めますか?」

就職先を決める基準を聞かれた場合は、自分の就活の軸を説明し、その軸に沿って決めると伝えましょう

軸を満たせるかどうかを基準とすると伝えることで、どの会社でも良いわけではないと信頼してもらうことができます。軸をもっている人は、目標達成に向けて努力し、入社後の活躍がイメージしやすいためです。

そのうえで面接中の企業はその就活の軸を満たすため第一志望であるということを伝えられるとより良いでしょう。

‌‌「他社の選考状況」に関するよくある疑問

最後に、「他社の選考状況」に関する就活生のよくある疑問にお答えしていきます。

Q. 選考中の企業数が少ないと悪い評価につながる?

A. 企業数よりも「受けている理由の明確さ」が重視されます。

「たくさん選考に落ちてしまって、選考中の企業が少ない」「まだ1社しか受けていない」といった状況に不安を感じる就活生も多いですが、企業数そのものが評価に直結することはありません。

 面接官が知りたいのは「なぜその企業群を志望しているのか」という理由の一貫性です。

志望理由が明快で説得力があれば、受けている企業が少なくても問題ありません。むしろ数よりも、軸に基づいてしっかり企業選びをしていることがプラスに評価されます。

Q. 選考中の企業に一貫性がない場合、どう答える?

A. バラバラに見える選考先でも、共通する観点を見つけて伝えましょう。

必ずしも業界や職種が完全に一致している必要はありません。例えば「IT企業とメーカーを受けている」ケースでも、「いずれもテクノロジーを活用して社会課題を解決している点に魅力を感じています」とまとめれば、一貫性を示せます。

どうしても共通点を見出しにくい場合は、「広く業界研究をしており、比較を通じて自分の軸を明確にしている」と前向きに伝えましょう。探索的に動いている姿勢は、柔軟性や成長意欲としてプラスに受け取られることもあります。

Q. 嘘でも「第一志望」と伝える必要はある?

A. 「第一志望群のひとつ」など伝え方を工夫しましょう。

面接官は数多くの学生を見ているため、不自然な「第一志望アピール」はかえって信頼を損なう恐れがあります。

例えば「第一志望群のひとつです」「比較検討中ですが、〇〇という観点で御社に強く関心を持っています」など、言い方に工夫しながら志望度をアピールしましょう。

大切なのは、他社との差別化ポイントを交えて志望理由を具体的に伝えることであり、それによって志望度の高さは十分に伝わります。

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さいごに

ここまで、「他社の選考状況」を聞かれた際の答え方について解説してきました。

選考状況の質問は、単なる状況確認としての側面だけでなく、入社意欲や就活の軸に一貫性があるか等を確認しています。しっかりと回答を用意することで採用担当者に熱意を伝えられるチャンスでもあります。

この記事を参考に、自分の状況にあった回答ができるようになりましょう。

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