【回答例文付き】他社の選考状況の答え方は?注意点とともに徹底解説!

2025/04/23
面接対策
面接でよくある質問
目次
1.
‌面接で「他社の選考状況」が聞かれる理由
2.
‌‌【5分でわかる!】他社の選考状況を伝える時のポイント
3.
‌【3ステップ】他社の選考状況に関する質問の答え方
4.
‌‌【業界・職種別】「他社の選考状況」の質問への答え方例文7選
5.
【選考状況別】「他社の選考状況」の質問への答え方例文6選
6.
【NG例文付き】「他社の選考状況」の質問に答えるときの注意点
7.
‌他社の選考状況に関連した面接質問例5選
8.
Matcherに登録をして面接対策を完璧にしよう!
9.
‌さいごに
就職活動の中で、面接時に「他社の選考状況」について聞かれた際「正直に答えていいのかな?」や「なんで、そんな質問するの?」といった疑問を抱かれた方もいるのではないでしょうか?

本記事では、そんなお悩みを解決すべく、「他者の選考状況」の質問について徹底解説します!

面接官がこの質問をする意図や回答時の注意点も解説しますので、ぜひご一読ください。

‌面接で「他社の選考状況」が聞かれる理由

面接では、なぜ『他社の選考状況』が聞かれるのでしょうか。

面接で他社の選考状況が聞かれる理由としては以下の5点が挙げられます。

▼他社の選考状況が聞かれる理由
①企業選びに一貫性があるかを見るため
②他社の評価を知るため
③今後の選考スケジュールを組むため
④自社の志望度の高さを知るため

以下で詳しく解説していきます。

①企業選びに一貫性があるかを見るため

面接官は、「企業選びの一貫性」を見るために、他社の選考状況を聞いているパターンがあります。

就活生の皆さんは、1つの業界に絞らず、様々な業界の選考を受けていると思います。
様々な業界を志望し選考を受けることは、もちろん悪いことではありません。
同様に企業側も「複数の業界を受けている=一貫性がない」と判断しているわけではありません。

ただし「しっかりとした就活の軸があり、その軸にマッチした業界を受けているか」は、企業側は非常に気にしています。

もし軸がしっかりしておらず、その軸とは異なる一貫性のない企業を受けている学生を採用してしまっては、内定辞退の可能性が高まります。

また仮に入社したとしても、望んで企業に入社した可能性が高くないため、早期退職のリスクが高まるでしょう。

企業は採用に多くのコストを掛けています。
そのコストを無駄にしないためにも、他社の選考状況を聞いているのです。

②他社の評価を知るため

「他社の評価を知りたい」という意図のもと、他社の選考状況を聞いてくるパターンもあります。

企業は優秀な学生を採用したいと考えています。そこで重要なのが「他社の評価」です。選考が順調に進んでいる学生は、他社から高い評価を受けている優秀な学生であると考えられます。

「この学生は、他社からも高い評価を受ける優秀な学生なのだろうか・・・」という意図のもとに、他社の選考状況を聞いてくるのです。

③今後の選考スケジュールを組むため

まず企業が他社の選考状況を聞く意図として考えられるのが「内定を承諾してもらえるように、選考スケジュールを組みたい」と考えているパターンです。

学生の皆さんは、1社から内定をもらったとしても、第一志望の会社でない限り、就職活動を続けるはずです。企業もそのことを見越しており、そのために内定を出しただけでは終わらずに「内定承諾期限」を設けています。

企業側からすると、時間を掛けて内定を出した学生に辞退をされてしまっては、大きな損失です。
そのため、面接中に他社の選考状況を聞いた上で、その内容をもとに内定出しのタイミングを調整したいと考えているのです。

また企業によっては「他社より先に内定を出して、学生とより多くの接点を持ちたい」という考えのもと、早めに内定を出す企業もあります。

④自社の志望度の高さを知るため

企業の面接官が気にしているのは、「内定を出したら本当に入社してくれるか」という点です。就活生に選考状況を確認することで自社の志望順位を把握したいという意図があります。

企業は就活生一人を採用するまでに高いコストがかかっており、内定辞退を避けたいと考えています。エントリーシートや面接を通して、自社に入社してくれる人かを見極める必要があり、そのための質問の1つとして他社の選考状況を聞いているのです。

「他社の選考状況」は、答え方によっては内定チャンスに!

多くの就活生が、「なぜ他社の情報まで答えなきゃいけないのだろう・・・」と他社の選考状況に関する質問に、マイナスイメージを持っています。
この気持ち、とても理解できます。

一方で「他社の選考状況」の質問は、実は自身をアピールするチャンスの質問とも言えるのです!

なぜなら、他社の選考状況は
・企業への志望度
・就活の軸の一貫性
・他社からの評価
の3つを同時に効率的にアピールできるからです!

「他社の選考状況を答えるのいやだなあ・・・」と感じている人は多いと思いますが、内定に近づくためにも、しっかりと対策しておきましょう。

‌‌【5分でわかる!】他社の選考状況を伝える時のポイント

続いては、他社の選考状況を伝える時のポイントについて紹介していきます。

「どうやって他社の選考状況を伝えたらよいか分からない・・・」とお悩みの方は、必見の内容です!

▼他社の選考状況を答えるときのポイント
①主な2,3社の選考状況を伝える
②第一志望であることを伝える
③企業を差別化できるポイントを探しておく
④「落ちた他社」は伝える必要なし
⑤企業選びの軸を明確にする
⑥面接時期によって回答を工夫する

上記の6つのポイントについて、1つずつ具体的に見ていきます。

①主な2,3社の選考状況を伝える

受けている企業の全てを回答する必要はありません。

面接官としても、事細かにあなたの選考状況を把握したいと思っている訳ではなく、「どの層の企業を受けているか」「企業選びに一貫性があるか」を重要視しています。また、多数の企業を伝えることで「本当にうちに来てくれるのか?」といった余計な不信感を与える可能性もあります。

面接する企業にとって、志望度と一貫性をアピールできる2,3社を取捨選択して伝えるようにしましょう。

②第一志望であることを伝える

他社の選考状況聞く際に、面接官が気にしているのが「自社に対する志望度」です。

他社の選考状況を聞かれたら、基本的には「御社が第一志望です」と添えて伝えるのがよいでしょう。その際に、なぜ第一志望なのか、しっかりと理由を明確にして伝えるのがポイントです。

他社との差別化ポイントを伝える場合は、福利厚生や年収などの待遇面や売上の大きさを伝えるより
・自分のこれまでの経験とそれに対するマッチ度
・今後の事業方針に対する共感
・カルチャーへのマッチ度
など「その企業特有の強み、特徴」に訴求するとよいでしょう。

そうすることで、早期退職や内定辞退の不安を払拭することができます。

③企業を差別化できるポイントを探しておく

面接の前に、面接を受ける企業の「差別化ポイント」を探しましょう。

他社の選考状況の質問とセットで「その中でなぜ弊社を志望しているの?」と聞かれることが多くあります。その際、的確な回答ができないと志望度が低いとみなされてしまいます。

‌企業研究を通して、回答をしっかりと準備し質問に的確に回答することで、志望度の高さをアピールしましょう。

④「落ちた他社」は伝える必要なし

他社の選考状況を聞かれ答える場合、選考に落ちてしまった他社は伝える必要はありません

もし仮に「御社の競合である△△社の2次選考で落ちました」と伝えると、面接官に「この子を採用して大丈夫かな・・・」と、不安を抱かせてしまいます。

選考に落ちている他社の状況を伝える場合は「△△社は2次選考に参加していて、ただいま選考結果待ちです」くらいの表現にとどめましょう。

⑤企業選びの軸を明確にする

面接官は、他社の選考状況に関する質問を通して、就活生の「企業選びの軸」を知りたがっています。
また、一貫性のある軸は、面接官に志望度の高さを伝えることができます。

基本的には、
(1)自己分析をしっかりと行う
(2)自己分析をもとに「軸」を決定する
(3)軸をもとに、受けている企業を決める
という順番で就職活動に望むのが良いでしょう。

そうすることで、効率的に「企業選びの軸」を明確にすることができます。

⑥面接時期によって回答を工夫する

また「就職活動の時期ごとに伝える内容を変更すること」も、他社の選考状況を聞かれた場合重要です。

例えば、就職活動が一段落する大学4年生の7月に「他社の内定が1社もありません!」と正直に答えてしまうと、面接官から「この子を採用して大丈夫かな」と懸念を抱かれてしまう可能性が高くなります。

就活後期でも内定がない、という事態を避けるためにも、まずは就活スケジュールをしっかりと立てて、早めに選考を受けましょう。

それでも「就活後期に内定がない」という状況に陥ってしまったら「来週○○株式会社と△△社の最終面接があります」と答えるのがよいでしょう。

就職活動では、面接官からの懸念をいかに払拭できるかが重要です。

ネガティブイメージを持たれない答え方を意識しましょう。

‌【3ステップ】他社の選考状況に関する質問の答え方

他社の選考状況に関する質問は、とても重要だと紹介しました。
では、どのように答えていけばよいのでしょうか。ここでは「他社の選考状況に関する質問への答え方」について3STEPでまとめました。

▼他社の選考状況に関する質問の答え方3STEP
STEP1:結論を述べる
STEP2:詳細を伝える
STEP3:志望動機とともに第一志望であることを伝える

まずは一言「〇社選考途中で、〇社内定を保持しています」と結論を伝えましょう。
この際、選考を受けているすべての企業を伝える必要はなく、2〜3社の名前を挙げて伝えれば十分です
続いて「○○株式会社は、2次選考の結果待ちで、△△株式会社の内定を保持しています」などと、詳細を伝えましょう。

その上で「他社の選考を受けていますが、○○という理由で御社が第一志望です」と伝えるのがおすすめです。

【面接】「他社の選考状況」の質問への答え方例文

ここでは、面接で他社の選考状況について聞かれた際の答え方の例をご紹介します。

◆面接官
現在弊社以外に選考を受けている会社はありますか。また弊社は第一志望でしょうか。
◆回答例
はい、ございます。△△株式会社と○○株式会社を受けており、△△株式会社は次回最終選考です。その中でも御社が第一志望です。理由としては、御社の今後拡大していくとされている□□産業に携わりたいと考えているからです。私は学生時代に□□産業の研究をしてきました。その知識を活かして、御社の□□産業の分野で貢献していきたいと考えており、御社を第一志望としております。

【ES】「他社の選考状況」の書き方例文

ここでは、エントリーシートで他社の選考状況を聞かれた際の書き方の例をご紹介します。

エントリーシートで選考状況を書く際はなるべく簡潔に記すようにしましょう。選考に参加している企業全てを書く必要はありません。2~4社程度記載するようにしましょう。

また、落ちてしまった企業は書く必要はありません。

▼記載例
〇〇株式会社 1次選考通過
〇〇株式会社 次回最終面接
〇〇株式会社 最終面接結果待ち
〇〇株式会社 内定

就活対策をするならMatcher

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
「面接で毎回緊張してしまい、うまく話せない」「内定がもらえるか不安」という方にぜひ利用していただきたいのが、就活に関するお悩みならなんでも社会人に相談できるサービス・Matcherです。

所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリであるMatcher。業界・企業研究だけではなく、ES添削や面接対策、自己分析などを、就活を乗り越えた社会人や内定者に手伝ってもらうことができます。

「就活初心者向け」「テキストだけでも相談可能」など、多種多様な経験を持った社会人のなかから、自分の悩みにぴったりと当てはまるプランや相談相手を見つけることが可能です。

Matcherをおすすめする5つの理由
・大手企業からベンチャー企業の社会人3.5万人が登録している!
・出身大学関係なく、OB・OG訪問できる!
・住んでいる地域に関係なく、オンラインでOB・OG訪問できる!
・ワンクリックで簡単にOB・OG訪問依頼できる!
・あなたにマッチ度が高い企業のみから特別選考スカウトが届く!

以下のボタンから登録して、内定獲得への一歩を踏み出しましょう!
Matcherに登録する(無料)

‌‌【業界・職種別】「他社の選考状況」の質問への答え方例文7選

ここでは、以下の業界・職種を志望している場合の「他社の選考状況」の質問への答え方を紹介していきます。
‌・メーカー
・商社
・IT業界
・金融業界
・マスコミ業界
・営業職
・エンジニア職

自身の志望業界・職種と一致している例文を参考にしてみましょう!

‌①「メーカー」を受けている場合

現在、メーカーを中心に就職活動を進めており、A社とB社の選考に参加しております。A社は二次面接、B社については二次面接を予定しております。いずれも「社会課題を技術で解決する」という観点から興味を持っておりますが、御社の◯◯技術や□□への取り組みは、より社会への貢献性が高く、スケールの大きな視点を持っていらっしゃると感じました。他社と比較しても、自分の成長機会や関われる事業領域の広さという点で、御社が最も魅力的だと感じており、第一志望にさせていただいております。

②「商社」を受けている場合

現在、商社を中心に就職活動を進めており、A社とB社の選考に参加しております。A社は二次面接、B社は一次面接を予定しております。いずれも「社会に大きなインパクトを与えるビジネスに携わりたい」「海外と関わりながら価値を生み出したい」という軸で企業を選んでおります。その中でも御社は、◯◯事業をはじめとしたグローバルな事業展開や、□□地域での社会貢献的なビジネスに特徴があり、その点に強く惹かれております。
選考を通じて他社と比較しても、働く環境・事業の方向性・価値観のいずれも自分の志向と最も一致しており、御社が第一志望です。

③「IT業界」を受けている場合

現在、IT業界を中心に選考を進めており、A社とB社の選考に参加しております。A社は二次面接、B社は一次面接を予定しております。どの企業も「テクノロジーで課題解決をする」という軸で選んでいますが、御社は特に◯◯領域への取り組みや、□□のような実績が魅力的だと感じています。社員の方から伺ったお話なども踏まえ、自分が最も成長でき、力を発揮できる環境だと感じており、御社が第一志望です。

④「金融業界」を受けている場合

現在、金融業界を中心に就職活動を進めており、A社とB社の選考に参加しております。A社は二次面接、B社は一次面接を予定しております。金融を通じて企業や個人の成長を支えるという軸で企業選びをしていますが、御社のお客様との長期的な信頼関係を重視している点に強く共感しており、第一志望としております。

⑤「マスコミ業界」を受けている場合

現在、マスコミ業界を中心に就職活動を進めており、A社とB社の選考に参加しております。A社は二次面接、B社は一次面接を予定しております。情報を「正確に・分かりやすく・心に届く形で」発信できる仕事に強く惹かれており、業界内でも特にその点を大切にされている企業を志望しております。中でも御社の、◯◯という取り組みや、△△の姿勢を通じて、人々の行動や価値観に前向きな影響を与えているという点に深く共感しており、第一志望としております。

⑥「営業職」を受けている場合

現在は営業職を中心に就職活動を進めており、A社とB社の選考に参加しております。A社は二次面接、B社は一次面接を予定しております。人と関わる仕事がしたいという思いから営業職を志望しており、お客様と信頼関係を築きながら、自社の商品やサービスを自信を持って提案できる環境に魅力を感じています。なかでも御社の、安定した顧客基盤のもと、若手でも早い段階から現場で経験を積める環境がある点に強く惹かれており、現在、御社を第一志望としています。

⑦「エンジニア職」を受けている場合

現在、エンジニア職を中心に選考を進めており、A社とB社の選考に参加しております。A社は二次面接、B社は一次面接を予定しております。幼い頃からものづくりや仕組みに興味があり、技術を通じて社会や人の生活を支えることができるエンジニアという職種に強く惹かれています。中でも御社は、◯◯分野において高い技術力と安定した開発環境が整っており、成長しながら長く働けるイメージが持てたため、現在、第一志望としております。

【選考状況別】「他社の選考状況」の質問への答え方例文6選

ここでは、選考状況別で「他社の選考状況」に関する質問に対しての答え方例文を紹介します。
下の6種類の選考状況の例文から自分の状況と一致するものを参考にしてみましょう!

▼選考状況別回答例文6選
①応募企業が一社のみの場合(御社のみ)
②複数企業で選考中の場合
③既に内定を所持している場合
④エントリーをしているが選考は始まっていない場合
⑤エントリーした企業が全落ちの場合
⑥就職以外の進路を考えている場合

以下で例文を紹介していきます。

①応募企業が一社のみの場合(御社のみ)

1つ目のケースは、応募している企業が、面接を受ける企業のみの場合です。
他社の選考を受けていない場合は、その旨を正直に伝えたうえで理由を説明するようにしましょう。例えば「御社だけを志望しているため」という理由であればそれを正直に伝えて問題ありません。

▼例文
現在、応募しているのは御社のみです。私の就活の軸である「社会貢献性の高い事業内容」と「成長環境」に合致する企業が御社だけであるため、他社には応募せず、御社一本で選考に臨んでおります。

②複数企業で選考中の場合

複数の企業で選考中の場合は、他社の選考段階を正直に伝え、面接中の企業への入社意欲を伝えるようにしましょう。

複数企業選考に参加している場合には、なぜその企業群を選び選考に参加しているのかを伝えると、説得力が生まれます。

▼例文
現在、複数の企業で選考に進んでおり、具体的にはA社が次回最終面接、B社が二次面接となっております。私の就職活動の軸は、「社会に対して価値を提供できるサービスに携わること」と「自身の成長を支えてくれる環境に身を置くこと」です。この軸に基づいて企業選びを行っている中で、御社の〇〇という事業内容が最も自分の軸と合致していると感じており、御社を第一志望として選考に臨んでおります。

③既に内定を所持している場合

3つ目のケースは、既に内定を所持している場合です。内定を1社から貰っている人材は、企業によってはむしろ好印象になります。

「内定を貰っている企業よりも志望度が高いから選考に参加している」と伝えることができれば、志望度の高さをアピールできるでしょう。

他社の選考状況がないケースで、最も積極的にアピールできる状況です。

▼例文
現在、複数の企業で選考に進んでおり、A社からはすでに内定をいただいております。
しかし、私の就職活動の軸である「自身の専門性を活かすことのできる事業内容」と「若手からの裁量権」を踏まえたとき、御社の〇〇という事業内容や社風が最も自分の軸に最も合致していると感じております。
そのため、御社を第一志望として選考に臨んでおります。

④エントリーをしているが選考は始まっていない場合

4つ目は、他社でエントリーをしているけど、選考が始まっていない場合です。

就活序盤の就活生は、他社で書類選考や面接選考まだ始まっておらず、選考がない状況もあるかと思います。そんな時は、嘘をつかず素直に状況を説明しましょう。
就活序盤と伝えると、「志望度が低いのでは?」と思われてしまう可能性もあるため、志望度が高い企業の時は「第1志望です」と伝えるといいでしょう。

▼例文
現在、数社にエントリーしておりますが、いずれもまだ選考が始まっていない段階です。
私の就職活動の軸は、「人々の生活を豊かにするサービスに関わりたい」と「グローバルに通用するスキルを身に付けたい」です。
その軸に照らし合わせたとき、御社の〇〇という事業内容や企業理念が最も自分と合致していると感じており、御社を第一志望として選考に臨んでおります。

⑤エントリーした企業が全落ちの場合

5つ目のケースは、今まで受けていた企業の選考に全て落ちてしまった場合です。

‌不採用になった選考に関しては企業側にも不安を与えることになるため、伝えるのは避けましょう。他社の選考に全て落ちた場合でも、「御社が第一志望」や「現在は御社のみ」というように、できるだけポジティブに表現しましょう

▼例文
現在は、御社のみ選考が進んでいる状況です。
これまで複数の企業にエントリーしておりましたが、「社会課題の解決に貢献できる仕事がしたい」「長期的に成長し続けられるキャリアを築きたい」という軸に御社が最も合致しており、第一志望として選考に臨んでおります。

⑥就職以外の進路を考えている場合

6つ目のケースは、大学院の進学や、就職以外の進路を考えている場合です。
このような状況の人は、一旦興味のある企業を受けてみて、受からなかった場合は、就職以外の進路に進むパターンです。

この場合は、慎重に答える必要があります。
「就職できなければ大学院に進学します」とだけ伝えてしまうと、就職を軽く考えていて熱意が伝わらず、マイナスな印象を持たれてしまいます。
そのため、就職以外の道があることは伝えつつ、志望度の高い企業を受けていると回答しましょう。

▼例文
現在、就職と大学院進学の両方を視野に入れておりますが、社会に出て実践の中で学び成長したいという思いから、現在は就職を第一に考えております。
複数の企業にエントリーしており、次回A社は最終面接、B社は二次面接となっております。私の就職活動の軸は、「地域やコミュニティに価値を還元できる企業で働きたい」と「成長機会が多く、自分を高められる企業で働きたい」です。
その軸に照らして企業研究を進める中で、御社の〇〇という事業やビジョンに最も強く惹かれ、第一志望として選考に臨んでおります。

【NG例文付き】「他社の選考状況」の質問に答えるときの注意点

次に、他社の選考状況の質問に答えるときの注意点について解説します。

NG例文も一緒に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

▼他社の選考状況の質問に答えるときの注意点
①明らかな嘘をつかない
②選考中の他社の内部情報を漏らさない

以下で詳しく解説していきます。

①明らかな嘘をつかない

自分を良く見せようと嘘をついてしまいたくなることもありますよね。
しかし、その嘘がばれてしまった場合、最悪の場合内定取り消しになる可能性があります。

働く上で信用はとても大切です。
企業はリスクを少しでも減らすために嘘をつくような人材を採用したいとは思いません。

明らかな嘘は絶対につかないようにしましょう。

NG例文①|明らかな嘘

現在、30社の選考を受け、5社最終面接、20社内定をいただいています。

②他社の情報漏洩

他社の内部情報を漏らすような発言はしてはいけません。
理由としては他社の規約を破っている可能性が高いためです。
内部情報を漏らしていることが判明した場合、選考に落とされてしまう可能性が高いです。

また、選考中の企業からの信頼を失ってしまう可能性もあります。
この人は会社の情報を外部に漏らしてしまう人であると判断され、情報漏洩のリスクを避けるため、採用しない判断をすることも考えられます。

信頼を失わないためにも、他社の内部情報を漏らさないようにしましょう。

NG例文②|他社の情報を漏らす

私は現在3社の選考に参加しています。〇〇株式会社から内定をいただきました。その会社では現在までに20人の内定者がおり、追加で8名採用したいとの情報がありました。

‌他社の選考状況に関連した面接質問例5選

ここでは、他社の選考状況に関連する深掘り質問と、その答え方を5つご紹介します。

▼他社の選考状況に関連した質問例5選
①「第一志望はどこですか?」
②「なぜ、弊社とその企業を受けているのですか?」
③「弊社とその企業は、業務内容が大きく異なりますが?」
④「もし内定をお出しした場合、いつ頃お返事が可能ですか?」
⑤「内定を複数もらった場合、どんな基準で就職先を決めますか?」

以下で詳しく解説していきます。

‌①「第一志望はどこですか?」

第一志望の企業を聞かれた場合は、面接中の企業を第一志望と回答することをおすすめします
企業はコストをかけて採用活動を行っているため、少しでも志望度の高い人を採用したいと考えています。

入社するかどうかは内定をもらった後に決めることが可能です。選考に落とされることを防ぐためにも、第一志望を聞かれた際には「御社が第一志望です」と回答するのが無難でしょう。

②「なぜ、弊社とその企業を受けているのですか?」

企業の選考状況を答えた後に「なぜ弊社とその企業を受けたのか」について詳しく聞かれることがあります。

この質問は「企業選びの軸」について知りたいという意図もあります。

この質問を受けた時は、選考状況の一貫性を意識しましょう。
自分の企業選びの一貫性をアピールすることで、志望度の高さを伝えることができます。

③「弊社とその企業は、業務内容が大きく異なりますが?」

「弊社とその企業は、業務内容が大きく異なりますが?」と質問されることもあります。
この場合も、自分の企業選びの軸を伝えるようにしましょう。‌一貫性があることが伝われば、面接官も納得してくれるはずです
また、志望動機の内容と絡めた理由をいうことで、さらに一貫性があり、好印象に繋がります。

④「もし内定をお出しした場合、いつ頃お返事が可能ですか?」

最終選考に近づくにつれて、「もし内定をお出しした場合、いつ頃お返事ができそうですか?」と質問される場合があります。これは他社の選考状況を聞いた中で、自社の志望度を図りたいという意図があります。‌第一志望である場合は、「すぐに回答いたします」と伝えましょう。

‌第一志望ではない場合や、まだ志望度が定まっていない場合は「御社の業務内容や企業理念に魅力を感じていますが、他社の選考を受けた上で最終的に決めていきたいです。」と答えても問題ありません。

上記のような答え方をするときは、どんな点に魅力を感じているのか詳しく伝えること、また回答を待ってもらえるように伝えましょう。

⑤「内定を複数もらった場合、どんな基準で就職先を決めますか?」

就職先を決める基準を聞かれた場合は、自分の就活の軸を説明し、その軸に沿って決めると伝えましょう

軸を満たせるかどうかを基準とすると伝えることで、どの会社でも良いわけではないと信頼してもらうことができます。軸をもっている人は、目標達成に向けて努力し、入社後の活躍がイメージしやすいためです。

そのうえで面接中の企業はその就活の軸を満たすため第一志望であるということを伝えられるとより良いでしょう。

Matcherに登録をして面接対策を完璧にしよう!

「他社の選考状況については何となく理解出来たけど、選考全体が不安・・・」
「自分のガクチカ、自己PRが評価されるのか、選考前に知りたい」
という方はいませんか?

そんな方には、OB訪問がおすすめです!

OB訪問には
・社員のため選考突破のコツ、方法が聞ける!
・ホームページには掲載されていない、その会社の本当の姿を知ることができる
・他社との違いを、詳しく専門的に聞くことができる
といったメリットがあります。

OB訪問をする場合は、Matcher(マッチャー) がおすすめです。

Matcherとは

所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。

就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人にメールや電話をする勇気がない」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?
‌そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。
OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
Matcherをおすすめする5つの理由
・大手企業からベンチャー企業の社会人3.5万人が登録している!
・出身大学関係なく、OB・OG訪問できる!
・住んでいる地域に関係なく、オンラインでOB・OG訪問できる!
・ワンクリックで簡単にOB・OG訪問依頼できる!
・あなたにマッチ度が高い企業のみから特別選考スカウトが届く!

【社会人の所属企業例(一部)】
ゴールドマン・サックス証券、マッキンゼー、Google、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、電通、博報堂、NHK、日本テレビ、P&G、味の素、サントリー、トヨタ自動車、オリエンタルランド、任天堂、リクルート、集英社、AGC、SONY、全日本空輸、外務省、DeNA、メルカリなど約5000社

以下のボタンから登録して、内定獲得への一歩を踏み出しましょう!
Matcherに登録する(無料)

さいごに

ここまで、「他社の選考状況」を聞かれた際の答え方について解説してきました。

選考状況の質問は、単なる状況確認としての側面だけでなく、入社意欲や就活の軸に一貫性があるか等を確認しています。しっかりと回答を用意することで採用担当者に熱意を伝えられるチャンスでもあります。

この記事を参考に、自分の状況にあった回答ができるようになりましょう。

記事一覧