不動産管理業界の業務内容は?代表的な企業や志望動機の例をご紹介

2023/07/18
不動産業界
業界の仕事内容
目次
1.
そもそも不動産管理とは?
2.
‌不動産業界における不動産管理の立ち位置
3.
不動産管理事業者の仕事内容
4.
‌不動産管理会社の代表的な大手企業一覧
5.
‌不動産管理業界の志望動機の例
6.
‌不動産管理事業者についてもっと詳しく知りたい方へ

そもそも不動産管理とは?

みなさんは、「不動産管理」と聞いたときに、どのような業務をイメージしますでしょうか?もしかすると、具体的な仕事内容をイメージできない人が多いかもしれません。

不動産管理業界では、商業施設、オフィスビル、マンションなどのオーナーから委託された物件の、設備管理やテナント誘致、設備の管理などを行っています

‌この記事のテーマは、不動産管理事業者の仕事内容です。不動産管理は、みなさんが快適にオフィスやマンション、商業施設を利用するためになくてはならない仕事。ぜひ最後まで読んで、不動産管理に対する理解を深めてください。

‌不動産業界における不動産管理の立ち位置

不動産業界を細分化すると、ディベロッパー、ゼネコンといった4つの異なる業界があります。
不動産業界における不動産管理の役割‌まずは総合不動産であるディベロッパーが土地の開発・分譲・建設・計画を立案します。その後、建設を担当するゼネコンが実際に建物を作ります。

ゼネコンが建設した不動産の売買・賃貸などをする不動産仲介業があり、竣工後(=工事完了後)または入居後の建物の管理や運営を行うのが不動産管理業です。

次からは、より詳しい不動産管理業者の仕事内容をご紹介していきます。

不動産管理事業者の仕事内容

不動産管理の仕事内容は、「不動産管理の受託」と「プロパティマネジメント」に分けることができます。

‌①不動産管理の受託

不動産管理業とは不動産オーナーに代わって、ビルや商業施設・住宅などが効率よく活用されるための、サポートや提案を担う業務です。
(不動産業界)不動産管理会社の仕事のフローをまとめた図です。
‌不動産のオーナーは建物の設備管理、テナント誘致、賃料交渉及びその回収をします。そして時には、トラブルの対応なども行わなければいけません。それらをオーナー会社で行うのは大変です。そこで、これらのことを不動産管理事業者に依頼します。不動産管理事業者は、オーナーに代わってテナントとの契約、賃料の回収をし手数料による収益を得ているのです。

②プロパティマネジメント

不動産管理事業者が手がけるもう一つの業務。それが、プロパティマネジメントです。

‌プロパティマネジメントとは、端的に述べると、建物の収益性を高める運営を推進し、建物の価値を向上させて行く仕事。不動産の価値を最大化にするための管理計画、修繕計画から警備・清掃など現場の統括まで業務は多岐にわたります。

‌以下では、プロパティマネジメントについて、商業施設と住宅施設を例に取り上げて解説していきます。それでは見ていきましょう。

商業施設におけるプロパティマネジメント業務

商業施設管理業ではオーナーに代わって、運営、リニューアル・テナント入れ替えなどの業務に携わります。

商業施設の収益源はテナントからの賃料です。プロパティマネジメントの役割は、テナントの収益を向上させ安定的な賃料の回収できるようにすること。消費者である来館者を増加させるために施設の価値を向上させることが必要です。

‌そのためには、マーケティングによる顧客のニーズを調査し、そのニーズにあったテナント(アパレルなどの店舗)の誘致をしなければなりません。テナント誘致するにあたりマーケティング調査を行い、どのテナントを誘致すると売り上げが伸びるかといったことを考え提案します。
また、施設内に設置されているインフォメーション業のお客様の対応業務やオーナーに代わってお客さまの声をお聞きし、施設自体のリニューアルや施設の一部を使ったイベントの提案・運営を手がけることのも仕事です。

住宅施設におけるプロパティマネジメント業務

住宅施設におけるプロパティマネジメントの役割は、商業施設と同様、オーナーの収益最大化に寄与することです。マーケティング・営業活動を行ない、入居率を高める活動に取り組みます。

タワーマンションのような大型住宅施設では、定期清掃や設備の点検といった不動産管理の業務だけでなく、フロント受付業務や付属施設の運営業務があります。

‌不動産管理会社の代表的な大手企業一覧

より具体的な仕事内容が想像できるように、ここでは不動産管理会社として代表的な大手企業を5社ご紹介します。

それぞれの企業によって管理している不動産の種類などの特徴が異なるため、自分の興味の範囲と比較しながら見ていってください。

三井不動産レジデンシャルサービス

三井不動産グループが行う様々な事業のうち、住宅事業における分譲マンション管理事業を担当しているのが三井不動産レジデンシャルサービスです。

青山、湾岸、横浜など各地域によってマンション管理に求められていることは異なります。マンションにおけるコミュニティ形成や資産価値向上など、それぞれのニーズにあった対応をしていくことが仕事となります。

2020年度の売上は443億円。豊洲にある本社を含め、国内に13拠点あります。

三井不動産商業マネジメント

ららぽーと、三井アウトレットパークをはじめとしたショッピングセンターやアウトレットなどの商業施設の管理を主に行っている三井不動産商業マネジメント。

日本国内にとどまらず、台湾やマレーシアなど海外の商業施設のプロジェクトにも参画しています。

各店舗の売上状況・顧客動向のヒアリングなどを行う店舗運営や、ライブやトークショーなどのイベント企画などを行う販売促進をはじめとする様々な業務があります。

三菱地所プロパティマネジメント

エムズクロス、アクアシティお台場、MARK ISなど、オフィスビル・複合ビルや商業施設の管理を主に行っている三菱地所プロパティマネジメント。

管理棟数は全国で219棟。受託している面積は全部で約969万m2にのぼり、東京ドーム約150個分です。

事業者・入居テナントの対応や賃貸借契約管理、契約事務関係を行う営業管理職、修繕工事管理やテナント請負工事管理を行う建築技術職、管理面での入居テナント対応や清掃、防火防災などの対応を行う施設技術職という3つの職種があります。

東急プロパティマネジメント株式会社

渋谷と田園都市を中心とし、スクランブルスクエア、NHK放送センター、グランベリーパークなど、オフィス・商業施設・賃貸マンションの管理を行っている東急プロパティマネジメント株式会社(旧:東急ファシリティサービス株式会社)。

鉄道やエンターテイメントなどの事業を行う東急グループと連携し、まち全体の価値を向上させながらビルの資産価値を向上させることを仕事としています。

東急グループが長年関わってきた渋谷や多摩田園都市の再開発で建てられた複合ビルやオフィスビルのブランディングや集客向上のためのプロモーション施策なども行っています。

東京不動産管理

オフィスビルから太陽光発電所といった公共施設などの管理から運営、改修までトータルサポートしている東京不動産管理。

管理物件の分布としては8割が東京で、物件全体の9割がオフィスビルです。

新入社員研修が充実しており、研修期間中に『第二種電気工事士・自衛消防技術認定・危険物取扱者乙種第4類』といった3つの資格取得を目指せます。文理問わず、建物や設備の知識がなくても不動産管理業務について学ぶことが可能です。

‌不動産管理業界の志望動機の例

ここでは不動産管理業界の志望動機の例をご紹介します。

不動産管理業界の志望動機例文

私はマンション管理を通じてお客様の暮らしや人生に長く関わることができる御社に魅力を感じ、志望しました。
小さい頃から今までに8回の引越しを行ったことがあり、様々な特徴のあるマンションに移り住んだ経験があります。「同じマンション内の人たちと交流できるイベントがあるのがよかった」「このマンションの共有部分はいつもいい匂いがする」など、引越しを繰り返すうちにそれぞれの建物の管理面に興味が湧き、将来はマンションの管理を行う仕事に就きたいと志すようになりました。
都心を中心とした分譲マンションの管理に強みがあり、各地域によって特徴の異なる管理・運営を行っている御社では、私の今までの経験を生かしながら、お客様がより快適に生活するためのサポートができるのではと考えています。アパレルでの接客で培った相手のニーズを判断する力を生かしながら、御社に貢献していきたいです。

不動産管理事業者についてもっと詳しく知りたい方へ

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