OB訪問の前日にできる4つの準備
2023/03/30
目次
OB訪問は事前の準備がすべて
会社説明会や採用HPでは得られない情報を得るために有効なOB訪問。業界や企業のリアルな実態、現場社員の本音を知ることができる貴重な機会です。
限られた時間のなかで質の高い情報をいかに引き出せるかが、OB訪問の鍵となります。OB訪問を有意義なものとし、就職活動に活かすためには、事前の準備が必要不可欠。
この記事では、準備としてどのようなことをしておくべきなのか、4つのトピックに分けてお伝えします。これら全てを実行することで、有意義なOB訪問にしてください。
(1)事前学習を入念に行う
先ほども述べたように、OB・OGの方に確保してもらえる時間には限りがあります。この限られた時間の中で、できるだけ価値があり、会社について深く知ることのできる質問をしたいところです。
そのためには、何が価値のある情報なのかを事前に知っていなければなりません。具体的な方法としては、まず業界の全体像を知り、その上で各企業の特徴について理解を深めるのが良いでしょう。
ここでは、業界・企業研究の際に持つべき視点についてお伝えします。事前の学習に力を入れれば入れるほど、見つからない情報が具体的に見えてくるはず。
この「見つからない情報」こそがOB訪問で聞くべきこと。調べて分かることを聞かないよう、事前の調査には力を入れてください。
①業界研究の視点
まず業界としての市場規模、プレイヤーの数、具体的な企業名や事業内容を大枠で捉えます。
また、現状どのように売上を立てているかという業界の「構造」、今後どのように発展していく「機会」があって、衰退していく「脅威」があるのか、将来性について調べると良いでしょう。
業界研究の定番の本といえば、日本経済新聞社から出版される日経業界地図 2020年版が有名です。業界地図は世の中がどのような仕組みで成り立っているのかの全体像が見えるため、1冊持っておくと損はないでしょう。
また、NewsPicksを使って、業界ごとの最新のニュースをキャッチアップするのも業界研究の1つの手法としておすすめです。
②企業研究の視点
業界の全体像が見えたら、業界の中の個別の企業について深堀していきましょう。
採用HPから「どんな人物を求めているか」が分かり、IR資料(Investor Relations)からは、経営状況や財務状況、今後の戦略が見えてきます。また、Vorkers 「社員による会社評価」 就職・転職クチコミでは、その企業に在籍した人が感じたその企業の雰囲気や組織体制などの本音を知ることができるでしょう。
東洋経済から出版される『就職四季報 2021年版』も定番の企業研究本です。どんな情報が欲しいかで、取るべきアプローチも変わってきます。様々な手法から企業研究を進めてみましょう。
③職種の視点
その企業で興味のある職種、もしくは話を聞きにいく社会人の部署や職種を事前に知っている場合は、職種について調べておくと良いでしょう。
例えば、「営業職」のOBの方に会いに行く際、営業のやりがいや、難しさ、つらいところなどを聞くことで、その人自身のエピソードに紐づいたリアルな働き方を知ることができます。より具体的な、パーソナルな情報を得るために、最低限の職種への理解をしておきましょう。
(2)OB訪問の質問を準備しておく
事前の調査が終わったら、OB訪問で聞きたい質問をまとめていきましょう。質問をするうえでオススメの軸としては、①会社と自分がマッチするのかを確認する質問と、②就活の実際の選考で役に立つ質問が挙げられます。
ここでは、上記2つの軸を見極めるためのいくつかの質問例をご紹介します。
▼関連記事
①会社と自分がマッチするか、確かめる質問例
・総合職入社の社員のキャリアパスのモデルを教えてください。
・会社に向いている人の特徴があるとすれば、どんなものがありますか?
・仕事や会社に対して、どのような想いを持って普段の業務に取り組まれていますか?
・この会社で成し遂げたい目標はありますか?
②就活の選考に役立つ質問例
・御社への自己PRと志望動機を作ってみたのですが、添削していただいてもよろしいでしょうか?
・なぜこの会社に入ろうと思ったのですか?
・〇〇さんの仕事で、最も魅力に感じていることは何ですか?
・どうしても御社に入りたいので、アドバイスがあればご教示いただけますと幸いですもっと、質問の引き出しを増やしたい人は下記記事を参考にしてください。
(3)OB訪問前日にメールを送る
OB訪問で聞きたい質問がまとまったら、挨拶を添えて、事前に質問事項を送っておきましょう。アポイントの設定や日程の調整とは異なるこの前日のメールには2つの意図があります。
①質問の回答の準備をしてもらう
事前にみなさんの聞きたいことを伝えていれば、どんなことを話そうか考えてくれる可能性が高まります。もしかしたら、その質問により詳しい人に話を聞いておいてもらえるかもしれません。
限られた時間の中で、どんなトピックについてどれくらいのボリュームで話せばよいかをお互いに共有できるため、面談する目的が明確になります。また、話が長引いたり、脱線したりと、聞きたいことが聞けないという事態を防ぐことができるでしょう。
②OB訪問のリマインドができる
社会人は毎日の業務に追われていたり、急遽対応しなければならない案件が入ったりと、不確実なスケジュールの中で動いています。万一、当日になって時間が調整できないとのことがあると、みなさんにとっても時間の無駄遣いになってしまいます。
そのため、事前に質問事項を送る際に、「◯月◯日はよろしくお願いします」とのリマインドの挨拶を送りましょう。ドタキャンのリスクをお互いに減らすことができます。
【テンプレート】訪問前日に送るメール
【明日のOB訪問に関しまして】就活大学 抹茶太郎××株式会社
○○部△△課
山田 二朗 様
平素よりお世話になっております。
就活大学の抹茶太郎と申します。
明日のOB訪問の日時と場所の確認とお聞きしたい
話の内容を共有したく、ご連絡いたしました。
<日時>
1月17日(水)17:00~
<場所>
〇〇喫茶店 新宿西口店
上記でお間違いないか、ご確認くださいませ。
また、以下のような流れでお話をお伺いできればと
思っております。
・××会社の風土、人、キャリアパスについて
・山田様の仕事内容、やりがいについて
・山田様自身の就職活動について
・私の志望動機や自己PRの深堀
こちら、ご検討いただけると幸いでございます。
明日、お会いできるのを楽しみにしております。
何卒よろしくお願い申し上げます。
-------------------------------------------------------
【大学】就活大学法学部政治学科
【氏名】抹茶太郎
【電話】090-7654-3210
【メール】taro-matcha@shukatsu .jp
-------------------------------------------------------
(4)待ち合わせ場所について事前にチェックしておく
OB訪問において遅刻はご法度。絶対に遅刻することがないよう、事前に準備しておきましょう。待ち合わせの場所や日時、電車の時刻や路線、乗り換えなどについても事前に調べておいてください。
また、天候や混雑の様子を見ながら家を出る時間を調整したり、何番出口を出れば、目的地に確実にたどり着けるかを把握したりと、細やかな意識が必要になります。
余裕を持った行動は、心に余裕をもたらすもの。心の余裕はOB訪問中の態度や仕草に良い影響を与えてくれるはずです。
OB訪問をしたいと考えている方へ
「会社説明会に行くとどの企業も良く見えてしまう・・」「選考突破のイメージが全く湧かない・・」
こうした悩みを抱える人におすすめしたいのが、就活相談プラットフォームのMatcher。Matcherでは、所属大学や学年に関係なく、気になる社会人や内定者に就活相談のお願いができます。身近に志望企業の社会人や先輩がいなくても、簡単に繋がりを作ることができます。
【社会人の所属企業例(一部)】
ゴールドマン・サックス証券、マッキンゼー、Google、三菱商事、電通、日本テレビ、P&G、味の素、サントリー、トヨタ自動車、オリエンタルランド、任天堂、リクルート、集英社、AGC、SONY、全日本空輸、外務省、DeNA、メルカリなど約5000社
社会人に掛け値なしにお願いできるのは、大学生であるこの時期だけ。ぜひ社会人に会いに行って、就活の糧にしてください。
社会人に会いに行く(無料)