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建設業界を象徴する、建設現場の画像です。

【建設業界】業界構造と現状・課題と今後の動向

非常に大きな事業を扱う建設業界。日本を支えるインフラを、建設会社は数多く手がけてきました。この記事では建設業界の構造や現状・課題、また、今後の展望まで詳しく解説していきます。ぜひ、キャリアプランの参考にしてください。

2018.04.06

建設業界を象徴する、建設現場の画像です。

【建設業界 目次】

第1章
‌【建設業界】業界構造と現状・課題と今後の動向←Now


‌第2章
‌第3章
‌第4章

‌はじめに

大きな建造物を手掛ける、建設業界。その社会貢献性の高さから志望する学生が多い業界です。しかし、業界の構造や現状・課題、そして今後の動向まで把握できている方は少ないのではないでしょうか?

‌この記事では、建設業界の構造から今後の動向までわかりやすく解説していきます。ぜひ、建設業界への理解を深め、今後のキャリア選択に役立ててください。

建設業界の構造

「建設業界」と聞いてみなさんが思い浮かべるのは、おそらくゼネコンと呼ばれる総合建設会社なのではないでしょうか?ゼネコンには大企業も多く、社名を見聞きすることも多いでしょう。しかし、建設業界の仕事はゼネコンだけが担っているわけではありません。以下で建設業界の構造について解説していきます。
発注元(国、自治体、民間)→ゼネコン→専門工事業者(サブコンを含む)→技能工
‌‌
上記の流れは、建物ができるまでに関わる組織を簡略にまとめたものです。まず国や自治体、民間企業が土木・建築工事発注します。それを受注するのが、ゼネコンと呼ばれる建設会社。ゼネコンは工程や資材費の管理。さらに、現場職員の安全管理を行い、下請け企業の取りまとめを担います。その下請け企業にあたるのが、専門工事業者です。ゼネコンから工事を受注し、大工や左官などの専門分野の工事を担います。この専門工事業者の中でも電気、空調などの各種設備を担う設備会社は一般にサブコンと呼ばれます。このサブコンや専門工事業者から、実際に作業を行う技能工を抱えている中小の事業者に発注をかけ、建設が進んでいくのです。

実際の建設現場には、様々な作業が生じます。それらを管轄する企業は必要に応じて、さらに下請けの企業に発注。そこからさらに発注をかける場合があるなど、建設業界は重層的で複雑な下請け構造になっています。

建設業界を支える企業の種類

上で、建設業界の構造について解説しました。ここからは各種企業が、担っている役割について紹介していきます。

ゼネコン

ゼネコンは各種の工事を請け負い、サブコンなどの専門工事業者に発注して工事全体を取りまとめる企業です。

ここで取り上げたいのが、スーパーゼネコン(以下、スーゼネ)と呼ばれる大手ゼネコン5社。年間の売り上げが1兆円を超え、これまでにも大きな案件を数多く担ってきました。スーゼネほど幅広い分野に強みを持つ建設会社というのは、世界的見てもあまり例がありません。近年は建設業以外の開発、エネルギーといった分野の収益化に取り組んでおり、今後に向けたさらなる事業展開も予測されます。

‌また、スーゼネ以外のゼネコンも、海洋事業やトンネル工事、病院建設など分野ごとに強みを発揮。ぜひ、自分が関わりたい事業に即したゼネコンを探してみてください。

ゼネコンの代表的な企業

鹿島建設、清水建設、大成建設、大林組、竹中工務店(以上5社がスーパーゼネコン)、長谷工コーポレーション、戸田建設、五洋建設、前田建設工業

サブコン

専門工事業者の中で、設備などを担う企業であるサブコン。具体的には電気設備や空調設備、防災設備などがサブコンによって施工されます。設備が非常に重要な工事においては、ゼネコンではなく、建造物の発注元から直接受注する場合もあるなど、非常に重要な役割を果たしています。

サブコンの代表的な企業

関電工、きんでん、トーエネック、九電工(以上、電気設備)、新菱冷熱工業、高砂熱学工業、三機工業(以上、空調設備)、能美防災、ホーチキ、ニッタン(以上、防災設備)

建設設計会社

建設設計会社は建築物や都市の計画立案や設計、また工事管理などを行う企業のことです。ゼネコンは自社で設計部門を抱えている場合もありますが、建設設計会社は設計を専門に、独立している企業を指します。また、組織として運営している場合もあれば個人事務所など規模もまちまちです。

‌新国立競技場の設計を例に挙げて考えてみましょう。新国立競技場は、ゼネコンである大成建設と2つの建設設計会社の共同企業体の案が採用されて建設が進められています。その2つの設計建設会社というのが、梓設計と隈研吾建築都市設計事務所。前者は組織系建築設計事務所で後者は個人の意向が強く反映された建築設計事務所です。
‌設計事務所にも規模や志向などそれぞれ特徴があります。手掛けた作品などを比較しながら、検討してみてください。

建設設計の代表的な企業

‌日建設計、三菱地所設計、梓設計、日本設計、久米設計、NTTファシリティーズ

その他の企業

建設業界には上に挙げた分け方では、分類しきれない企業があります。

‌例えば橋梁メーカー。一般には建設業界に分類されないことが多いですが、橋の施工を行っています。

‌それ以外で挙げられるのが、基礎、地盤改良などの工事を担う特殊土木の企業。土壌汚染対策など私たちの安全に直結する部分で、大きな役割を果たしています。

代表的な企業

横河ブリッジ(橋梁メーカー)、ライト工業(特殊土木)

建設業界の現状・課題と今後の展望

建設業界の現状と抱えている問題、そして今後の展望について解説していきます。業界について客観的に把握し、キャリア選択に役立ててください。

オリンピック特需とその後の展開

2020年に開催される東京オリンピック。開催にむけたインフラ工事により、2018年現在、建設業界の業績は好調に推移しています。しかし、問題になるのはその特需が終わりを迎えた後の状況。国内は人口の縮小もあり、建設事業の需要減少は避けられない見込みです。

それに対してゼネコンが対策として掲げているのが、新領域への進出。エネルギーや環境といった分野で新規事業や商品の開発を進め、建設事業以外での収益化を図っています。

また、世界展開も積極的に進めていく方針。多くのゼネコンが東南アジアを中心に南米やアフリカで事業を展開し、海外の売上比率を高めていくことを目標としています。

技能工の減少と対策

建設業界で現在深刻な問題として捉えられているのが、実際の作業を担う技能工の減少です。理由として挙げられるのが、技能工の高齢化と成り手の減少。建設現場は技能工に限らず、非常に過酷です。現に現場監督が過労で自殺して労災が認定されるなど、職場環境の過酷さは明るみになっています。そういったことが原因となり、若者が建設業界を敬遠。深刻な人手不足に陥っています。人手不足がさらに進むと、人件費の高騰は避けられません。早急な処遇改善に業界として取り組み、イメージアップを図っていく必要があると言えます。

さいごに

いかがだったでしょうか?建設業界の構造や現状・課題、そして今後の展望まで把握していただけたと思います。次回の記事では建設業界の中核とも言えるゼネコンについて詳しくご紹介します。ゼネコンについて正しく理解し、業界への理解をさらに深めてください。

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