【簡単】証券会社・大手5社の違いを比較!売上高や年収、特徴は?
2025/12/03
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証券業界と聞くと、年収が高くかっこいい職業のイメージがあるものの実際にどんな業務をやっているかわからないという学生が多いのではないでしょうか?
本記事では、証券業界を志望する就活生に向けて、証券会社の種類や業務内容、大手企業の売上高・年収、強みの比較などをわかりやすく解説していきます。
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証券会社とは、株式や債券などの「有価証券」という金融商品を売買する際に、投資家と市場をつなぐ仲介役を担う金融機関です。
一般の個人投資家が、直接的に株式を売買することは制度上できません。そのため、証券会社を通じて投資を行う必要があります。また、企業が資金を集めるために株式や社債を発行する際にも、証券会社が引受を行い、投資家へ販売する役割を果たします。
つまり、証券会社は「お金を投資に回したい人」と「お金を集めたい企業」をつなぎ、金融市場を動かす重要なプレーヤーなのです。
証券とは
そもそも証券とは、価値や権利を証明する紙・データの総称です。これには領収書や商品券、航空券なども含まれます。
そのなかで証券会社が扱うのは、金融商品として売買できる「有価証券」です。これには株式、社債、国債、投資信託受益証券などが含まれます。
▼証券会社が扱う主な金融商品
・株式:企業の所有権の一部を表す証券
・債券:国や企業が投資家からお金を借りるための証券
・投資信託:集めた資金を専門家がまとめて運用する金融商品
・EFT:株のように市場で売買できる投資信託
・REIT:不動産に投資する仕組みを持つ投資信託
・IPO株:上場前の企業が初めて公開する株式
証券会社は、これらの金融商品を投資家が安全に買ったり売ったりできるように仲介し、情報提供やリスク説明も行います。
証券会社の役割
証券会社の役割は、投資家と企業をつなぎ、お金が社会を循環する仕組みをつくることです。
まず、個人や法人の投資家から注文を受け、市場につなぐことで、株式や債券の売買を正確に成立させる仲介役を担います。また、企業が株式や社債を発行して資金を集めたいときには、証券会社が引受を行い、投資家へ販売するサポートも行います。

このような仲介機能は、より大きな視点では、お金という国家の血液を循環させる役割につながります。
血液が体をめぐることで人が生きられるように、企業や社会が成長するには、資金がスムーズに流れ続けることが欠かせません。しかし日本では、個人資産の多くが預金のまま眠っており、企業に投資として回る割合はアメリカなどに比べて低いのが現状です。

証券会社は、この資金循環を日本でも生み出すために、投資の必要性を伝え、投資家と企業をつなぐハブとして機能しています。企業は成長のための資金を獲得し、個人は投資による資産形成の機会を得る。両者のメリットを橋渡しすることで、証券会社は国家の経済発展に直接貢献する金融インフラと言えるのです。
証券業界のビジネスモデル
証券会社は、複数のサービスを通じて収益を得る仕組みを持っています。なかでも中心となる収益源は、大きく3つに分かれます。
1つ目は、株式の売買注文を取り次ぐことで発生する仲介手数料です。リテール(=個人営業)とホールセール(=法人営業)が中心となり、顧客の投資ニーズに応じた金融商品を提案します。
2つ目は、証券会社自身がお金を使って株式や債券を売買し、差益を得るトレーディング収益です。自己売買を担当するトレーダーが市場動向を読み、戦略的に売買を行います。
3つ目は、投資銀行(=インベストバンキング)業務による手数料(IBD)です。企業のIPO(株式公開)や社債発行の引受、さらにはM&Aの支援など、企業の資金調達や事業戦略をサポートすることで手数料収入を得ます。リサーチ部門のアナリストによる市場分析や情報提供も、この収益源を支える重要な役割です。
以上の 「仲介手数料」・「トレーディング収益」・「投資銀行手数料」 から、証券会社は安定的に収益を生み出しています。
証券会社の種類と強み
ここでは、証券会社の種類と強みについてご紹介していきます。
▼証券会社の種類
・大手独立系
・銀行系
・準大手
・地場
・外資系
・ネット証券会社
それぞれどんな特徴があるのかを理解しておきましょう。
大手独立系
大手独立系の証券会社とは、他社と資本関係を結ばない、国内最大手規模の証券会社のことです。個人投資家を対象とするリテール業務をはじめ、海外を拠点とした業務など、様々な業務を取り扱います。
大手独立系の強み
独立系証券会社の強みは、親会社からの出向がないという点です。
銀行系の証券会社は、親会社である銀行から各役職員が配置される可能性がありますが、独立系は実力次第での早期的な出世を見込めます。そのため、出世願望が強かったり、仕事を通して挑戦を求めてたりする就活生にとってはメリットになっています。
銀行系
銀行系証券会社とは、メガバンクのフィナンシャルグループに属する証券会社のことです。銀行系の証券会社は、銀行との連携を強めることで、大手独立系に次ぐ大規模な事業を展開していることが特徴です。
銀行系の強み
銀行系証券は、銀行から顧客紹介を受けることが多いです。例えば、銀行顧客(個人・法人)が試算運用ニーズを持っていた場合、銀行支店から証券会社支店に繋いでもらえます。
そのため強みは、顧客基盤が安定しており、特にメガバンクの場合、顧客に大手企業が多いため大きな案件に関わることができる点です。
準大手
準大手証券とは、大手証券ほどの規模には至らないものの、全国規模で支店展開をしている中堅クラスの証券会社のことです。対面営業を中心にしながらも、独自のリサーチ力や地域での知名度を活かして事業を展開しています。
準大手の強み
準大手証券の強みは、独自性の高い事業運営と柔軟な営業スタイルにあります。
大手ほど組織が巨大ではないため、顧客対応や営業方針において裁量を持ちやすい点が特徴です。また、独自のリサーチ力を武器に、特定の業種や中小型株に強みを持つ企業も多く、顧客に専門性の高い提案ができる環境があります。
地場
地場証券とは、特定の地域に根ざして営業を展開している証券会社のことです。地域密着型で顧客との距離が近く、地方の個人投資家や地元企業との結びつきが強い点が特徴です。
地場の強み
地場証券の最大の強みは、地元に密着した顧客基盤です。
長年の関係性から築かれた信頼が大きく、地元企業の資金調達や投資相談を幅広くサポートします。また、地域経済の実情に精通しているため、顧客の背景に応じた柔軟できめ細かな提案がしやすい点も魅力です。
外資系
外資系証券会社とは、外国法人または外国人が一定以上の割合で出資を行っている証券会社のことです。外資系証券会社の中には、大企業や機関投資家、公共機関などの顧客を対象としたホールセール業務など、収益性の高い業務に力を注ぐ会社もあります。
外資系の強み
海外の企業の案件を任せてもらえることが多く、また様々な人種の人と働くことができます。
給与水準も高く、実力主義で年功序列の要素はないので、若いうちから活躍したいという方には向いているでしょう。
ネット証券会社
対面式の営業は設置せず、インターネット上で金融商品の仲介を行う証券会社です。一般的にネット証券会社では、営業職ではなく、カスタマーサポートやIT系の職種をメインに採用活動が行われます。また、楽天証券やSBI証券のような、グループ会社はグループ全体で採用活動が行われる可能性があり、必ず証券会社に配属されるとは限らないので、注意です。
ネット証券会社の強み
インターネット取引を行っている会員数や取引口座数は、毎年増加傾向にあり、今後も成長していく見込みです。
また、ネット証券は利用者のほとんどが一般の人であることから、アプリ・サービス開発などに力を入れています。









証券会社の職種と業務内容
ここでは、証券会社の職種と業務内容についてそれぞれご紹介していきます。
証券会社の職種
証券会社には、以下の6つの職種があります。
①リテール
個人のお客さまに向けて、株式などの売買仲介や資産運用の提案を行う営業職です。顧客のライフプランに合わせた提案力が重視され、証券会社の中でも最も人数が多い職種です。
②ホールセール
企業や金融機関、機関投資家などの大口顧客を担当する法人営業職です。市場動向の分析力や高度な金融知識が求められ、大規模な取引や資金調達の提案を行います。
③投資銀行
企業の資金調達やM&A(企業買収・合併)のサポートを行います。株式や社債の引受業務を中心に、企業の成長戦略を支援する証券会社のプロフェッショナル部門です。
④トレーダー
市場の動きを見ながら株式や債券を売買し、収益を生み出す職種です。市場に価格を提示して流動性を高める「マーケットメイク」を行うケースもあり、瞬時の判断力と高度なリスク管理が求められます。
⑤アナリスト
企業・業界・市場を調査し、投資判断に役立つレポートを作成する職種です。営業部門やトレーダー、投資銀行部門へ情報を提供し、証券会社全体の判断に大きな影響を与えます。
⑥オペレーション
株式や債券の売買が正しく処理されるよう、決済・照合・口座管理などを行う事務職です。顧客の資産を安全に管理し、取引のミスや不正が起きないように支える重要な役割です。
証券会社の業務内容
証券会社には、以下の6つの業務があります。
①ブローカー業務
ブローカー業務は、株式を買いたい・売りたいという人々の注文を広く受け付け、それを証券取引所に伝えるという、いわば人々の代わりに取引を成立させる仕事です。証券会社の本業ともいえます。
▼この業務を担当する職種
・リテール(個人営業)
・ホールセール(法人営業)
②ディーラー業務
ディーラー業務は、証券会社自身のお金で株式を売ったり買ったりする仕事のことです。
この業務は株式などを売買することで収益を得たり、証券会社自身が取引に参加したりすることで、売買が成立しやすくなるようにしています。
▼この業務を担当する職種
・トレーダー(市場部門)
③アンダーライティング業務
アンダーライティング業務は、株式を発行した企業から株式を買い取って、それを広く人々に売る仕事のことです。証券会社は、会社が株式を発行してお金を集めるのを手助けすることも重要な仕事です。株式を発行した会社が買ってくれる人を自分で探すのは手間や時間がかかるため、株式の専門家である証券会社が株式を買ってくれる人を探します。
▼この業務を担当する職種
・投資銀行部門(IBD)
④セリング業務
セリング業務は、新たに発行された株式を一時的に預かって、買ってくれる人を探して売る仕事のことです。
▼この業務を担当する職種
・リテール(個人営業)
・ホールセール(法人営業)
・投資銀行部門(企画・販売戦略)
⑤投資銀行業務
M&Aの仲介や助言、企業の資金調達に対する支援、財務面での助言、金融技術の開発などを通じ、金融・業務の幅広い局面で顧客企業を支える仕事のことです。
▼この業務を担当する職種
・投資銀行部門(IBD)
・アナリスト(リサーチ部門/情報提供で支援)
【大手比較】証券業界5社の売上高・年収・特徴
ここでは、主力証券会社5社を比較していきます。
以下の特徴比較表も参考にしながら、働くイメージを膨らませてみてください。

※若手からの高年収度:業界の平均指標をもとに独自でスコアリングしています。このスコアが『1pt』よりも高ければ高いほど、若くして多くの年収を稼ぐことができると予想できます。
①野村證券

▼基本データ
・タイプ:独立系
・特徴:国内最大の顧客基盤
・売上高:4,736,743(百万円)
・平均年収:1,376万円
・平均年齢:43.8歳
・平均勤続年数:4.4年
・若手からの高年収度:2.33pt(+1.33pt)
野村證券は、日本を代表する独立系の大手証券会社で、業界のトップに立つ企業です。「金融の力で世界とともに挑戦し、豊かな社会をつくる」というパーパスのもと、国内外の幅広い顧客に金融サービスを提供しています。

同社の大きな特徴は、ホールセール部門(法人・機関投資家向けビジネス)が収益の約半分以上を占めている点です。日本国内では、株式、債券、投資銀行業務のすべての領域でトップクラスの実績があり、「日本の企業・投資家といえば野村」と言われるほど強固な地位を築いています。
さらに野村證券は、国内の強い事業基盤を土台に、積極的に海外展開を進めてきました。現在では、海外ビジネスが全体収益の46%を占めるまでに成長しており、アジア・欧米など世界の主要市場でプレゼンスを発揮しています。
国内トップのブランド力と、海外市場での挑戦の両方を経験できることが、野村證券で働く最大の価値と言えるでしょう。
②大和証券
▼基本データ
・タイプ:独立系
・特徴:資産運用領域に強い
・売上高:1,372,014(百万円)
・平均年収:1,627万円
・平均年齢:40.9歳
・平均勤続年数:13.7年
・若手からの高年収度:2.95pt(+1.95pt)
株式会社大和証券は、野村証券と並ぶ独立系の大手証券会社です。「信頼の構築」「人材の重視」「社会への貢献」「健全な利益の確保」という企業理念のもと、お客様を第一に考える誠実さと高い専門能力により、最も魅力ある証券グループを目指しています。

大和証券は、「ウェルス・マネジメント(個人向け)」と「アセット・マネジメント(法人向け)」という2つの資産運用領域が収益の約7割を占める、資産運用に強い総合証券です。
ウェルス・マネジメント部門では、株式・債券・投資信託の提案はもちろん、ライフプラン・相続などまで含めた総合的な資産コンサルティングを提供しています。「長期の資産形成を一緒に考える」というスタイルが特徴です。
法人向けのアセット・マネジメント部門では、2024年に日本最大級の機関投資家である「かんぽ生命」と資本業務提携を締結し、2兆円超の資産運用を受託しました。これにより、大和AMの運用資産は急拡大し、2025年に44兆円、2030年に60兆円という目標を掲げるなど、国内トップクラスの運用会社として存在感を高めています。
同じ独立系の証券会社でも、海外志向で攻めたい人には野村證券、安定した資産運用ビジネスに魅力を感じる人には大和証券が向いていると言えるでしょう。
③SMBC日興証券

▼基本データ
・タイプ:銀行系
・特徴:総合力が高い
・売上高:506,885(百万円)
・平均年収:-
・平均年齢:-
・平均勤続年数:-
・若手からの高年収度: -
SMBC日興証券株式会社は、三井住友フィナンシャル・グループ(SMFG)傘下である銀行系の大手総合証券会社です。「健全な資本市場の発展を、豊かな人生・社会の実現につなげる」という企業理念のもと、金融のプロフェッショナルとして、新しい価値創造を目指しています。

収益構造を見てみると、営業部門(個人+法人)が35%、GIB(投資銀行)部門が32%、GM(市場部門)が32%と、3部門がほぼ均等に利益を生み出しており、総合力が高い証券会社であることが分かります。
特にGIB部門(投資銀行部門)は、SMBC日興証券の中でも 銀行系ならではの強みが最も発揮される領域です。三井住友銀行が持つ大企業ネットワークを活かし、IPO(新規上場)、社債発行、M&Aといった大規模な企業案件を数多く支えています。
また、銀行系のグループの場合、銀行より証券会社がグループ内の存在感が薄くなってしまっていることが多いですが、SMBC日興証券は三井住友銀行と対等な関係を築けている、ということもひとつの特徴です。
④みずほ証券
▼基本データ
・タイプ:銀行系
・特徴:マーケット部門に強み
・売上高:729,738(百万円)
・平均年収:1,117万円
・平均年齢:41.8歳
・平均勤続年数:16.3年
・若手からの高年収度:1.98pt(+0.98pt)
みずほ証券株式会社は、みずほフィナンシャルグループの傘下である銀行系の大手総合証券会社です。「フェアでオープンな立場から、時代の先を読み、お客様、経済・社会、そして社員の<豊かな実り>を実現する」という理念のもと、個人の資産形成や企業価値の向上、さらには社会の課題解決に向けて、挑戦しています。

収益構造を見てみると、グローバル・マーケッツ(市場部門)部門が全体の約6割を占めていることがわかります。
市場部門は、国内外の機関投資家に向けて、債券・株式・デリバティブ・仕組債など、幅広い金融商品を提供する部門です。特に債券ビジネスでは、円債市場でトップクラスのシェアを持ち、業界から高く評価されています。また株式ビジネスでも、リサーチ力やアルゴ取引、IRサポートなど幅広いサービスを展開しており、国内外の投資家のニーズに対応しています。
みずほ証券の特徴は、東京・香港・ロンドン・ニューヨークを結んだ24時間体制で、世界中の投資家と取引できる点です。グローバルに市場を見ながら、お客様の投資ニーズに合わせた提案ができるのは、他社にはない大きな強みです。市場部門は東京・ロンドン・香港・ニューヨーク等に拠点があるため、若手のうちから海外で働くチャンスがあります。
マーケットに強みを持つ銀行系の証券会社で、グローバルに働くことも視野に入れたいという就活生には、みずほ証券が向いているといえるでしょう。
⑤三菱UFJモルガン・スタンレー証券

▼基本データ
・タイプ:銀行系×外資系
・特徴:IBDに強み、M&A国内No.1
・売上高:1,173,823(百万円)
・平均年収:1,205万円
・平均年齢:46.5歳
・平均勤続年数:13.3年
・若手からの高年収度:1.92pt(+0.92pt)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と外資系モルガン・スタンレーが組んだ日本唯一のジョイントベンチャー型証券会社です。国内最大の銀行グループの顧客基盤と、外資トップクラスの投資銀行ノウハウを兼ね備えている点が最大の特徴です。

収益構造としては、3部門がバランスよく収益を生んでいます。特にインベストメントバンキング部門(投資銀行)は、前年比+21%の大幅成長を達成しており、今まさに伸びている部門です。2024年度には、M&Aアドバイザリー業務で取引金額7.3兆円と日本1位の実績を上げており、業界トップの地位を確立しています。
同社の投資銀行部門は、株式・債券の引受、M&A、IPO、不動産証券化などを幅広く手がけており、MUFGの巨大な顧客基盤とモルガン・スタンレーの国際ネットワークを活用した高品質な金融ソリューションを提供しています。クロスボーダーの大型案件にも強く、日本を代表する企業の戦略・財務課題に深く関わることができる点が大きな魅力です。
外資系と国内系の両方の強みを兼ね備えたハイブリッド型の証券会社として、特に投資銀行やM&Aに興味がある学生にとって魅力的な企業です。大型案件やグローバル案件に挑戦したい人には最適な環境といえるでしょう。
証券会社の関連業界
ここでは、証券会社とつながりのある業界についてご紹介します。
都市銀行
銀行と証券会社が協業する「銀証連携」が進んでいます。都市銀行のグループに属する証券会社も多いです。
生命保険・損害保険
証券会社の中には、年金保険や終身保険といった商品を手がけるところがあります。一方で、投資信託を扱う生命保険会社もあり、競合が激化している状況です。
不動産
証券会社が扱う不動産投資信託は、日本や海外の不動産への投資によって得た収益を関節的に投資家に分配するものです。少額からでも始めることができ、通常の投資信託同様、個人投資家にも人気があります。
IT
ネット証券など、証券業界でもインターネットを活用したサービスの充実が求められており、今後IT系企業と協力する機会は増えるでしょう。楽天証券やLINE証券のように、大手IT企業が証券を始めています。
証券会社に受かるためのポイント
最後に、証券会社に受かるためのポイントをご紹介していきます。
証券会社で役立つ資格
専門知識が必要な証券会社では、以下のような資格が役立ちます。
▼証券会社で役立つ資格
・証券外務員資格:金融商品の販売・勧誘を行う担当者(外務員)に必要となる資格
・CFA:国際的な金融・投資の専門資格
・FP:金融面からライフプランの設計を行うファイナンシャル・プランナーの資格
証券会社を受ける際にこのような資格を持っていると、「学習意欲が高い」「即戦力に近い」として高い評価を受けやすいです。
証券会社に向いている人
証券業界は、個人・法人・機関投資家など多様なお客様に向き合う仕事です。さらに、市場が常に動く中で情報を分析し、最適な提案を考える力も求められます。そのため、以下のようなスキルのある人は証券業界に向いているといえるでしょう。
▼証券会社で役立つ力
・分析力:市場の動向を読みとき、情報を整理することができる
・コミュニケーション能力:顧客との信頼関係を築き、ニーズを引き出せる
加えて、数字に強い人や、成長意欲の高い人、環境変化に柔軟な人は特に活躍しやすい業界です。
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証券業界は、時代の流れに伴って変化していくため、常に動向を探る必要があります。そのため、証券業界を志望している学生は証券業界で働いている社員に業務内容や求められるスキルなどを聞いておくことが重要です。
Matcherでは、証券業界で働いている社員や内定者にOB・OG訪問することができます。
【社会人の所属企業例(一部)】
ゴールドマンサックス証券、野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券など3,500社
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OB訪問機能とスカウト機能を兼ね備えた就活プラットフォーム。所属大学に関係なくOB訪問を行えるほか、プロフィールを充実させるだけでスカウトをもらうことができます。就活対策にご利用ください。
【社会人の所属企業例(一部)】ゴールドマンサックス証券、野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、みずほ銀行、三井住友銀行、日本生命、マッキンゼー、リクルート、電通、博報堂、日産自動車、日本テレビなど3500社Matcherに登録する(無料)
おわりに
本記事では大手証券会社の特徴などを分かりやすく比較しました。
証券会社は、専門的な知識が多いため、業界や職種、業務内容に関して理解するのが難しいと感じる方も少なくないです。
面接で「しっかりと勉強してきたんだな」と伝わるように、OB・OG訪問などを活用しながら業界・企業研究を深めていきましょう。

