【5分でわかる】鉄鋼業界の志望動機のポイント4選
2023/07/18
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鉄鋼業界とは?
顧客であるメーカーや卸会社に提案や販売、また顧客からの依頼に応じて生産を行います。
その他にも、既存商品の改善や、新しい機能を持つ新商品の開発・試作なども行っている、業界です。
鉄鋼業界は高炉メーカーと電気炉メーカーに大きく分かれます。
2つのメーカーについて詳しく紹介していきます。
高炉メーカー
高炉メーカーは高炉という大きな炉を使って、鉄鉱石から鉄を作る会社です。
製鉄工程の上流にあたる部分で、製鉄所の中該設備をさします。
主な企業一覧
日本製鉄、JHEホールディングス、神戸製鋼所など電気炉メーカー
電気炉という小型の炉を使って、鉄くずを溶かして鉄をつくる会社です。
高炉メーカーと比較すると規模は小さいですが、二酸化炭素の排出量が多いことから注目を集めています。
主な企業一覧
東京製鉄、JFE条鋼、共英製鋼など鉄鋼業界の志望動機の4つのポイント
鉄鋼業界の志望動機を書く際のポイントは以下の4つです。①なぜ鉄鋼業界なのか、魅力について明らかにする
②なぜその企業なのかを明らかにする
③入社後の木業や成し遂げたいことを取り入れる
④自分が鉄鋼業界に合っている部分を取り入れる
それでは、4つのポイントについて、具体的に解説していきます!
①なぜ鉄鋼業界なのか、魅力について明らかにする
様々な素材業界の中で「なぜ鉄鋼業界なのか」を鉄鋼業界にしかない魅力を交えて、明らかにしておきましょう。
業界に対しての理解や興味がない人を、だれも採用したいとは思いません。
また、選考では本気度を見ているため、大前提として鉄鋼業界を志望する理由は明らかにしておきましょう。
②なぜその企業なのかを明らかにする
鉄鋼会社とはいえ、各企業の強みや特徴は異なり、高炉メーカー大手の日本製鉄と、JFEスチールでも特徴に違いがあります。
例えば、日本製鉄は生産量が国内1位、世界3位と事業規模が大きいです。
一方で、JFEスチールは幅広い分野に挑戦し、技術力の高さが評価されています。
また、各企業それぞれ異なる理念やビジョンを持っているので、そこで比較もしてみてください。
③入社後の目標や成し遂げたいことを取り入れる
志望動機や自己PRの際に、入社後の目標や成し遂げたいことを取り入れることで、企業側に入社後に活躍できるイメージを持たせやすいです。当然ですが企業は、志望度が高く入社後に活躍してくれる人を採用したいと考えています。
そのため、企業に対して活躍できるイメージを持たせることが重要です。
ただし、「入社したら売上を上げたい」などどの企業でも使えるような曖昧なものではなく、その企業でしか達成できないことや、達成することで企業や国の課題が解決できるような具体的なモノにしましょう。
Matcherで鉄鋼商社の社員に会いに行こう!
Matcherでは、鉄鋼業界で働く社会人や内定者と繋がり話を聞くことができます。普段はなかなか聞くことのできない、仕事内容や選考を突破する方法、どのような人が多いのかなど会社の具体的な話を聞くことができるのです。
是非Matcherを利用して、効率的に就活を進めてみてください。
【社会人の所属企業例】
日本製鉄、JFEスチール、伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワンなど
【例文】鉄鋼業界の志望動機
鉄鋼業界では、ほとんどの企業がエントリーシートから会社の志望動機を問われるため、早い段階で志望動機を準備しておくことが必要です。
JFEスチール株式会社の志望動機
JFEスチールのES設問
【当社への応募理由と従事してみたい業務について入力してください(200字)】
社会の基盤を支えるモノに携わりたいという想いから志望する。鉄鋼は社会の基盤を支えるモノであり、規模の大きい仕事に関われる可能性が高い。
これまで貴社は、高い技術力で製品を開発し、幅広いお客様の課題を解決してきた。
私は営業職に就き、お客様のニーズに応えながら、カーボンニュートラルを考慮した新しい鉄の開発などに関わり、可能性を広げていきたい。
鉄鋼商社に採用されるためにするべきこと3選
鉄鋼商社、業界に採用されるためにするべきことについて、以下の3つをご紹介します!
①鉄鋼業界の現状や動向、抱えている課題について理解しておく
②鉄鋼業界の仕事内容について知っておく
③徹底した企業研究を行う
それでは、1つ1つ解説していきます!
①鉄鋼業界の現状や動向、抱えている課題について理解しておく
鉄鋼業界は、社会情勢に左右されやすい業界です。近年の鉄鋼業界は、ロシア/ウクライナ情勢により、鉄鋼の原料が高騰し価格競争が激化しています。
他にも、脱炭素に向けた取り組みや、ITインフラの参入など、社会需要が増えているものほど、その変化も早くなります。
そのため、鉄鋼業界の現状や動向などについて理解しておくことは、鉄鋼業界に内定をもらう上で欠かせません。
この記事で、鉄鋼業界の課題、将来性、動向についてまとめてあるので、是非ご覧ください!
②鉄鋼業界の仕事内容について知っておく
鉄鋼業界ではどのような仕事をするのか、仕事内容について知っておくと、企業側に志望度の高さを伝えることができます。
特に鉄鋼業界は様々な仕事があるため、以下2点を取り入れることで入社後のイメージを持たせやすいです。
・自分がどこに向いていそうか
・自分の強みを発揮できそうか
鉄鋼業界は日本の高度経済を支えた花形産業であり、海外からの評価が高いことから、一見キラキラした業界のように思えるかもしれません。
ただ実際には、技術職は1つの鉄鋼を開発や改良をするために研究を重ねたり、事務職はお客様のニーズに応えるために何度もヒアリングをして専門知識を身に着けなければならないなど、泥臭い業務が多いです。
そこにギャップを感じて早期離職をする人もいるので、事前に仕事内容を知ってそれでも「この会社に入りたい!」といえるようにしておきましょう。
③徹底した企業研究を行う
鉄鋼業界には様々な会社があり、その中で「どうしてうちなのか?」が具体的かつはっきりしている人は、最終的に内定をもらっています。
そのため、企業研究は徹底的に行いましょう。
ただし、会社のホームページを延々と見ていればいいわけではなく、実際に働く社員に話を聞いたり、競合他社と比較をしたりして企業研究を進めてください。
Matcherを使って鉄鋼商社の社員に話を聞いてみよう
Matcherでは、鉄鋼業界で働く社会人や内定者と繋がり話を聞くことができます。普段はなかなか聞くことのできない、仕事内容や選考を突破する方法、どのような人が多いのかなど会社の具体的な話を聞くことができるのです。
是非Matcherを利用して、効率的に就活を進めてみてください。
【社会人の所属企業例】
日本製鉄、JFEスチール、伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワンなど
鉄鋼業界の動向3選
鉄鋼業界の今後の動向について、以下の3つをご紹介します。
①鉄鋼業のカーボンニュートラルに向けた動き
②鉄鋼業界は業績がV字回復
③海外への進出
鉄鋼業界内では、競合優位性のためにどれだけ早く動けるかを重視しています。
そのため、鉄鋼業界の動向は必ず抑えておきましょう!
①鉄鋼業のカーボンニュートラルに向けた動き
鉄鋼業はカーボンニュートラルに向けた動きを強化しており、経済産業省を中心に様々な機械の導入や改善に向けて、大きく動いています。
鉄鋼業がカーボンニュートラルに向けた動きを強化している理由として、鉄鋼の製造で用いられる高炉法がCO2を排出するためです。
現在、生産プロセスを転換できるような機械の生産を2030年完成を目標に動いています。
【参考】経済産業省 ホームページ
他にも、ニュートラルな社会実現のために様々な対応策が取られているので、志望している学生は是非見てみてください。
②鉄鋼業界は業績がV字回復
2019年末から新型コロナウイルスが流行し、世界的に経済が落ち込んだと同時に鉄鋼業界も業績は落ち込んでいました。
ただ、新型コロナウイルスが落ちついた昨今、自動車や電気製品の需要が伸び、同時に鉄鋼業界も業績が回復しています。
③海外への進出
人口問題などから、国内の鉄鋼需要はこれから増えるとは考えにくく、生産量を伸ばすには、伸びる海外の需要を取り込むしかありません。
日本は高品質の鉄鋼が海外で需要があるため、現在東南アジアや中国、アメリカなどに投資して、現地で生産する方向性を強めています。
鉄鋼業界の課題と将来性
鉄鋼業界が抱えている課題はなんでしょうか?
現在上がっているような課題は、皆さんが入社する頃にも直面する課題です。
どんな課題があるのか、しっかり抑えておきましょう。
【鉄鋼業界の抱えている課題と将来性】
①中国の生産量が増大!?
②国内の需要の低下
③脱炭素が鉄鋼業界に影響を与える!?
それでは1つ1つ解説していきます!
①中国の生産量が増大!?
世界全体から鉄鋼業界を見ると、中国が大きく成長しており、国別の生産量に関していえば、中国一人勝ち状態が何年も続いてます。
上の図を見てわかる通り、上位5社の内、3社が中国の企業で上位を独占している状況です。中国は今後も伸びていくと見られています。
いま以上に中国に独占されてしまうと、日本が海外へ規模を広げることは厳しいでしょう。
今後は、中国の鉄鋼との差別化を図っていくことが重要です。
②国内の需要の低下
日本は人口減少が深刻化し、それに伴い粗鋼の需要も低下していきます。
1990年の内需ピーク時と2019年のコロナ前と比較をすると、9400万トンから5900万トンまで下がっており、数年後には1990年の半分以下となるでしょう。
③脱炭素が鉄鋼業界に影響を与える!?
世界中で脱炭素実現に向けて競い合う中、当然鉄鋼業界もその競争に加わっています。
鉄鋼業界は鉄鋼を製造する過程でCO2を排出するので、CO2排出量をどれだけ減らせるかが重要です。
特に現在は、中国が成長しているため、脱炭素競争に負ければ、日本は鉄鋼業界から姿を消す可能性があります。
日本の鉄鋼業界は、各企業が脱炭素に向けた取り組みを行っているので、是非チェックしてみてください。
鉄鋼業界の志望動機では企業研究が欠かせない(まとめ)
いかがだったでしょうか?
鉄鋼業界の志望動機のポイントや例文、また鉄鋼業界の現状と動向について、ご紹介しました。
鉄鋼業界は業界の規模が大きいので、企業数も多いです。
そのため、志望動機では「なぜこの会社なのか」を伝えることが重要になってきます。
しっかり伝わるように、企業研究を怠らないようにしましょう。