【印刷業界】効果的なOB・OG訪問の極意

2023/07/18
業界の仕事内容
印刷業界
職種研究
企業研究のやり方
志望動機の書き方
目次
1.
印刷業界のOBに会う前に
2.
OB・OG訪問の意義
3.
印刷業界で働く社会人にしておきたい質問
4.
‌印刷業界の社会人にすべきでない質問
5.
‌印刷業界のOBに会ってみよう

印刷業界のOBに会う前に

多角的に事業を展開し、一言で言い表すのが難しい印刷業界。関心を持ちつつも、実態をつかめていない方は多いのではないでしょうか?

‌理解しにくい印刷業界を知るのに有用なのが、OB・OG訪問。印刷業界で働く社会人に話を聞くことで、入社後に担うであろう役割や企業の特徴を把握することができるはずです。

‌この記事では、印刷業界で働く社会人にOB・OG訪問をする際にすべき質問についてお伝えします。最後まで読んで、有意義なOB・OG訪問をする一助としてください。

OB・OG訪問の意義

本題に入る前に、そもそもOB・OG訪問をするべき理由についてお伝えします。インターネットを使って有益な情報を集めることができる昨今、なぜ足を運んで社会人に話を聞く必要があるのでしょうか?

まず理由として挙げられるのは、インターネットでは集めきれない情報がたくさんあるということ。上述の通り、印刷業界は事業が多角化することによって複雑になっています。1つの企業で様々な業務が発生すると考えられますが、具体的な内容は直接話を聞かない限り把握できません。実際にその企業で働くイメージをするために、OB・OG訪問で得られる情報は有用です。

いわゆる「社風」や「カルチャー」を知ることができるのも、OB・OG訪問のメリット。これらをインターネット上の情報だけで判断するのは極めて危険です。

‌なぜなら、自分が企業に合いそうか否かは、自分にしか判断できないものだから。OB・OG訪問では、現場で働いている社会人に会うことで、自分が企業に馴染みそうかを判断することができます。「社風との相性」という、自分にしか判断できない情報を得られることも、OB・OG訪問の意義と言えるでしょう。

印刷業界で働く社会人にしておきたい質問

ここからは本題。印刷業界で働く社会人にOB・OG訪問ですべき質問についてお伝えします。

‌OB・OG訪問を有益なものにするために最も重要なのが、質問の質です。調べればわかる質問をしては、OB・OG訪問の意味がありません。それどころか、社会人に対して失礼な行為になってしまいます。

‌事前に情報収集をした上で、公開されていないこと調べたがよくわからなかったことを質問するようにしてください。

志望動機を深める質問

まずは志望動機を深める質問。ESや面接で必ずと言って良いほど聞かれる志望動機ですが、説得力のある回答をするために、OB・OG訪問は非常に役立ちます。

‌ここでは、志望動機を深めるの質問として、「やりがい」に関する質問を紹介します。

やりがい

多くの人が働くうえで重要視しているやりがい。ありきたりに思われるかもしれませんが、OB・OG訪問の際に仕事のやりがいを聞くのは非常に効果的です。

‌社会人からやりがいを聞くことのメリットは、やりがいを感じられるシーンを具体的に説明してもらえること。これによって、仕事をしているイメージを具体的にできるようになります。やりがいを感じるポイントは社会人個人に依拠しますが、自分がその印刷会社で働いたときに、どんな仕事どんな人と関わりながら取り組んでいくのか把握することができるのです。
採用ページや説明会で伝えられている情報だけで志望動機をつくっても、他と差別化できず凡庸な志望動機にならざるを得ません。一方社会人から仕事のやりがいを聞き、それを元に志望動機をつくることができれば、他の人がイメージできていないところまで考えられたものに仕上がるはずです。

‌きちんと企業の仕事について調べていることが伝わり、選考の際に入社への熱意を伝えることができるでしょう。

‌やりがいについての質問例
「出版社ではなく、印刷会社で書籍の制作に関わるからこそのやりがいはありますか?」
‌「専業メーカーではなく、印刷会社で床材や建具を扱うからこそのやりがいはありますか?」
「入社前に想定していたやりがいと、入社後に感じているやりがいに違いはありますか?」

企業について知る質問

OB・OG訪問は、志望動機を深めることだけに役立つわけではありません。その前段階で、そもそも自分に業界・企業がマッチしているのかを判断できるのがOB・OG訪問の最大の魅力なのです。

‌以下では企業と自分の相性を知るために有効な質問を3つ紹介します。

配属の制度

印刷業界の企業を知る上で極めて有効なのが、業務内容に関する質問。上述の通り、印刷業界の事業は多角化しています。それに伴い1つの中で多様な業務が生まれることは、想像に難くありません。

‌従来の印刷事業に関する業務や新たに展開していた事業で発生している業務、いずれにも携わる可能性があります。今後もさらなる展開が予想される中で、イメージしている業務と実際の業務にギャップが生まれる事態は、往々にして起こるでしょう。実際の業務が魅力的に感じられる場合は良いですが、そうでない場合は仕事に対し苦痛を感じてしまう可能性もあります。

自分がやりたい仕事をできる可能性や、やりたくない仕事をやり続けなければならない可能性。これらを知る上で有効なのが、配属の制度に関する質問です。
配属の制度に関して質問する場合は、配置転換の頻度やスパン、また希望がどの程度反映されるか質問すると良いでしょう。人事でない限り厳密なルールは知らない可能性がありますが、経験を聞くことで手がかりは得られるはずです。

‌配属の制度に関する質問例
「御社で電子書籍の事業に携わりたいと考えているのですが、入社時に配属の希望を出すことは可能でしょうか?」
「液晶フィルムなどを扱う事業部から床材、壁紙といった生活用品を扱う事業部に異動することはありますか?」
‌「御社は一般の消費者向けのウェブメディアを提供されていますが、事務系社員はどういったかたちで関わることになるのでしょうか?」

‌転勤

ジョブローテーションとも関わってくるのが、転勤の有無です。重要な問題ではありますが、企業によって公開されている情報からは具体的な頻度や期間は把握できません。転勤について気になる人はOB・OG訪問の機会で質問しましょう。

‌企業文化

企業文化は言語化が難しい部分ではありますが、働く企業を選ぶうえで重視している方も多いと思います。企業文化について聞く際に注意すべきなのが、質問の仕方

‌「御社の企業文化について教えてください

上記のようなかたちで質問しても、質問された社会人は困ってしまいます。なぜなら、「企業文化」という言葉があまりに抽象的なものだからです。

‌企業文化に関する質問をする際に大事なのは、本当のところ何を知りたいのかを明確にすること。会社で大切にしている考え方を知りたいのか、どのような考えの人が多いのか。自分の中で何を聞きたいのか、具体的な言葉で表現してみてください。しっかりと具体的な質問に落とし込むことができれば、社会人の方は意図を汲み取って回答してくれるはずです。

‌企業文化に関する質問例
‌「社員の間で浸透している、大事にしている考え方があったら教えてください。」
‌「売上と顧客満足度が相反してしまう状況に置かれたとき、どちらを選択する傾向が強いとお考えですか?」

‌印刷業界の社会人にすべきでない質問

印刷業界で働く社会人へのOB・OG訪問ですべき質問がわかったところで、すべきでない質問についても紹介します。失礼のないよう、以下でお伝えする質問は避けてください。

調べればわかる質問

上でも述べた通り、調べればわかるような質問は避けるべきです。訪問を受け入れてくれる社会人は貴重な時間を割いて、就活生と会ってくれています。

‌企業理念等、調べればわかることを質問するのではなく、調べてもわからないこと公開されている情報から一歩踏み込んだことを質問してみましょう。

給与・福利厚生に関する質問

給与・福利厚生については気になる方も多いと思います。しかし、社会人の方に直接ぶつけるのは避けましょう。こういった待遇面の質問は一般的にマナー違反とされています。

給与については、初任給が公開されているので確認しましょう。昇給等についてはインターネット上で情報が出回っている場合があります。必ずしも正確な情報とは限りませんが、参考にはなるはずです。

‌福利厚生についても、特に意図がない質問は避けてください。ただし、産休・育休の制度女性の働きやすさなど自分のキャリアを考える上で非常に重要になってくる制度は積極的に質問しましょう。


‌【産休・育休に関する質問例】
「御社の産休・育休制度について拝見させていただきました。利用した方のその後のキャリアなどをお分かりになる範囲で教えていただけませんか?」

‌「御社の採用ページで、産休・育休の制度について拝見しました。お子さんを産むことになった女性のうち、どれくらいの割合で産休をとっていらっしゃるかご存知でしょうか?」

‌印刷業界のOBに会ってみよう

OB・OG訪問の効果を高める質問について説明してきました。OB・OG訪問は非常に貴重な機会である一方で、やり方を間違えてしまうと時間を無駄にしてしまうことになりかねません。ポイントをしっかりと押さえて有意義な時間にしましょう。

‌しかし、印刷業界で働く身近な社会人がいないという方もいるのではないでしょうか?それではOB・OG訪問を行いたくてもできません。
‌そんな方におすすめなのが、就活相談プラットフォームのMatcher(マッチャ−)です。
‌M‌atcherは、所属大学や学年に関係なく、社会人に就活相談ができるサービス。印刷業界で働く社会人はもちろん、約一万人以上の社会人がOB・OG訪問を受け入れてくださっています。
【社会人・内定者の所属企業(出版・印刷)】
講談社、小学館、集英社、文藝春秋、KADOKAWA、大日本印刷、凸版印刷、日経印刷など

‌また、Matcherではプロフィールを充実させることで企業からスカウトが届くことも


‌これまでES提出のために作成した「学生時代頑張ったこと」や「自己PR」を貼り付けるだけでも、スカウト獲得の確率は大幅に上がるほか、OB訪問の承諾率も高まるので、記入するようにしてください。


‌社会人に掛け値なしにお願いできるのは、大学生であるこの時期だけ。ぜひ社会人に会いに行って、就活の糧にしてください。‌‌
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