事業内容から軸を作ろう

2022/07/29
企業選びの軸
目次
1.
事業内容から軸を作ろう
2.
自己分析から興味・関心を探る
3.
‌事業軸を形成するための3つの手順‌‌
4.
‌さいごに
事業内容から軸を作ろう

事業内容から軸を作ろう

企業が現状どんな事業展開をしていて、今後どのような領域に注力しようとしているのか、業界や企業によって全く異なります。テレビ業界に入って、番組制作以外の仕事に就くことや、海外で働くことを夢見て、総合商社に入ったものの、国内事業にずっと携わることもあり、安易な選択はミスマッチを招きかねません。自分の本当にやりたい事業内容に取り組める業界かどこであるかを見極めるためにも、まずは自分自身がどんな事業内容に携わりたいかを言語化することが重要。ここでは、企業選びの軸のうち、事業内容から軸を形成し、志望業界を選択するまでの流れについて、ご紹介します。

自己分析から興味・関心を探る

「業界の絞り方がわからない・・」
‌「やりたいことが見つからない・・」

‌事業内容を探る上で、上記のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?確かに、「これがやりたい」「将来〇〇がしたい」と明確な目標がある人であれば、事業内容軸の形成は容易でしょう。しかし、働いた経験の少ない就活生が事業内容について、方向性を定めるのはかなり難しいもの。そこで、鍵となるのが、前章でお伝えした自己分析。自己分析をすると、これまでにどんな事象に興味・関心を抱き、熱中してきたのかという過去軸と、これから、どんな領域に身を置き、経験やスキルを積んでいきたいかという未来軸から、今進むべき方向性が見えてきます。自分の過去と未来に紐づいた、現在の興味・関心を洗い出すことが、事業内容から軸を形成する上で重要になるのです。

‌事業軸を形成するための3つの手順‌‌

自己分析を通して、現在の興味・関心の洗い出しが終わったら、それを元に事業軸を形成していきましょう。ここでは、軸を言語化するまでの手順について説明していきます。

‌‌①興味・関心を「手段」に落とし込もう

自分の過去と未来に紐づいた、現在の興味・関心を洗い出したら、これらを満たすための手段に落とし込みましょう。
「手段」=How(どのような領域で)×What(何をするか)

「どの領域に携わりたいか」は、自己分析と同様に、過去軸と未来軸から考えてみると良いでしょう。これまでにゼミ活動、研究を通じて積み上げた、特定分野への知識は同期との差別化を図ることができ、インターンシップ等で培った実務スキルは、即戦力として期待されることに繋がります。自身の「専門性」やこれまで積み上げた「経験」は領域の選定に役立つはずです。また、将来的に会得したい「専門性」や「経験」を考慮して、今進むべき道を決めることをおすすめします。

「‌何をするか」は職種から考えると良いでしょう。これまでの経験のなかで、熱中してきたこと、得意なこと、やりがいを感じた瞬間を整理し、共通点を探していくことで、職種を軸とした方向性が見えてきます。「人に伝える」「分析する」「新しいものを作る」など、働く上で大切にしたい「資質」を見出すのです。また、今後のキャリアを考える上で、必要となるスキルや経験から、職種を選択するのも1つの方法となります。

②影響を与えたい「対象」を探そう

興味・関心を「手段」に落とし込んだら、同様に「対象」についても考えてみましょう。
「対象」=Who(誰に)
‌「どんな社会課題を解決したいか」「どんな人に影響を与えたいか」によって、事業内容は全く異なります。社会に対してどんなインパクトを与えたいのか、どんな世の中にしたいのかを考えることで、影響を与えたい対象が見えてくるでしょう。また、「誰の笑顔を見たいのか」「誰からありがとうを言われたら幸せか」を想像してみてください。「どんな人に向けて影響を与えたいか」を明確にすることで、事業内容を絞ることもできます。

‌‌③「市場性」を見極めよう

働く業界が今後成長していくのか、将来性があるかは重要な観点。成長市場では、売上、企業としての規模も拡大していくため、仕事の幅が増え、昇進する可能性も高まります。伸びていく市場に身を置くことで、自分自身の成長に繋がる機会は多く掴めるでしょう。逆に、衰退していく産業でも、国内の売り上げをどう立て直すのか、海外展開をどう進めるか、といったフェーズに携われるかもしれません。市場予測とそれに伴う、事業の将来性を見極めて、携わりたい領域について考えてみましょう。

‌さいごに

‌‌自分にとって本当に「やりたいこと」に出会うタイミングは人それぞれ。もしかしたら、就活を通しても明確には見つからないかもしれません。かといって、「やりたいことが見つからない」と投げやりになってはいけません。今回お伝えした「手段」×「対象」×「市場性」をもとに、自分の過去と未来に紐づいた、現在の興味・関心を満たせる業界選びをしていきましょう。












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