給料の出るインターンシップに参加するために

2019/02/08
インターン体験記
目次
1.
インターンシップに参加するために
2.
‌無給インターンシップの特徴 〜なぜ給料がもらえないのか?〜
3.
有給インターンシップの特徴 〜なぜ給料がもらえるのか〜
4.
有給インターンシップに応募しよう
5.
インターンシップで給料をもらう上での注意点
6.
‌インターンシップに参加してみよう
7.
自分に合ったインターンシップを選ぶために

インターンシップに参加するために

就活が本格化し、多くの企業で積極的に開催されているインターンシップ。みなさんのなかにも、複数社のインターンシップに参加された人は多いのではないでしょうか?
「3日間のインターンシップで◯万円もらった!」
「1週間毎日通ったのに、給料はおろか交通費も出なかった…」

‌インターンシップを参加する上で気になるのが、「給料」の有無。例年各社のインターンシップの給料に一喜一憂している人は少なくありません。インターンシップの給料の有無は、企業側が実施するインターンシップの目的と内容によって異なります。学生に就業体験の機会を与えようとするのか、戦力として自社に迎え入れようとするのか。そのスタンスによって、報酬を出すかどうかの判断が変わってくるのです。
‌この記事では、インターンシップで給料が出るところと出ないところの違い、及び有給のインターンシップに参加する上での注意点について説明します。みなさんのインターンシップ選びに役立てば幸いです。

‌無給インターンシップの特徴 〜なぜ給料がもらえないのか?〜

無休インターンの説明をしています
まずは無給のインターンシップから。無給インターンシップの大半を占めるのが、1日〜1週間の間で行われる短期のインターンシップです。プログラムの内容は会社説明をメインとしたセミナー型、実際のビジネスを擬似体験できるワーク型などに集約されます。
こうした内容から窺える企業側の意図は、大きく2つに分類されます。1つは、自社のPR。業界や業種の知識、社風や現場の仕事内容をより多くの学生に知ってもらい、自社ブランド力の向上と学生の選考エントリーを促すことを目的としています。2つ目は、学生の選定。いわゆる囲い込みです。ワーク等で優秀な学生に目星をつけ、採用したいという考えがあります。

‌上記の2つの意図から分かるように、企業側は採用するために大きな資金や労力を投資して、就業体験できる場所を提供します。さらに、インターンシップでみなさんが取り組んだことが自社の売上に貢献することはありません。基本的に短期のインターンシップに参加する際は、給与はもらえないという心構えでいましょう。しかし、地方から来る場合は交通費、宿泊代などを別途支援してくれる企業も多々あります。応募の際に確認しておくと良いでしょう。

有給インターンシップの特徴 〜なぜ給料がもらえるのか〜

無給インターンシップは、採用を目的とした、短期間のものが多いと説明しました。一方で、有給インターンシップのほとんどは、1ヶ月以上の長期間のインターンシップ

‌実際の会社の業務に従事するものがほとんどです。この場合、職場体験ではなく、給料に見合った成果を求められます。企業側の意図としては、即戦力の学生を採用し、会社の売り上げに貢献してもらうこと。給料はその対価として支払われるものです。

‌学生としても、社会人になる前に、ビジネスの現場で経験を積むだけでなく、多くの社会人や他のインターン生との関係を構築することができます。お金を稼ぎつつ、自分の興味のある業界や職種に身を置き、自分の適性や将来の方向性を見極めることのできる、まさに一石二鳥の経験となるでしょう。

有給インターンシップに応募しよう

インターンの応募を見ている学生の様子
無給のインターンシップと有給インターンシップの違いが分かったところで、ここからは有給のインターンシップに応募する方法を紹介します。応募方法は以下の2つです。

①総合ポータルサイトからの応募

リクナビのように、短期のインターンシップをメインに掲載しているサイトでは稀です。しかし、中には「報酬あり」のインターンシップも開催されています。アルバイトをしてお金を稼ぐかわりに、こうしたインターンシップに積極的に参加していくのも良いかもしれません。
‌リクナビでの検索例
リクナビ→条件を指定して検索する→こだわり検索→その他→報酬あり=250件ヒット!(2017/10/09現在)

②長期のインターンシップ専門サイトからの応募

ここでは、勤務期間や時間、時給、職種等、多様な条件から検索できます。自分の興味のある業界や職種、習得したいスキルをもとに選択するとよいでしょう。
長期のインターンシップの給料は他のアルバイトと比較すると高いことが珍しくありません。時給1000円〜1500円、中にはそれ以上の高給の案件もあります。また、成果によってインセンティブが出ることも。自身の努力次第では、ビジネスを学ぶとともに満足のいく報酬を得られるかもしれません。

インターンシップで給料をもらう上での注意点

インターンをする上での注意点を紹介しています
有給インターンシップの応募方法について説明してきました。ここからは、実際に参加する上で注意点について解説します。有給インターンシップ、とりわけ長期のインターンシップは他のアルバイトと異なる特殊な部分がいくつかあります。企業との契約面や給与形態など、現実的な部分にもきちんと気を配るようにしてください。

①扶養範囲には注意しよう

学生のなかであまり知られていないのが、この扶養範囲。高給のインターンシップに没頭するあまり、想定額より稼ぎすぎてしまったということがないようにしましょう。気をつけなければならないのが、以下の2つの給与ラインです。

‌所得税の扶養範囲から抜ける「103万円」

学生の多くは親の扶養に入っていますが、法律で所得税の扶養範囲は「103万円以下」と定められています。
つまり、1月1日~12月31日までの間に「103万円」をたった1円でも多く超えて稼ぐと、親の扶養から抜けてしまうということです。親の所得税等の税の負担が増えてしまうので注意しなければなりません。

社会保険の扶養範囲から抜ける「130万円」

社会保険の扶養範囲は法律で「130万円以下」と定められています。「130万円」をたった1円でも多く超えて稼ぐと、親の扶養から抜けることになるので、みなさん自身が健康保険に加入して、保険料を支払わなければなりません。
有給のインターンシップに参加する際は、給与の受け取りに注意し、計画的に携わるのが重要です

②労働契約書をきちんと交そう

インターンシップの問題点として稀にあげられるのが、労働内容や給与体系が事前に聞いていた内容と違うケースがある点。中には、学生の労働力を安く利用し、雑務ばかり任せたり、言葉巧みに協力させるといったことがないとは言い切れません。
労働条件やどんな仕事を担うのかは、事前にしっかり担当者とすり合わせをしましょう。懸念点があれば、勤務開始前に必ず確認するべきです。労働契約を書面で結び、証拠として持っておくことも忘れずに。学生生活の貴重な時間を投資するインターンシップ。自分の納得する条件で始めてください。

③本業の学問を忘れずに

もちろんインターンシップの経験も大切ですが、業務にのめり込みすぎてしまい、卒業ができなければ元も子もありません。大学の授業や部活動、その他の活動と両立できるよう、シフトの組み方には注意しましょう。

‌インターンシップに注力したいという想いがあれば、休学という措置を取ることも可能です。筆者の周りには、1年間大学を休学し、ベンチャー企業でプログラミングを学んだり、半年間カンボジアで食品卸会社の営業に従事したりする友人もいました。大学生活をどう設計するかも人それぞれ。しっかりと考え、後悔の残らない選択をしてください。

‌インターンシップに参加してみよう

いかがでしたでしょうか?今回はインターンシップの給料の有無の違いから見るインターンシップの選択について、そして有給インターンシップに参加する上での注意点について解説してきました。
この記事を参考に、目的を持ったインターンシップの選択が出来るようになり、有給インターンシップにチャレンジしてみようと少しでも思っていただければ幸いです。筆者自身も、とあるベンチャー企業で営業の立ち上げメンバーとして参画し、アルバイト以上の給料とビジネスの経験を得ることができました。この経験がのちの就職活動や就職後の仕事にも活きていると感じています。是非、自分の興味関心から、インターンシップに応募してみてください。

自分に合ったインターンシップを選ぶために

どんなインターンシップが自分に合っているのか、その後の選考対策をどうすればよいか。疑問や不安は多々あると思います。
そんな時にオススメなのがMatcher(マッチャ−)
Matcherでは所属大学と学年に関係なく、社会人に相談のお願いができる就活サービスです。現場で働いている社会人から、さまざなアドバイスをもらうことができます。
‌また、プロフィールを充実させることで、インターンのスカウトをもらえることも。自分にマッチした企業からインターンのオファーがあれば、より効率的にインターンに参加することができるでしょう。
‌ぜひ活用して、周囲の学生より、ひと足早く動き出してみてください!
インターンの相談をする(無料)

記事一覧