学生時代頑張ったことがないと考える人の2つの誤解
2019.02.07

本当に学生時代頑張ったことがないと感じている人へ
「学生時代頑張ったことは何ですか?」
就職活動の選考で必ずと言って良いほど聞かれる学生時代頑張ったこと。選考中に学生時代頑張ったことしか聞かない企業もあるほど、重要視されている質問です。自分にこれと言った頑張ったことがなく、どうしたら良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
頑張ったことがないと感じている人は、今まで経験したことが選考の中で伝えるに値しないと考えているケースが少なくありません。しかしポイントを押さえていれば、たとえ派手なエピソードでなくても十分に選考を突破することができます。
この記事では、学生時代頑張ったことに関するよくある誤解と、適切なエピソードの選び方について説明します。みなさんが学生時代頑張ったことのエピソードを自信を持って話せるようになったら幸いです。
【誤解①】学生時代頑張ったことは、「レアな経験」でなければならない
「私が学生時代に頑張ったことは、アメリカでのビジネスインターンです。」「学生時代に力を入れたことは、NPO法人の立ち上げです。」
就職活動で選考を受けていると、びっくりするような経験をしている学生に会うはず。このような話を聞くと、自分が話そうとしていたエピソードがありきたりに感じてしまい、一気に自信をなくしてしまいがちです。
たしかに上記で挙げたような海外インターンやNPO法人の立ち上げは、多くの学びをもたらすでしょう。
しかし、学びは特別な環境でしか得られないわけではありません。たとえアルバイトやサークルのような誰でも経験するようなことでも、自分のスタンスや取り組み次第で多くの学びを得ることができます。そして、伝え方を間違えなければ、採用担当者にもその学びは伝わるものです。

【誤解②】学生時代頑張ったことは「苦労話」でなければならない
「学生時代頑張ったこと」というと、大きな困難を乗り越えた話をしなければならないという固定観念を持っている人は少なくありません。たしかに課題をどのようなプロセスで解決したのかを伝えるのは大切。
しかし「困難」というと、精神的な苦痛を経験した「苦労話」でなければならないという思い込みを起こしてしまいがちです。そうなると、本当に一生懸命取り組んでいた趣味の話は、エピソードから除外されてしまいます。これは非常に勿体ないこと。
本当にみなさんの良さが出ているエピソードは、必ずしも苦労と感じたものではないはずです。学生時代頑張ったことのエピソードを選ぶときは、「苦労したか否か」を判断軸にするのはやめましょう。
学生時代頑張ったことで企業が見ているポイントとは?
学生時代頑張ったことで伝えるエピソードは、派手なものでも苦労したものでもなくてよいと説明しました。では、学生時代頑張ったこととして伝えるエピソードは、どのようなものが適切なのでしょうか?この質問に答えるためには、企業が頑張ったことのエピソードを通して何を知ろうとしているのかを理解することが大切です。
企業が知ろうとしていること。それはずばり、入社後に利益に貢献する人材なのか否かです。学生時代頑張ったことのエピソードから企業で活躍する資質を見出すことができなければ、たとえどんなに華やかな経験をしていたとしても評価されることはありません。
逆に、たとえサークルやアルバイトといった多くの人が経験するようなことでも、エピソードからみなさんの資質が伝われば適切なエピソードと言えるのです。
みなさんの強みが伝わるエピソードの選び方

多くの就活生がやってしまいがちなのが、一番キャッチーなエピソードを選ぼうとすること。例えば、強みが一番発揮されていたのはアルバイトの経験であるにも関わらず、1ヶ月行った海外経験を話してしまうといったケースです。
海外に行った経験があることをアピールしたいがあまり、強みが伝わらなければ本末転倒。このような事態を避けるためには、企業で必要になる資質からエピソードを選ぶというプロセスにすることが有効です。ここではそのステップを2つに分けて説明します。
①入社後に必要になると考えられる資質を洗い出す
まず、企業に入社した後に活躍するためにどのような資質が必要なのか考えて、思いつくだけ書き出します。このときに重要なのが、できるだけ能力ベースに落とし込むこと。例えば、「負けず嫌い」や「向上心があること」といった言葉を挙げると、どのように仕事に活きるのか具体的にイメージできず、そこで思考が停止してしまいます。
「負けず嫌い」を「達成することが困難な目標でも、できる方法を考え行動を起こせること」と具体的な表現にすると、仕事で必要になるイメージもわきやすくなります。さらに、自分の経験と照らし合わせたときに適切なエピソードを思いつきやすくなるのでおすすめです。
しかし、そうは言っても会社に入った後にどんな能力が必要になるのかイメージがつかない人も多いのではないでしょうか?このようなときには、実際に仕事の現場で働いている社会人に話を聞いてみると良いでしょう。業界や職種によって必要となる資質は変わってくるはずなので、興味を持っている業種や職種の社会人に話を聞きに行ってみてください。
そんなときにおすすめなのがMatcher(マッチャー)。
Matcherは所属大学や学年に関係なく社会人に話を聞きに行くことができるマッチングサービスです。現在およそ10000人もの社会人が就活生の相談にのってくださっています。

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②自分の経験したことから説明できる資質を選び、伝わりやすいよう言語化する
入社後に必要な資質を洗い出したら、自分の経験から説明できるものを選びます。訴求する資質を決め、そこからそれを説明できるエピソードを選ぶことで、自分がアピールしたいことを適切なかたちで伝えることができるのです。
エピソードを学生時代頑張ったこととしてまとめるときは、以下の構成にするときれいにまとめることができます。
①学生時代頑張ったことは、〇〇です。(結論)
②その中でもとりわけ△△に力を入れていました。(詳細)
③当時は☓☓といった課題があり、(課題)
④自分は□□を行いました(強みが生かされた行動)
⑤その結果、▼▼という成果が得られました。(結果)
学生時代頑張ったことは、伝えたことを踏まえて沢山の質問をされることが想定されるもの。上記の流れを分かりやすく伝えることも大切ですが、あらゆる質問に対して的確に回答できるよう、当時の状況やそのとき抱いていた思いを振り返り、説明できるようにしておいてください。
本当に学生時代頑張ったことがない人がすべきこととは?

そのような人におすすめなのが、比較的達成が難しい目標を設定し、それを達成するために努力することです。目標設定をする分野は、サークルでもアルバイトでも学業でも問題ありません。
目標に向かって努力することで、上記の流れに沿ったエピソードを伝えることができるようになります。就職活動を控えて焦ってしまうところですが、地に足をつけて、できることから始めましょう。
学生時代頑張ったことを上手に伝えよう
学生時代頑張ったことの考え方・伝え方は理解できましたでしょうか?
上で何度も述べていますが、学生時代頑張ったことのエピソードに派手さは必要ありません。今まで自分が経験したことから、強みを伝えきることが大切です。ぜひ説明したポイントを押さえて、みなさんの就職活動に生かしてください。
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