専門商社の志望動機はどう書けば選考通過する?例文解説つき

2023/05/22
志望動機の書き方
志望動機の例文
商社
各業界の志望動機
目次
1.
大手4社の志望動機例文
2.
専門商社の志望動機を書く上で
3.
専門商社の仕事内容
4.
専門商社の志望動機を書くための具体的な方法
5.
‌Matcherで商社マンに会いに行こう

大手4社の志望動機例文

早速ですが、専門商社の志望動機を書く際に役立つ例文をご紹介します。

志望動機を書く際は「なぜその会社に入社したいのか」という点をしっかりと記載することが重要です。

そのためここでは大手4社の例を挙げます。具体的にどのような内容があるとよいのか、各会社にどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

メタルワン【専門:鉄鋼】

メタルワンの企業ホームページ画像
‌伊藤忠丸紅鉄鋼と同様に鉄鋼製品を専門とするメタルワンは、2003年の三菱商事と双日の50%ずつの出資によって設立されて以来、国内の専門商社としてトップの売上高を誇ってきました

総合商社と併願される傾向にあるため、総合商社ではなくメタルワンに入社したい理由や、同じ鉄鋼製品を扱う伊藤忠丸紅鉄鋼などとの違いを明確に示すように意識しましょう。

また採用HPにあるCEOからのメッセージにある通り、メタルワンでは『高い志と課題解決力を持って、正々堂々、社会に貢献する』人材を求めています。部活やサークルなどで目標を立て、課題を解決した経験なども盛り込むことがオススメです。

近年のメタルワンの新卒採用では、200文字程度で志望動機を求められる傾向があります。自己PRとメタルワンでなければならない理由を簡潔にまとめてみましょう!

メタルワンの志望動機例文

幼少期をシンガポールで過ごした経験から、私には「世界を相手にしながら、社会を発展させる仕事に関わりたい」という夢があります。海外売上高が全体の6割を占めており、「新人海外研修」などグローバルに働くチャンスの多い御社において、世界を舞台に挑戦がしたいと思いました。また「経営人材」を求める御社だからこそ、中・高・大学における水泳部の部長としての経験が役立つと考えています。

伊藤忠エネクス【専門:エネルギー】

伊藤忠エネクスの企業ホームページ画像
燃料・エネルギー専門商社の大手である伊藤忠エネクス。ホームライフ、カーライフ、産業ビジネス、電力・ユーティリティの4部門があります。

「社会とくらしのパートナー~エネルギーと共に・車と共に・家庭と共に~」という企業理念をもっており、社員の行動規範には「有徳(信義・誠実、創意・工夫、公明・清廉)」を挙げています。

自身の誠実さが現れた経験、もしくは創造的で、個人的な利益ではなく集団や社会のために行動した経験などが志望動機から見えると、企業が求める人材にフィットしている印象を与えられそうですね。

350文字以内で志望動機を書くように求められるケースが多いようです。具体的な内容が書けるようにOB・OG訪問などで企業についてリサーチしてみましょう!

伊藤忠エネクスの志望動機例文

「普通の暮らし」を人々が送るために必要な生活の基盤を支えたいという軸をもって就職活動を行っています。東日本大震災で、インフラが整備されていることがいかに近代の日本を支え、そこにいる人々を安心させているのかについて気がつきました。またフィンランドへ留学した経験から、環境問題への関心も強いです。エネルギー分野では、資源の安定供給と環境課題解決の両立を先駆ける業界であり、時代の変化とともに柔軟に事業を展開する商社に特に興味を持っています。御社はエネルギー専門商社で業界トップであり、再生可能エネルギーや熱供給事業など積極的な取り組みも行っています。人々が安定した暮らしを送るためのエネルギー供給に加え、今ある環境問題などの課題解決にも取り組むことができると考えたため志望しました。

長瀬産業【専門:化学】

長瀬産業の企業ホームページ画像‌材料を幅広く扱いながら自社内にメーカー機能も充実している企業であり、メーカー志望の学生からの人気も大きいです。

長瀬産業の主な収益源は化学品分野が多く扱われている加工材料・生活関連製品で、収益の半分を占めています


以下は採用ホームページにあるトップメッセージから引用した文章です。

長瀬産業には、もちろんしっかりとした研修制度が備わっていますが、それに加えて、現場で健全にチャレンジし、失敗を許容する企業文化とそれを支える人たちがいます。そして、世の中のモノつくりの課題解決に貢献しているビジネスが数え切れないほど存在し、それを見つけ、育み、拡げ、支えてきた仲間たちが働いています。ぜひとも我々と一緒に、新しい長瀬産業のビジネスモデルを創り上げることに、果敢に挑んでいってほしいと思います。

こちらを見てわかる通り、長瀬産業では「失敗しながらも挑戦できる」人材を欲していることが分かります。

長瀬産業では100文字以内という短さで志望動機を求められます。企業の特徴や強みをおさえながら、自分の就活の軸になぜその企業があっているのかの理由などについて簡潔に述べるとよさそうです。

長瀬産業の志望動機例文

商社でありながら開発・製造機能をもつ貴社の、付加価値をつけながら挑戦しビジネスを創造している点に魅力を感じたため志望する。入社後は新規事業の立ち上げに関わった経験を活かしながら企業の発展に貢献したい。

三菱食品【専門:食品】

三菱食品の企業ホームページ画像‌三菱食品は、2011年に三菱商事グループの食品卸会社4社が合併してできた「日本の食」を担っている会社です。

今までの中間流通業者は、メーカーから仕入れた商品を、スーパーやコンビニといった小売業者に販売することが主な役割でした。しかし今後はこのような既存のビジネスパートナーだけではなく、食の中核的存在として発展していくために、EC事業者や中間流通業との取引も行っています。

また他にも以下のようなことを三菱食品は行っています。

・多様化するライフスタイルや消費ニーズの多様化に応える
・人手不足による物流費・人件費の上昇に解決策を提案
・日本の食文化の維持・発展に貢献

三菱食品の志望動機は、400文字以下で聞かれることが多いです。自分が食品商社に興味を持ったきっかけや、三菱食品で実現したいことなどについて取り入れてみましょう。

三菱食品の志望動機例文

「食を通じて全ての人々に充実した生活を提供する」ことを成し遂げたいです。共働きの両親のもと育った私は、冷凍食品やコンビニのお弁当などの簡便性が高い食品に生活を支えられてきました。毎日自分で新しい商品を試す楽しさがあったため、1人でも楽しく食事をすることができていました。今後は共働き世帯やひとり親世帯の増加によって簡便ニーズは高まり、なおかつ環境や健康を意識した商品を流通させることがますます重要になってくると考えています。ヴィーガンやグルテンフリーなどの分野において技術革新が進むなかで、私は営業として人々のニーズに応えられるような食シーンを提案していきたいと考えています。データ・情報を使ったマーケティングを強みとする御社において、得意先様のニーズや課題を真摯に傾聴しながら、消費者や得意先様の求める解決策を提案していきたいです。

専門商社の志望動機を書く上で

以上で大手企業の志望動機例文をご紹介してきましたが、これらの企業以外を志望している学生も多いはず。

‌そこで以下からは専門商社の志望動機を書くうえで知っておくべきことや、志望動機を書く際のコツをご紹介していきます。

‌志望動機は、企業との相性がいいのか判断したり、企業に対して熱意があるか確かめたりするのに用いられる、非常に重要なものです。志望動機を評価してもらえれば、選考を通過しやすくなりますし、そうでなければ、通過できる可能性が非常に下がってしまいます。

納得感のある志望動機の書き方を理解して、選考を有利に進めてください!

専門商社の仕事内容

専門商社の志望動機を考えるにあたって、まずは専門商社の仕事内容を理解しましょう。

専門商社は、総合商社のように幅広い領域でトレーディングを行うのではなく、一つの商品群に特化してトレーディング事業を行います。また、専門商社は総合商社のように積極的に事業投資をするわけではありません。

専門商社の魅力は、特化しているがゆえの強みを持っているところです。

‌総合商社のようにネームバリューがあるわけではありませんが、専門で取り組んでいるからこそ有しているノウハウがあります。
‌また、積極的な営業を通して、販路を広げていくという点も専門商社の特徴の一つです。
自身のお客様との信頼関係の構築が、ビジネスを拡大する上で大切になるといってよいでしょう。

専門商社の志望動機を書くための具体的な方法

専門商社の志望動機を書いている図専門商社の仕事内容を理解したところで、いよいよ専門商社の志望動機の考え方について説明します!

専門商社に限らず、志望動機はその企業でなければならない理由を明確に示していることが大切です。例文を踏まえながら、具体的な書き方・答え方をマスターしてください!

‌①なぜ専門商社を志望するのか

専門商社を受ける時に注意するべきなのは、採用担当者に「総合商社の方が〇〇さんの就活の軸にあっている」と思われないようにすることです。

ある特定の分野に興味をもつことになった背景の説明や、その分野に関心を持ったきっかけなどを志望動機に含めると説得力が生まれます。

また「総合商社ではなくなぜ専門商社なのか」というのは面接でも頻繁に聞かれる傾向のある質問です。

OB・OG訪問などを行いながら、専門商社と総合商社でできることの違いなどを明確にしておきましょう。

②専門商社の中でもなぜその企業を志望するのか

例えば鉄鋼を専門とする商社に就きたいという理由だけでメタルワンを志望すると、「なぜ伊藤忠丸紅鉄鋼じゃダメなのか?」という疑問が採用担当者の中に浮かびます。

それでは「〇〇企業を志望した理由」にはならないですよね。選考を受ける企業の特徴をしっかりと調べながら、「ここでは〇〇ができると思ったから」「私の目標である〇〇を達成しやすい環境があるから」などの理由を探しましょう

また選考の中で「この子は弊社への志望度が高い」と思われることは基本的にプラスに作用します。なぜ専門商社の中でもその企業を志望しているのかの理由を明確にし、選考突破を狙いましょう!

③どのように企業に貢献できるのか

専門商社の志望動機を締めくくるために「自分がなぜ採用されるべきなのか」というPRのような文章を入れておきましょう。

他の業界でも同じように、ESや面接はいかに自分が企業側の求める人材であるかを伝える場所です。「自分がその企業に入りたい理由」について説明する志望動機の中に、「自分がそこで活躍できると思うから」という不自然ではない形でアピールする文章を入れると効果的です。

人と人、企業と企業を繋げる役割をもつ商社。相手のことを考え、気持ちよくコミュニケーションをとるスキルは欠かせません。

また専門商社は特定の分野に特化しています。そのためその分野に関する深い知識が必要になります。強い関心を持ってその分野を勉強できる人、好奇心が旺盛な人が求められます。

専門商社で求められている人材のもつ特徴に合う自分のアピールポイントを伝えることも、選考を通過する志望動機をつくるためのコツです!

‌Matcherで商社マンに会いに行こう

専門商社の志望動機を自分で作ってみたら、今度は実際に働く社会人に見てもらいましょう!
‌Matcherでは、所属大学や学年に関係なく気になる企業の社会人に就活相談をすることが出来ます。

【社会人の所属企業一覧(商社)】
‌三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事、豊田通商、双日、伊藤忠丸紅鉄鋼、日鉄住金物産など
‌従来のOB訪問のように、堅苦しい空気感がなく、悩みを気兼ねなく相談することが出来ます。
‌ぜひMatcherで、商社に勤める社会人に話を聞きに行ってみてください。
商社の人に会いに行く(無料)

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