【例文】短所で「人見知り」を伝える時のコツ、言い換えは?
2023/05/12
目次
「人見知り」を伝えるときのポイントとは?
就活で度々聞かれる自分の短所。自己PRや長所と異なり、自分の弱みを見せなければならない質問です。どんな短所ならマイナスポイントを低く抑えられるのか、思い悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
しかし、マイナスポイントを押さえようとするがあまり、皆さんの回答が企業が短所を聞いた意図と離れてしまったら逆効果です。
この記事では、ESや面接で短所「人見知り」を伝える時のポイントをご紹介します。コミュニケーション能力を疑われてしまうのではないかと心配する人も多いかもしれませんが、伝え方に気をつければ好印象を与えるものになり得ます。ぜひ最後まで読んで、みなさんが短所を考える際に役立ててください。
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早速ここでは「人見知り」を短所として答える際の例文をご紹介していきます。
例文①
私の短所は目上の人に人見知りをしてしまうことです。
学生時代、ITのベンチャー企業で長期のインターンをしていました。入社して暫くの間、社員の方にどう思われるのか不安で、分からないことがあってもなかなか声をかけることができませんでした。その結果、無駄に時間を使ってしまい、ご迷惑をかけてしまったことがありました。この経験から、仕事としてお金をいただいている以上、自分が人見知りであろうがなかろうが成果を上げなければならないのだと気づきました。
現在では、自分で調べて分からないことは、社員の方に積極的に質問しています。そのコミュニケーションを通して信頼関係を構築でき、結果的に仕事で成果を上げられるようになったと感じています。
例文②
私の短所は人見知りであることです。
学生時代にアルバイトでレストランのホール係をしていた際、初めての接客で緊張してお客様とのコミュニケーションがうまくいかず、注文を取り間違えてしまうことが何回かありました。この経験をきっかけに、接客方法を学ぶために他の従業員がどのようにお客様と話しているのかをノートにメモするようになりました。また、自分からお客様に積極的に声をかけるよう意識したり、お客様の行動を観察したりすることで、ニーズを先回りして理解し、行動できるようになりました。
現在では人見知りの自分がうまく接客できるようになった過程で知ったナレッジを、新人スタッフに展開しています。自分の苦手を克服するためには何をするべきか考え、行動していく力でこれからも短所をカバーしていきたいと考えています。
例文③
私の短所は人見知りなところです。初対面の人と話す際に緊張してしまい、コミュニケーションがうまく取れなくなることがあります。
私は小学校から高校まで同じ場所に通っていたため、新しい人と知り合う機会が少なかったです。大学時代にボランティア団体に参加した際に、そこで初めて自分が人見知りであることに気がつきました。団体内での会議の際、初対面の方が多く緊張してうまく喋れなかったり、コミュニケーションが思うようにいかなかったりすることがありました。そこで、短所を改善するべく、イベント企画時に積極的に意見を出したり、他のメンバーに声をかけたりすることを意識し、少しずつコミュニケーションのスキルを磨いてきました。
現在も、初対面の人とのコミュニケーションには苦手意識がありますが、自分にできることを少しずつ増やしていき、成長していきたいと思っています。
短所を「マイナスな印象」にしないための文章構造
企業がみなさんの短所を聞く理由を説明したところで、どのような流れで短所を伝えるべきなのか説明します。これでなければならないというものはありませんが、以下の流れで伝えるとうまくまとまります。
①自分の短所(結論)
まず最初に伝えるのは、自分の短所、つまり結論です。「私の短所は人見知りをしてしまうことです。」といったかたちで、自分の短所を端的に伝えるようにしましょう。
先に結論を伝えることで、後で伝えるエピソードが理解しやすくなります。結論を先に持ってくることは、短所に限らず、物事を伝えるとき全般に言えること。面接での受け答えの際にも意識しましょう。
②短所にまつわる具体的なエピソード
短所を伝えた後は、その短所に関するエピソードを伝えます。ここが短所を伝える上で最も大切な部分です。考えなしに具体例を伝えるのではなく、自分の短所についてどれだけ深く考えているのかをアピールできるよう工夫してください。
・どんな場面で短所が出たか
・その短所によって起こった問題は何か
・その経験から得られたことは何か
上記のような項目を意識して整理して伝えると良いでしょう。しっかりと短所を分析できていることをアピールできれば、上で述べた"成長するポテンシャル"があると判断してもらえるはずです。
③短所を改善するためのアクション
具体的なエピソードを伝えたら、短所を改善するために取っているアクションについても言及するようにしましょう。このアクションが短所改善に有効であればあるほど、企業はみなさんの自己理解能力を評価してくれるはずです。
企業が短所を聞く2つの意図
短所を伝えるときのポイントを説明する前に、前提としてなぜ企業がみなさんの短所を聞くのか考えたいと思います。企業がみなさんの短所を聞く意図は、以下の2つです。①自己理解の深さを判断すること
人間誰しも長所があれば短所もあります。就活ではとにかく短所がバレないようにしようとしがちですが、必ずしも短所があることが問題にはなりません。重要なのは、短所についてどれだけ深く考えられているか。例えば人見知りな性格な場合、以下のような項目について分析できているか否かです。
①どんなときに人見知りをしてしまうのか
②人見知りな性格によって起こってしまう問題は何か
③人見知りをしてしまう根本の原因は何か
なぜ自分の短所を深く理解すべきなのか疑問に感じる人がいるかもしれません。理由は簡単。自分の短所を自覚していなければ、その短所を克服することはできないからです。短所を理解し、解決に向けてアクションを起こして初めて克服することができます。
自分の課題を見つけて改善に向けて行動できるということは、成長するポテンシャルが高いことと同義。企業は短所を聞くことで、みなさんのポテンシャルを見ていると考えて良いでしょう。
②業務内容に不向きな性質がないか確かめること
短所があることは必ずしも問題にはならないと述べました。しかし、それが仕事に致命的なハンデになる場合は別です。
例えば、お店で接客をする販売職での募集で、「人と話すのが嫌い」という短所を伝えれば、選考を突破することは難しいでしょう。みなさんの短所が業務をする上で大きな弱点になってしまう場合は、大きなマイナス評価になってしまいます。
みなさんが短所を伝えるときは、選考を受ける企業の業務を把握し、致命的な欠点になるものになっていないか確かめておくことをおすすめします。
短所「人見知り」を伝えた際に企業が受け取るマイナスイメージ
「人見知り」という短所を企業に伝えると、どのようなイメージを持たれるのでしょうか?
企業が受け取る可能性のあるマイナスイメージを知り、短所を伝える際にこれらの印象を強めないような工夫をしておきましょう!
コミュニケーションをとるのが苦手そう
「人見知り」というのは初対面の人に対して気を遣いすぎ、うまくコミュニケーションが取れなくなってしまうことをいいます。
面接などで「人見知り」を短所として挙げると、伝え方によっては初対面に限らず人とコミュニケーションをとるのが苦手なのではないか?と思われてしまう可能性も。
あくまで「初めて人と会う場合に」短所が発揮されてしまうことを少し強調してみてもよいでしょう。
チームプレイが苦手そう
「人見知り」な方は、大勢がいる場に出向いたり、そこで社交的になったりすることが苦手な人も多いのではないでしょうか。
このような傾向から、多くの人と関わる必要のあるチームプレイなどが苦手かもしれない、と思われる可能性があります。
自己PRなどで、部活やサークルなどでチームプレイを行い、成果を挙げた経験について話せると良いかもしれません。
考え方や視野が狭そう
今まで知らなかった人と知り合うことが苦手な「人見知り」。
未開のところにチャレンジできない、新しいことを追い求められないのではないか、そのせいで考え方や視野が狭いのではないかと関連づけられてしまうこともあります。
人との交流によって学びを得たエピソードなどをアピールして、このような印象を持たれないようにカバーすることも検討してみましょう。
短所「人見知り」を答えるのがNGな企業の特徴
たとえば新規事業開拓に力を入れている企業なのに「優柔不断である」という短所を伝えてしまったら良い印象にはならないですよね。
このように、企業が注力している、もしくは大事にしている軸に反するような短所を伝えることは避けるべきです。
たとえば人と知り合う機会が多い営業職は「初めての人といかに上手にコミュニケーションが取れるか」が重要な仕事です。
そのような仕事において「人見知り」という短所は致命的なものとなってしまいます。
「仕事なら人見知りしないで話せると思う」「スイッチを切り替えれば初めての人でもガツガツ話しかけられる」という方は、他の短所を伝えた方が良いです。
短所「人見知り」の言い換えパターン
ESや面接で短所を伝える際は、表現が重ならないようにどのように言い換えられるのかを考えておく必要があります。
ここでは短所として「人見知り」を言い換える例にプラスして、長所として「人見知り」を言い換える際の例もご紹介します。
短所として「人見知り」を言い換える
・新しい人と出会うことに苦手意識がある
・社交的な場に慣れていない
・社交的な面で力を発揮することができない
・慣れない環境に適応するのが苦手
・新しいつながりを築くことが苦手
・初対面の人と関係を築くのに時間がかかる
・自分から積極的にコミュニケーションをとることができない
・人と話す際に控えめになることがある
・人との距離感をつかむのに時間がかかる
・世間話をうまくすることができない
長所として「人見知り」を言い換える
・協調性がある
・周りの意見を尊重できる
・傾聴力がある
・観察力が高い
・洞察力が高い
・人との深い信頼関係を築くことが得意
・人のニーズを理解する能力が高い
・細かいところに気がつくことができる
・気配りすることが得意
・丁寧に物事を進める力がある
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