長所が思いつかない時の見つけ方を解説|就活で使える例文付き
2025/12/17
目次
1.
2.
5.
10.
11.
長所とは
長所とは、あなたが持っている優れた素質・性格・人柄のことを指します。学生時代の経験や日常の行動から自然と無意識に形成された「良い部分」が長所であり、自己分析を通して言語化することができます。
特に就活においては「あなたが働く上で強みとして発揮できる素質・性格・人柄」という側面が強いです。このことからわかるように、長所は企業が採用する価値を判断する基準となる重要な要素といえるでしょう。
長所と自己PRの違い
長所と自己PRは似ているようでいて、企業が知りたいポイントが異なります。違いを理解して面接官の意図に対して正確な回答ができるよう、まずは両者の役割を整理しておきましょう。
長所とは、先述したとおりあなたが持っている性格的な強みを指します。
たとえば「計画性がある」「人の気持ちに配慮できる」といった素質や行動の傾向がそれにあたります。ただし、性格だけを説明しても根拠が薄くなるため、長所を伝えるときは その強みが表れた具体的な行動や経験(エピソード) をセットで述べることが不可欠です。
〈長所の例文〉
「私の長所は、物事を計画的に進められる点です。大学のゼミ活動では、研究の進行管理を自ら担当し、週ごとにタスクを整理して全員が締切に間に合うようスケジュールを調整しました。結果として、チームが遅延なく発表準備を完了できた経験があります。」
一方、自己PRは長所を土台にして、それを実際の行動でどのように発揮し、どのような成果につながったのか。さらに入社後にどのような貢献ができるのかまで踏み込んで説明するものです。企業は「あなたが会社で活躍するイメージ」をここで判断します。
〈自己PRの例文〉
「私は計画性を活かして、チーム全体の業務を整理しながら行動できる点が強みです。ゼミでは研究プロジェクトの進行管理を担い、遅れているメンバーのタスクを一緒に分解し、全体スケジュールを再調整することで、発表準備を期限内に完了させました。入社後も、業務の優先順位を整理する力や期限管理の経験を活かし、チームの生産性向上に貢献したいと考えています。」
このように、長所は「強み+根拠となる具体例」、自己PRは 「強み+根拠となる具体例+企業への貢献」 までを含む点が違いとなるでしょう。
長所はあなたを理解するための情報であり、自己PRはその長所を活かして企業で価値を発揮できるかを判断する材料になります。
長所が思いつかない理由と就活で悩みやすい原因
就活生が「長所が思いつかない」と感じる背景には、共通した原因があります。それは能力の有無ではなく、自己肯定感の低さから自分の見え方や経験の捉え方に偏りがあることがほとんどです。
まずは、長所が出てこない人に多いパターンを押さえて、自分がどれに当てはまるのかを確認しましょう。
具体的なパターンは以下の通りです。
具体的なパターンは以下の通りです。
▼長所が出てこない人に多いパターン
・自分に自信がない
・特別な成功経験がない
・他人と比較しすぎてしまう
・短所にばかり目が向いてしまう
自分に自信がない
自分に自信が持てないと、どれだけ日常で努力していても「大したことではない」と過小評価しがちです。また長所に対してのイメージが大きくなりすぎてしまっている場合もあります。そのため本来の長所が見えなくなり、長所がないと感じてしまいます。
特別な成功経験がない
多くの人が特別な結果や成績がなければ長所と呼んではいけないと思い込んでいるのではないのでしょうか。「長所=大きな成果や特別な経験」と思い込む人ほど、普通の経験を長所と認識できません。
就活で評価されるのは結果よりプロセスであり、特別である必要はありません。それが発揮されたシーンやストーリーがあれば大きな成功や結果がなくても問題はありません。
・イベント準備で備品集めや出欠管理などの雑務を率先して引き受け、抜け漏れを減らすためにチェックリストを作った。
・大学で友人の相談に乗ることが多く、話を整理して一緒に解決の方向性を考えていた。
・「話すと落ち着く」「説明がわかりやすい」と言われる。
このように実績にとらわれず、日常で当たり前にやれていることを見つけようとしてみると良いでしょう。
他人と比較しすぎてしまう
周りの就活生の実績や話す内容と比べてしまい、「自分の経験なんて…」と感じるケースです。自分で長所と感じていても周りの人と比較してしまい長所であると認められなかったりすることはだれでもあります。しかし比較するほど自分の強みが見えづらくなり、長所を探す目が曇ってしまいます。
ここで知っておいてほしいことは、企業が就活で長所を質問する意図は「自社の社風に合っている人材であるか」「求める人物像として相違がないか」を確認するためであるということです。それを踏まえた上で、自分が自然にできることや特徴を分析してみましょう。
短所にばかり目が向いてしまう
短所にばかり目が向いてしまう
自己分析では短所を意識してしまいやすく、「長所が思いつかない」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。しかし自己分析で見つけた短所から、視点を変えて長所を発見することも可能です。
後の「長所が思いつかない場合の見つけ方8選」で短所を長所に変換する方法をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
面接・ESにおいて企業が長所を聞く意図とは?
長所についての質問は「自己紹介、自己PR」「学生時代に打ち込んだこと」「会社の志望理由」という定番の質問に続き、面接において4番目によく聞かれる質問です。

それではなぜ就職活動をする上で、自分の長所をアピールする必要があるのでしょうか?
冒頭でも少し触れましたが、企業がみなさんの長所を聞く理由とは、入社後にみなさんがどれくらい活躍しそうなのか判断したいからです。
新卒採用は、中途採用と異なり、今までの仕事の成果で活躍を予測することができません。判断できるのは、今まで経験したことと、そこから得られた長所だけになります。
だからこそ、企業はエントリーシートや面接で長所を聞き、その長所を持つようになった経験についてたくさんの質問をすることでみなさんの資質や能力を測ろうとしているのです。
企業が長所を聞く目的が入社後の活躍するポテンシャルを把握することである以上、長所は入社後に活躍するために生かせるものでなければなりません。
就活の選考の場では、このような長所をしばしば聞きます。
・私の長所は穏やかなところです
・私の長所は、笑顔が素敵なところです
確かに、「穏やか」や「笑顔」といった言葉からは、どこか接しやすく良い印象を持ってもらえそうな気がします。しかし、企業で力を発揮し成果を出せることを想起できるものではありません。
結果として選考突破の決め手となるような強みを感じてもらうことができず、うまくいかないといった事態が起こってしまいます。長所を考えるときは、「それを企業に伝えたときに活躍しそうだと思ってもらえるか」という軸で検討してみてください。
就活で使える長所一覧
以下は、就活の自己PRや面接でよく使われる「汎用性の高い長所」の例です。自分の経験に当てはめやすく、企業側にも伝わりやすいものを厳選しました。自分の経験に当てはまるものがあればそこからその長所を掘り下げて深めてみましょう。
▼就活で使える長所10個
・向上心:未経験の分野でも自主的に学び、継続して力を伸ばした経験がある。
・計画性:学祭やゼミの準備で、タスクの整理・スケジューリングを行い、混乱を減らした。
・責任感:アルバイトや委員会で、最後まで投げ出さず役割をやり切った。
・協調性:グループワークで意見をまとめる役や、調整役として動いたことがある。
・柔軟性:アルバイトの急なシフト変更や作業内容の変更にも臨機応変に対応した。
・粘り強さ:苦手な作業・勉強でもあきらめず続け、少しずつ成果を上げた経験がある。
・問題解決力:バイトやサークルで起きたトラブルに対して、改善策を考え提案した。
・コミュニケーション能力:後輩や友人、顧客の話を聞き、理解して対応できた。
・主体性:役割として頼まれていないことでも、自分から必要な行動を取った。
・学習意欲:TOEICや資格、技術習得などを自主的に学び続けてきた。
ここでは一般的なものを並べています。長所が見つかったら、自分なりの言葉で具体性を高めていきましょう。
長所が思いつかない場合の見つけ方8選
長所の一覧を紹介しましたが、それでも自分に適切なものがないと感じる人は、以下で紹介する8つの方法を試してみましょう。
▼長所が思いつかない場合の見つけ方8選
①短所を長所に変換する
②ほかの人の長所・強みを聞いてみる
③自己分析サイトやアプリから長所を導く
④今までのエピソードから長所を見つけ出す
⑤企業が求める人物像を参考に自分の長所を探す
⑥AIに相談して長所をみつける
⑦診断サイトを活用する
⑧性格診断の結果を参考にする
①短所を長所に変換する
上記でも先述した通り「短所=悪いもの」と考えがちですが、短所は角度を変えればそのまま長所になります。たとえば「心配性 → 準備が丁寧」「優柔不断 → 多角的に考えられる」など、性格は表裏一体です。まずは自分の短所を5つほど書き出し、それを裏返してみると、自分では気づかない強みが見つかるかもしれません。
②他の人に自分の長所・強みを聞いてみる
自分では気づけない長所は、他人にはすぐ見えることが多いです。自分と関わりが多い友人・家族・バイト仲間・先輩に聞くと、「それ長所だよ」と言われる行動が出てくるはず。
第三者から客観的な意見をもらい、自分では気づけていない長所を発見しましょう。また、長所に合わせてその長所が生かされた場面やエピソードなども合わせて質問しておくと良いです。
OB・OG訪問をして自分の長所を見つけよう!
Matcher(マッチャ―)とは
所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。
就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人に長所を分析してほしい」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?
そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。
Matcherをおすすめする5つの理由
・大手企業からベンチャー企業の社会人3.5万人が登録している!
・出身大学関係なく、OB・OG訪問できる!
・住んでいる地域に関係なく、オンラインでOB・OG訪問できる!
・ワンクリックで簡単にOB・OG訪問依頼できる!!
・あなたにマッチ度が高い企業のみから特別選考スカウトが届く!!
以下のボタンから登録して、内定獲得への一歩を踏み出しましょう!
MatcherでOB訪問できる相手を探してみる(無料)③自己分析サイトやアプリから長所を導く
診断系サービスを使うと、あなたの性格や行動傾向が自動的に言語化され、長所のヒントが簡単に得られます。
自己分析ツールを利用するメリットとしては以下のようなものがあります。
▼自己分析サイト・アプリを使うメリット
・自分で考えるより早い
・診断結果が言語化されているのでESに転用しやすい
・短所もセットで表示され、裏返し長所を見つけやすい
また、サービスとしては以下のようなものが挙げられます。
▼自己分析ツール一覧
これらの自己分析ツールを利用して効率的に長所やそれ以外の自分の特性について理解してみましょう。
④今までのエピソードから長所を見つけ出す
長所は「特別な成功体験」からのみ出るものではありません。普段の日常的な行動の中にも強みの芽があります。たとえば「バイトで新人に丁寧に教えた」→「面倒見が良い・コミュニケーション力」につながります。
詳しくは後の「エピソードから長所を深堀するときのポイント」という章で解説しますので、そちらを参考にしてください。
⑤企業が求める人物像を参考に自分の長所を探す
長所がいくつか候補として挙げられたけど、どの長所を伝えればよいか分からないという人も多いのではないでしょうか。そんな人には、企業が求める人物像を参考にすることがお勧めです。
同じ企業といえど職種ごとによって求める強みが異なります。自分に当てはまるポイントを選ぶだけで、長所の方向性が定まりやすくなるでしょう。
業界別の求められる人物像・長所一覧
広告・マーケティング業界
▼求められる人物像
・企画を形にできる実行力のある人
・ユーザー視点で考えられる洞察力を備えた人
・多様な意見をまとめる協働性を持つ人
メーカー(食品・化学・自動車など)
▼求められる人物像
・誠実、堅実に物事を進めるタイプ
・継続的に努力できる人
・他部署と連携できる協調性のある人
IT・Web・ベンチャー業界
▼求められる人物像
・変化に柔軟に対応できる人
・自分で学び続けられる人
・仮説思考で考えられる人
金融(銀行・証券・保険)
▼求められる人物像
・正確さ・誠実さを重視
・顧客に寄り添える信頼性を持つ人
・変化の中でも冷静に判断できる人
コンサルティング
▼求められる人物像
・情報整理・分析が得意な人
・ロジカルに考えられる人
・高速でPDCAを回せる人
人材業界
▼求められる人物像
・人の話を深く聞ける人
・顧客、求職者双方の気持ちに寄り添える人
・信頼関係を作るのが得意な人
小売・サービス・接客
▼求められる人物像
・気配りが自然にできる人
・お客様に対して誠実に対応できる人
不動産(販売・営業)
▼求められる人物像
・お客様の本音を引き出す傾聴力のある人
・契約に向けた粘り強さのある人
・フットワークの軽さにある人
教育・福祉
▼求められる人物像
・人を支えたいという気持ちを持つ人
・長期的に寄り添える姿勢がある人
・安心感を作るコミュニケーション力のある人
職種別の求められる人物像・強み一覧
営業職(法人・個人)
▼求められる人物像
・相手の本音を引き出す傾聴力がある人
場面:初回商談で顧客の課題を深掘りし、提案の方向性を定める
・粘り強く行動し続けられる人
場面:断られても試行回数を必要とする
企画職(商品企画・マーケティング)
▼求められる人物像
・ユーザー理解が深い人
場面:顧客インタビューからニーズを発掘して商品案に落とし込む
・仮説思考&データ分析ができる人
場面:キャンペーン結果(CTR、CVなど)を見て改善案を出す。
事務・総務・アシスタント
▼求められる人物像
・丁寧で正確に処理できる人
場面:契約書処理、経費精算などで正確さが求められる
・周囲をサポートする姿勢がある人
場面:営業の資料準備、会議の段取りなど
エンジニア(IT・システム)
▼求められる人物像
・学習意欲が高い人
場面:新技術のキャッチアップや仕様変更への対応
・論理的思考ができる人
場面:システム障害の原因を特定する
人事(採用担当)
▼求められる人物像
・人を見抜く観察力
場面:面接で学生の本質を質問から引き出す
・コミュニケーションが丁寧な人
場面:学生・社員・外部企業など多方面と接する
企画広報・PR
▼求められる人物像
・トレンドをキャッチする感度が高い人
場面:SNSで話題化しそうなテーマを企画する
・ストーリーを組み立てる力がある人・
場面:会社の価値を社会に分かりやすく伝える必要がある
以上業界・職種ごとに求められる人物像でした。今回はざっくりとした説明となってしまいましたが、Matcher Dictionaryでは業界・職種ごとにその特徴を紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
【参考】業界研究の記事一覧
⑥AIに相談して長所を見つける
最近は、多くの就活生が自己分析にAIを活用しています。以下のグラフはマイナビが25卒向けに行った調査です。


この調査によれば生成AIを利用している学生の割合は62.9%となっており、その中でも37.2%が就職活動において利用していると回答しています。
またその内容としては「ESの作成」「自己分析」などの用途で使われていることがわかります。以下では実際に効率よく適切な回答を見つけるためのプロンプトについてご紹介します。
長所・強みをみつけるプロンプト集
目的別に以下のプロンプトをChatGPTなどに貼り付けてみましょう。長所・強み・エピソード・言語化が一気に整理できます。
ただしすべてをAI任せにしてしまえばそれはあなたらしさを失うことにもなります。あくまでも自分の経験とセットで使うことを心がけましょう。
▼長所・強みをみつけるプロンプト一覧
①経験から強みを抽出するプロンプト
②業界ごとに刺さる長所へ書き換えるプロンプト
③企業別に最適化するプロンプト
④面接で突っ込まれたときの回答を作るプロンプト
① 経験から強みを抽出するプロンプト
以下の【経験】から、私の長所・強みを10個抽出してください。
その際、以下の条件で深掘りしてください。
【出力要件】
①強み(1語)
②その強みが発揮された根拠
③行動特性(事実ベース)
④他の就活生と差別化できるポイント
⑤面接で使える具体的な一言フレーズ
【経験】
(ここにエピソードを箇条書きで書く)
② 業界ごとに刺さる長所へ書き換えるプロンプト
以下の【私の長所】を、【希望業界】で採用担当者に刺さる表現へ書き換えてください。
さらに以下の条件で出力してください。
【出力要件】
①業界で評価される形に再構築した長所
②その業界がその長所を求める理由
③業界内の具体的な業務・よくある場面での活かし方(3つ)
④面接で使える120字のアピール文
⑤ESで使える200字の自己PR文
【私の長所】
(例:粘り強さ、傾聴力など)
【希望業界】
(例:広告、メーカー、IT、金融、人材、商社 など)
③ 企業別に最適化するプロンプト
以下の企業が求める人物像に沿うように、私の長所を最適化してください。
【出力要件】
①企業が求める人物像と私の長所が一致する理由
②企業が重視する業務で長所が活きる具体的な場面(3つ)
③企業の強み・事業内容に合わせた長所の書き換え
④ESに使える120字文(ガクチカ風)
⑤面接での回答例(150字)
⑥面接官が追加で聞いてきそうな質問3つと、その模範回答
【企業】
(例:〇〇商事、△△銀行、□□メーカー など)
【企業の求める人物像】
(企業HPの人材像・採用ページの記述をコピペ)
【私の長所】
(例:傾聴力、主体性など)
④ 面接で突っ込まれたときの回答を作るプロンプト
以下の【長所】について面接官が突っ込んできそうな深掘り質問を10個作り、
それぞれに対する「模範回答」と「回答の根拠」も作成してください。
さらに次の項目も出力してください。
【出力要件】
①面接官が疑問に思いがちな弱点ポイント
②その弱点を“プラスに変換した回答例”
③長所が嘘っぽくならないための言い回し例
④逆質問として使える「長所と関連づけた質問」3つ
⑤最終面接でも使えるエピソードの補強案(1つ)
【長所】
(例:計画性、協調性、主体性など)
【エピソード】
(その長所が発揮された経験を書く)
⑦診断サイトを活用する
「長所が思いつかない」という人は、就活用の視点に縛られてしまい、自分の魅力に気づけない状況に陥っている可能性があります。そこでおすすめなのが、就活以外の性格・価値観・行動タイプを知る診断ツールを使う方法です。
普段の生活・人間関係・思考のクセの診断は、むしろ就活よりもあなたの本質を捉えており、そこから本当の長所が見つかるかもしれません。代表的な身近な性格診断であれば以下の二つのようなものがあるでしょう。
▼代表的な性格診断
・MBTI(16Personalities)
・エニアグラム診断
MBTI
世界的に最も有名な性格診断であり、なじみ深い人も多いのではないのでしょうか。複数の質問に答えることで16タイプのどれかに分類されます。きっとあなたが持つ自然な強みが見えてくるでしょう。
▼強みにつながるポイント実例
ENFJ:共感力・人を導く力・チーム調整力
INTP:本質を見抜く力・論理的分析力・独創性
ESTJ:計画性・実務遂行力・慎重さ
ISFP:観察力・柔軟性・感受性
「普段どんな行動をしがちか」=自然に発揮できる強みと言えます。長所をみつけるヒントとしてぜひ活用してみてください。以下の記事では各MBTI別の特徴を解説していますのでそちらも参考にしてみてください。
【参考】無料性格診断テスト
エニアグラム診断
エニアグラム診断とは、人の性格を9つのタイプに分類し、それぞれの基本的な思考・感情・行動の傾向を理解するための心理ツールです。自己理解の手段としてだけでなく、チームや組織の活性化にも使われています。
自己分析から長所を見つけるだけでなく、仕事への活かし方も分かりますので、ぜひ診断後は参考にしてみてください。
⑧性格診断の結果を参考にする
性格診断や適性検査は、答えていくだけで自分の強みのパターンが客観的に見える便利なツールです。自分では当たり前すぎて気づけなかった長所も、診断結果として言語化してくれるため、「強みが思いつかない」「どこをアピールすべきかわからない」という人に特に向いています。自己分析で行き詰ってしまった方はぜひ考えるヒントにしてみてください。
長所を「エピソード」から見つけ出す3つのステップ
上の章にて「今までのエピソードから長所を見つけ出す」方法についてご紹介しました。ここではその具体的なやり方について触れていきたいと思います。以下のステップに合わせて一緒に考えていきましょう。
▼長所を「エピソード」から見つけ出す3つのステップ
①学生生活の中で取り組んできたことを書き出す
②取り組んできたことの深掘りを行う
③思考や行動を「長所」として言語化する
①学生生活の中で取り組んで来たことを書き出す
長所は、何かに取り組んでいるときに初めて長所として現れるものです。そのため、まずは自分が学生生活で取り組んできたことを列挙してみましょう。
海外留学やリーダー経験といった何かすごいことをしている必要はありません。アルバイトやサークル、学校の勉強などでも全く問題ないので、思いつくものは全て書き出してみてください。
②取り組んできたことの深掘りを行う
取り組んできたことを書き出せたら、次は当時の状況を詳細に振り返ります。以下のポイントに沿って進めてみましょう。
▼取り組んできたことの深掘りポイント
・なぜそれに取り組んだのか
・どんなことを意識して取り組んでいたか
・当時感じていた課題は何か
・課題に対して何かアクションは起こしたか
・アクションの結果はどうだったか
上記のような切り口で当時のエピソードを深掘りしてみてください。
③思考や行動を「長所」として言語化する
①と②を行うと、今までに取り組んできたことと、課題意識に対して起こしたアクション、そして得られた結果が全て可視化された状態になります。アクションを起こし、それに対して結果が出るということは、そこに自分の強みが生かされたということでしょう。
列挙した中で、最も入社後に生きそうな強み・エピソードを選び、それを長所として伝えるようにしましょう。
エピソードから長所を深堀するときのポイント
長所といえどもやはり適切でないものも存在します。以下の三つの点は多くの就活生が陥るので、気を付けるようにしましょう。
エピソードが古すぎないかどうか
エピソードは できるだけ大学時代(1〜4年) のものを使うのが安心です。
高校以前の話だと、現在の自分とかけ離れている可能性があり再現性がわかりにくく、面接官に「最近の行動はどうなの?」と疑問を持たれてしまうことがあります。
直近の経験の方が、あなたの今の強みとして説得力が高まりますので意識してみてください。
社会人として当たり前な内容になっていないか
長所の項目において「遅刻をしない」「挨拶をした」「頼まれたことをやっただけ」などは長所ではなく最低限の行動と判断されてしまいます。強みとして伝えるなら、「その場で自分なりに工夫した点」「周囲から評価された点」「課題に対して主体的に動いた点」
など、プラスアルファの動きを含めるのが重要です。
エピソードが具体的かどうか
深掘りできていないエピソードは、「結局なにをしたのか」が伝わらず結果としてあなたの長所に説得力がありません。以下のポイントを入れると具体性が出ますので参考にしてみてください。
▼エピソードに具体性を持たせるポイント
・状況(いつ・どこで・誰と)
・課題(どんな問題があったのか)
・行動(あなたが実際にやった工夫・判断)
・結果(数字・周囲の反応・変化)
この4つが入るだけで、長所の根拠として十分な説得力が生まれますのでぜひ参考にしてみてみてください。
面接・ESで長所を伝えるコツと例文
ここまで長所の見つけ方について詳しく解説してきました。最後に、面接、ESにおいて長所を伝えるコツとよくある長所を補足するエピソードの例を5つ紹介します。長所についての回答を作成する助けになれば幸いです。
まずは長所の伝え方について、気を付けるべきポイントは以下のようなものとなります。
▼面接・ESで長所を伝えるコツ
・結論から伝える
・長所の根拠となる経験・エピソードを加える
・業界・職種に合わせた長所をアピールする
・長所は1つに絞る
結論から伝える
面接官は最初の数秒で話の方向性を把握します。「私の長所は○○です」 と最初に明確に伝えることで、相手の理解がスムーズになります。
これは長所だけにとどまらず志望動機や質問の回答でも同じことが言えるでしょう。また、ESにおいても最初に結論から話すことで、相手が理解しやすくなり、効果的に自分の伝えたいことが伝わります。
長所の根拠となる経験・エピソードを加える
結論を伝えた次は理由について話しましょう。その根拠がないと説得力が弱くなるため、必ず実際の経験は伝えたほうが良いです。上の章でも同じようなことを紹介しましたが、
「どんな場面で発揮したのか」「何を工夫したのか」「どんな結果につながったのか」
などを簡潔に入れると、面接官の納得度が上がります。
業界・職種に合わせた長所をアピールする
どれだけ良い長所でも、企業のニーズとズレていると評価されにくいでしょう。
先ほど紹介した業界別、職種別に求められる人物像をもとに、適切な長所を選択しましょう。企業はこの長所を求めているのか? の目線を入れるだけで完成度が上がります。
長所は1つに絞る
ここまで様々な長所の見つけ方に対するアプローチを紹介してきました。その中で、複数の長所が見つかった方も多いのではないでしょうか。それらをすべて詰め込んだものを発表しようとすると、回答の軸がぶれ適切な回答からかけ離れたものとなってしまう恐れがあります。また、複数挙げると話が散らかり印象にも残りません。
1つに絞り、「この人=この強み」 という印象をのこせるようにしましょう。
以下は長所とそのエピソードの一覧になります。ぜひ参考にしてみてください。
①向上心
私の長所は、目標に向かって努力し続けられる向上心です。
大学入学時、英語を話せるようになることを目標に掲げていたため、英語の授業を積極的に履修しました。当時は英語が苦手だったので挫折しそうになことるもありましたが、
授業後は欠かさず復習時間を設け、アルバイトで貯めたお金でオンライン英会話も始めました。
その結果、最近受験したTOEICでは850点を獲得し、英語に対する苦手意識をなくすことができました。
②素直さ
私の長所は、他人からの指摘を真摯に受け止めてすぐに改善できる素直さです。
大学時代、ゼミで発表をする機会がありました。しかし、「論理展開が分かりづらい」との指摘を教授からいただき、悔しい思いをしました。私は、その後すぐに教授の元へ行き、
「具体的にどのような部分が足りないのか」を詳しく聞き、文章を新たに書き直しました。その結果、書き直した文章を読んだ教授から「よく直した。分かりやすくなった。」と評価していただきました。
③計画性
私の長所は、ゴールから逆算し、すべきことを的確にこなせる計画性です。
大学時代、学祭の企画運営を行うサークルに所属していました。私はその中で、ある企画担当のリーダーとして10名をまとめていました。2ヶ月先の本番に向けて、タスクをすべて書き出し、スプレッドシートに「いつまでに各タスクを終わらせなければならないか」をまとめました。そして、チームメンバーの特性や能力を見ながらタスクを割り振っていき、結果的に担当企画を成功させることができました。
御社でもこの長所を活かし、まずは個人で目標を立てて着実に一つ一つの仕事に向き合っていきたいです。
④チャレンジ精神
私の長所は、未経験なものも積極的に挑戦して結果に繋げることができるチャレンジ精神です。
私は、高校生になってから陸上部に入部して陸上をはじめました。全くの未経験でしたが、何かに一生懸命になりたいと考え、挑戦することにしたのです。
入部当初は、他の部員に比べて走るのが遅く、記録も思うように伸びませんでした。しかし、諦めることなく、弱点克服のためにフォームの改善や筋力トレーニングに取り組みました。また、積極的に先輩や同級生にアドバイスをもらい、練習に励みました。
そのかいあって、3年生の夏には県大会に出場することができ、決勝で自己ベストを更新することができました。
⑤リーダーシップ
私は、目標達成に向けてメンバーのモチベーションを引き上げるリーダ―シップがあります。
私がアルバイトをしていたカフェでは、毎年夏にイベントとして、2日間限定のビアガーデンを開催していました。私はそのイベントのチームリーダーとして、メンバー10人を統括していました。
チームには、アルバイトの学生やパートのアルバイトなど、様々な人がおり、ぞれが違う経験やスキルを持っていました。私は、彼らの力を最大限に引き出すために、チームビルディングに力を入れました。①まず、チームメンバー全員と顔を合わせ、自己紹介をしてもらいました。②チームの目標や役割分担について話し合い、チームメンバーのモチベーションを高めました。イベント当日、チームメンバーは、それぞれが自分の役割を果たし、イベントを成功させることができました。イベントは、大盛況で、お客様から多くの感謝の言葉をいただきました。
長所を選ぶ際に気を付けるべきこと多くの就活生が起こしてしまうミスに、長所を「エピソード基準」で選んでしまうというものがあります。
例えば、海外インターンの経験と日本でのアルバイトの2つの経験をしてきた就活生。
本当は日本でのアルバイトを一生懸命頑張って、たくさんの長所が発揮されているにも関わらず、エピソードの華やかさから、海外インターンを題材にした長所を選んでしまうような事態です。
華やかな経験をしてきたことをアピールしたいという気持ちも分かりますが、大切なのはあくまで「どのような長所があり、どういう場面で発揮できるのか伝えること」です。
華やかさにとらわれず、最も自分の強みが出ているエピソードを選ぶようにしてください。
Matcherで長所をみつけよう
所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。
就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人に長所を分析してほしい」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?
そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。
こんな人におススメ!!
・友人や家族などに就活相談しにくい
・社会人と話しながら自分の長所を見つけたい
・志望企業にウケるような自分の長所を見つけたい
以下のボタンから簡単に登録できます!ぜひ活用して、就職活動を成功させてください!
MatcherでOB訪問できる相手を探してみる(無料)まとめ
本記事では、長所の見つけ方や長所を聞かれた時の回答例文を紹介しました。「語れるようなエピソードがない・・・」などの悩みを解決する助けになっていれば幸いです。
就職活動中ほど自分自身にしっかりと向き合うことができる時間はありません。これまでのさまざまな経験を振り返って自己理解を深め、ご自身の長所を企業にアピールしてください。
