【例文つき】いま書いた「ガクチカ」を選考に通りやすくするコツ

2024/02/14
学生時代頑張ったこと
ガクチカ
目次
1.
‌魅力的な「ガクチカ」を書くために
2.
‌【超重要】ガクチカを書く上で意識するべき2つのこと
3.
‌‌ガクチカを実際に書いてみよう!
4.
【例文】ガクチカで強みを100%理解してもらう伝え方
5.
こんなガクチカは嫌だ!落とされやすいNG例集
6.
‌ガクチカは突っ込まれることを前提に作ろう
7.
‌Matcherでガクチカを深めよう

‌魅力的な「ガクチカ」を書くために

‌‌エントリーシートや面接など、就活の定番質問の代表格とも言うべき「学生時代力を入れたこと」

‌‌就活生に「ガクチカ」と呼ばれて対策が練られるほど、重要視されている質問です。どんなガクチカを伝えれば選考を突破しやすいのか、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか?

‌しかし、面接官が何を見ているのかさえ伝われば、ガクチカを考えるのはさほど難しくありません。

‌ここでは、周りと差がつくガクチカの考え方と、しっかりと理解してもらえる伝え方を紹介していきます。みなさんがガクチカを考える上での参考になれば幸いです。

‌【超重要】ガクチカを書く上で意識するべき2つのこと

やみくもに学生時代のエピソードを書いても、人事が魅力を感じるガクチカはできません。

採用したいと思わせるためには、<①再現可能性>と<②自分のキャラクター>の2点を伝えることが重要です。

ここではガクチカを書く上で、以上の2点をどのように意識するべきかを解説します!

①再現可能性‌

あなたのガクチカを読み終えた人事が「入社後に活躍しそうだから採用したい」と思ってもらうためには、再現可能性を示すことが重要です。

そうするためには、結果だけではなく、過程を丁寧に伝える必要があります。

「サークルの新歓で今までよりも多い入会者数になった」ことは、ガクチカを通して企業が聞きたい内容の本質ではありません。

「今までの傾向から課題を発見し、それを解決するために適切なアプローチを取ることができた」ことが、企業がガクチカを通して知りたい内容です。

新卒採用は中途採用と異なり、仕事の実績やスキルで能力を測ることができません。そうなると、学生時代の経験、つまりガクチカで能力を判断することになります。

ガクチカから自分の持つ能力についてアピールし、その再現可能性を示すことによって「入社後にも活躍しそう」と思わせましょう!

②自分のキャラクター

ガクチカで多くの就活生が頭を悩ませるタイミングは、エピソードを選ぶとき。

自分が経験してきたことの中で何が一番評価をもらえるのか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか?

エピソードを選ぶときに意識すべきことは、「自分のキャラクター(強み)を伝える」ことです。

採用担当者はガクチカを読みながら、以下の点も評価しています。

・どのような立場からチームを引っ張る/支えることができるのか
・企業の社風に合った性格か(求める人物像に当てはまるか)

これらを伝えるためには、自分のキャラクターをガクチカの中で見せていく必要があります。

OB・OG訪問を通して自分の強みを知ろう!

とはいえ、自分の強みが伝わるエピソードがどれなのか、判断ができない人も多いはず。

‌そのようなときにおすすめなのが、OB・OG訪問です。なぜガクチカのエピソードを決めるのにOB・OG訪問が有効なのか。それは、みなさん学生と社会人の視座に違いがあるからです。

‌社会人は実際に現場で日々仕事をしており、業務でどんな資質が必要になるのかを知っています。その経験を踏まえてガクチカの良し悪しを判断してもらえるので、自分で判断するよりも高い精度でエピソードを選ぶことができるのです。

ガクチカのチェックをお願いするときに便利なサービスが、就活相談プラットフォームのMatcher(マッチャー)。
Matcherは、所属大学や学年に関係なく、誰でも社会人に就活相談ができるサービスです。
現在就活相談にのってくださっている社会人は18000人。ぜひ会いに行って、最適なガクチカのエピソードを決めてください。

【社会人の所属企業例(一部)】

ゴールドマン・サックス証券、マッキンゼー、Google、三菱商事、電通、日本テレビ、P&G、味の素、サントリー、トヨタ自動車、オリエンタルランド、任天堂、リクルート、集英社、AGC、SONY、全日本空輸、外務省、DeNA、メルカリなど約5000社

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‌‌ガクチカを実際に書いてみよう!

これらの4つのステップを行えば、簡単に魅力的なガクチカを書くことができます!

ステップ1:題材になりえるものを書き出す
ステップ2:具体的なエピソードを書き出す
ステップ3:求める人物像に当てはまるものを選ぶ
ステップ4:型に当てはめて文章を作る

ここから、それぞれの過程で行うべきことを具体的に解説していきます。

ステップ1:題材になりえるものを書き出す

まず、自分が大学生活の中でどのような活動に参加したのかを書き出してみましょう。

この段階では、まだ具体的なエピソードは必要ありません。

部活動、サークル、アルバイト、インターン、ゼミ、留学、力を入れた授業、資格取得、趣味など。

また、各題材によって伝えやすい魅力に特徴があります。

部活動
 →継続力、タフさ、協調性
サークル
 →社交性、嗜好性、協調性
アルバイト
 →主体性、協調性
インターン
 →実務経験、論理的思考能力、チャレンジ精神
ゼミ
 →専門性、論理的思考能力、継続力
留学
 →社交性、チャレンジ精神
力を入れた授業
 →主体性、学習意欲
資格取得
 →行動力、計画力、嗜好性
趣味
 →行動力、嗜好性、価値観

企業の求める人物像によって、題材やエピソードを選んで提出するのがオススメです。

題材は多ければ多いほど良いので、とにかくなんでも書き出してみましょう!

ステップ2:具体的なエピソードを書き出す

ここでは、ステップ1で書き出した題材の中からエピソードを書き出し、「学生時代に何を頑張ったのか」を具体的にしていきます。

エピソードを書き出す際は、各題材ごとに以下のようなことを手がかりに思い出してみてください!

たくさん時間を費やしたこと
 例)所属しているサッカー部で3年間毎朝4時に起きて練習した。
設定した目標を達成したこと
 例)入会者数3倍を目指して新歓を行い、目標達成した。
悔しい思いをしながらも、諦めずに頑張ったこと
 例)1年次は入賞できなかったが練習を続け、3年次に入賞をした。
自分で課題を見つけ、改善のために行動したこと
 例)シフト管理を自動化し、業務負担を削減した
役職についたこと
 例)実行委員長を務め、イベントの集客数を増やした。
珍しい体験や経験をしたこと
 例)研究のために、徒歩で関東一周をした。
成果を残して、誰かに認められたこと
 例)論文が〇〇賞を受賞した。

「もしかしたらエピソードが小さいかも…」と思った場合も、ぜひここで書き出してみてください。

以下で解説しているような書き方に倣えば、エピソードの中からアピールできるポイントを見つけ出すことが可能です!

ステップ3:求める人物像に当てはまるものを選ぶ

ここからは、ある特定の企業のガクチカを書くことを想定したステップです。

具体的なエピソードを書き出したら、志望する企業の求める人物像に当てはまるものを選んでみましょう。

企業の求める人物像は、採用ホームページやナビサイトの選考情報欄に掲載されている場合が多いです。

例えば求める人物像が「主体性をもって行動できる人」であれば、「自分で課題を見つけ、改善のために行動した」エピソードをガクチカで書くのがオススメです。

求める人物像の他にも、社風や業務内容、企業理念にフィットするようなガクチカを書いてみるのも良いです。

ステップ4:型に当てはめて文章を作る

あとは文章を作成すればガクチカが完成します!

ガクチカには、採用担当者に自分をアピールしやすいこのような型があります。

①学生時代に力を入れたことの概要
 例)私は学生時代、アルバイト先の業務改善に取り組みました。
②力を入れるきっかけとなった課題や目標
 例)従来のシフト管理では配置ミスが多発し、社員がシフトよりも多く働かざるを得ない状況になってしまっていました。
③目標を達成するための具体的なプロセス
 例)ミスの原因は手動でシフトを管理しているところにあると思い、スプレッドシートに関数を組み、配置入力を自動化しました。
④行動した結果
 例)それによりミスはなくなり、業務工数の削減にも繋がりました。
⑤その経験から得られたスキルや学び
 例)この経験から、業務中に改善できるポイントがないか探し、仕組み化しながら解決することを常に意識するようになりました。

ここで書いたガクチカに「再現可能性があるか」「自分のキャラクターが示せているか」を確認し、OKだったら完成です!

【例文】ガクチカで強みを100%理解してもらう伝え方

‌上では、みなさんの強みを伝えるためのエピソードの選び方を説明してきました。次に説明するのは、選んだエピソードの正しい伝え方です。

‌どんなに良いエピソードを選定したとしても、それが的確に伝わらなければ効果が発揮できません。伝え方のポイントを押さえて、強みが十分に伝えられるようにしましょう。

‌(1)冒頭で結論を述べる‌

‌ガクチカにとどまらず、何か物事を伝えるときに大切なのは、結論から先に述べること。結論を伝えないまま具体的な事項を話してしまうと、受け手としては今何の話をされているのか分からなくなってしまいます。

‌ガクチカの場合は「私が学生時代力を入れたことは、〇〇です」のように、具体的なエピソードに入る前に力を入れていたことを伝えるようにしてください。

‌(2)エピソードは「S・T・A・R」で説明する

ガクチカを分かりやすく伝えるフレームワークに、「S・T・A・R」というものがあります。S・T・A・Rは、「状況」、「課題」、「行動」、「結果」を意味する英語の頭文字を取ったもの。

・Situation(詳細な状況)
‌・T
ask(抱えていた課題)
‌・A
ction(起こした行動)
‌・R
esult(そこで得られた結果)

‌ガクチカをこのフレームワークに当てはめて考えることで、エピソードを整理して伝えることができます。

S・T・A・Rに当てはめたガクチカの例文(サークル編)

私が学生時代力を入れたことは、学内のテニスサークルでの活動です。

‌テニスの経験者だったこともあり、練習メニューの管理全般を担当していました。(Situation)

‌自分の役割の中で特に意識したことは、初心者と経験者が楽しめる形式の練習メニューを組むことです。私が練習メニューの担当になるまで、練習に来るメンバーの少なさが課題になっていました。(Task)

‌この出席率の低さは、練習から得られることの少なさからくるものだ考えた私は、経験者・初心者からヒヤリングを行い、それを元にそれぞれに最適なメニューを考案しました。そして、経験者と初心者が全て一緒に取り組んでいたメニューを一部だけ変更し、別々のメニューに取り組んでもらうパートを設けました。(Action)

‌この結果、練習メニューに対する満足度が上がり、練習への出席率が飛躍的に高まりました。私が卒業した今でもスタンダードな練習メニューとなっています。この経験から、原因を特定し、それを解決するための方法に愚直に取り組む大切さを学びました。(Result)

‌(3)数値などの客観的な指標を盛り込む

ガクチカを評価するポイントとして、いかに客観的な目線から自分の経験を振替れているのか、という点も挙げられます。

‌数値を入れることによって、ガクチカに書かれたエピソードを具体的に想像しやすく、採用担当者が評価しやすくなるというメリットもあります。

数値を追加したガクチカの例文(サークル編)

私が学生時代力を入れたことは、学内のテニスサークルでの活動です。
‌テニスの経験者だったこともあり、練習メニューの管理全般を担当していました。
‌自分の役割の中で特に意識したことは、初心者と経験者が楽しめる形式の練習メニューを組むことです。私が練習メニューの担当になるまで、サークルメンバーの40%しか練習に参加していませんでした

‌この出席率の低さは、練習から得られることの少なさからくるものだと考えた私は、経験者・初心者からヒヤリングを行い、それを元にそれぞれに最適なメニューを考案しました。そして、経験者と初心者が全て一緒に取り組んでいたメニューを一部だけ変更し、別々のメニューに取り組んでもらうパートを設けました。
‌この結果、練習メニューに対する満足度が上がり、練習への出席率が98%まで飛躍的に高まりました。私が卒業した今でもスタンダードな練習メニューとなっています。この経験から、原因を特定し、それを解決するための方法に愚直に取り組む大切さを学びました。

(4)5W1Hでエピソードを深める

学生時代頑張ったことに指摘をされている画像ガクチカのエピソード選定と最適な伝え方について説明してきました。しかし、これで満足するのは危険。

なぜならガクチカは、これを伝え終わったあとに大量の質問をされることになるからです。
‌・目標を達成する上で、一番効果的だったことは何ですか?(What)
・どのような(Where)
・その取り組みは、誰が先導したものでしたか?(Who)
・いつからその課題に取り組み始めましたか?(When)
‌・なぜそれをやろうと思ったんですか?(Why)
‌・今後、その経験はどのようなことに生きそうですか?(How)
‌これらの質問に的確に答えることができなければ、エピソードに対する印象が希薄になってしまいます。

‌このような質問をされても回答できるよう、ガクチカで言及するエピソードについて詳細に振り返りをしておくと良いでしょう。

こんなガクチカは嫌だ!落とされやすいNG例集

評価されやすいガクチカを書くためには、落とされやすいガクチカについても知っておく必要があります。

ここではどのようなガクチカを書くとNGなのかを理解するために、例文を4つご紹介します。

自分の書いたガクチカに似た要素がないか、チェックしてみましょう。

悪い/怖いイメージが伝わるガクチカ

企業に悪い影響を与えそうな人を採用したいとは思わないですよね。

そのため、遊び人であるような印象を与えるエピソードや、トラブルを招きそうな印象を与えるエピソードは避けることが賢明です。

例えば以下のようなものが当てはまります。

・パチンコや競馬などのギャンブルなどで多額の金銭を消費したエピソード
・キャバクラやホストなどで多額の金銭を消費したエピソード
・ナンパや出会い系アプリ、クラブなどで出会った人数のエピソード
・大量に飲酒したエピソード
・喧嘩で誰かに勝ったエピソード

よほど事業内容にフィットするのでなければ、基本的には以上のような話は避けると良いです。

ガクチカを書くときは、社会的信頼を獲得しやすい人であることを伝えるようにしましょう。

最近頑張っていなさそうなガクチカ

基本的にガクチカでは、大学時代のエピソードを書きましょう。

例えば「吹奏楽部で世界大会に出場した」という高校時代のエピソードがあるとします。
大学ではサークルでたまに演奏しているだけだから、高校のエピソードを使った方がインパクトがあるのではないかと感じるかもしれません。

結論から言うと、大学時代のエピソードもガクチカに含めた方が良いです。

過去の経験だけでは、「大学時代は何も頑張っていないのか」という印象を与えてしまう可能性があります。

「高校時代に世界大会に出場した経験が、今のサークル活動で後輩育成に生かされた」など、過去の経験が現在の行動につながっていることを示すと、高校時代のエピソードも同時に伝えることができるのでオススメです。

得られたものが何もないガクチカ

サークル活動やアルバイトなどでの経験はガクチカに使いやすいですが、そこで得られたものが何もなければガクチカにはなりません。

「私は週に2回、サッカーサークルの練習に参加しています。サークル活動では毎回ストレッチを行い、チームに分かれてゲームを行います。サークルメンバーの出席率は90%ほどであり、継続的に多くの人が参加しています。昨年度は大会にも出場し、メンバー内での絆を深めることに成功しました。」

このような文章は、『学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)』ではなく、『学生時代に取り組んだこと』です。

ガクチカには自身が貢献したことや、苦労したこと、努力したことなどを取り入れなければなりません。

ガクチカを書いたら、「この経験を通してどのような力/スキルを身に付けたのか」「それは入社後にどのように活かすことができるのか」について問いてみましょう。

嘘で塗り固められたガクチカ

就職活動をしていると自信がなくなってしまい、自分が今までやってきたことだけでは不十分なのかもしれないと不安になることもあるかと思います。

その後の面接などでバレてしまうリスクなどを考えると、ガクチカなどで嘘をつくことは避けるべきです。

スキルや志向を不正確に伝えてしまうことで、入社後のミスマッチにも繋がる可能性が高いです。

一方で、自分のガクチカを魅力的に見せる工夫は駆使した方が良いでしょう。

例えば数値を扱う際に、繰り上がる際は四捨五入をし、繰り下がる際は実際の数値を使うなどによって、印象を操作することができます。

事実を伝えることは大切にしながらも、魅力的に伝えるための工夫は怠らないようにしましょう。

‌ガクチカは突っ込まれることを前提に作ろう

学生時代頑張ったことに指摘をされている画像ガクチカのエピソード選定と最適な伝え方について説明してきました。しかし、これで満足するのは危険。なぜならガクチカは、これを伝え終わったあとに大量の質問をされることになるからです。

‌・なぜそれをやろうと思ったんですか?
‌・今後、その経験はどのようなことに生きそうですか?
‌・困難を達成する上で、一番効果的だったことは何ですか?


‌これらの質問に的確に答えることができなければ、エピソードに対する印象が希薄になってしまいます。

‌このような質問をされても回答できるよう、ガクチカで言及するエピソードについて詳細に振り返りをしておくと良いでしょう。
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