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生命保険のイメージ図

【業界研究】生命保険業界の現状・課題と今後の動向

生命保険業界の業界構造や将来性を、ビジネスモデル図や統計データを用いてわかりやすく紹介しています。

2018.04.04

生命保険のイメージ図

【生命保険業界 目次】

第1章
‌【業界研究】生命保険業界の現状・課題と今後の動向←Now

‌第2章
第3章
第4章

はじめに

‌生命保険業界の業界構造から現状や将来性について細かくお伝えしていきます。業界構造に関してはビジネスモデルの図を用いて、代理店や保険ショップの違いなども詳しく解説。また将来性についてもニュース記事や総合研究所の発表をもとに、生命保険会社について全く知識のない方でもわかるように解説しています。生命保険会社について詳しく知りたい方や、他の記事を読んでも難しくてイマイチな理解に終わってしまった方、ぜひご一読ください。

‌生命保険業界の業界構造

まずは、以下の図をご覧ください。これは生命保険がどのようにして顧客に届くのかを示す図です。
生命保険会社 業界構造生命保険会社の販売パターンは「直接販売」と「間接販売」の2つがあります。

‌直接販売

‌直接販売とは、その名の通り、生命保険会社の社員が直接顧客の元に足を運んで保険を販売する方法です。いわゆる「生保レディ」が販売する場合もこれに該当します。‌

‌生保レディとは、生命保険を販売することを主な仕事にする女性の保険外交員のことです。彼女たちの最終目標は、保険の新規契約を取ってくることと、既存の契約を他社の保険から保全すること。テレアポから訪問販売までを担当する場合が多いです。成果報酬をもらえる会社も多く、1千万を超える高年収を獲得する人もいるそうです。

‌間接販売

間接販売とは、直接販売するのではなく、販売を代わりに販売してもらうことで顧客に届ける方法です。生命保険会社は、以下の3つのルートを介して、顧客に生命保険を届けます。

‌保険代理店‌

保険代理店とは、主に生命保険会社一社と契約して、その会社の保険を販売することを目的としている店舗のこと。例えば、住友生命と契約している会社は第一生命や日本生命の生命保険を販売することはありません。

‌保険ショップ

保険ショップとは、複数の保険会社の商品の中からお客様一人一人にあった保険を提案してくれるお店のこと。赤い看板でおなじみの「ほけんの窓口」は全国で300店舗を超えるほどの店舗数を保有し、近年勢いを増しています。
‌保険代理店と異なり、複数社の生命保険を扱うので、日本生命の保険も住友生命の保険も販売します。

‌銀行

イメージがないかもしれませんが、銀行でも生命保険が販売されています。実際に銀行に行くと、保険の売られていない銀行は1つもないと言って良いくらい、銀行での保険販売は当たり前になっているのです。以前は保険の販売は規制がかかっていましたが、2000年代初頭から解禁され始め、生命保険が売られています。

‌‌生命保険会社のビジネスモデル

生命保険の販売方法が理解できたところで、生命保険会社がどのように収益を得ているのか、そのビジネスモデルについて説明します。

‌生命保険会社の収益源は「保険料収入」と「資産運用益」の2つです。

‌保険料収入

‌保険料収入とは、その名の通り保険に加入してもらうことで得られる収入です。以下の算式で算出することができます。

‌(加入者が支払う保険料)−(生命保険会社が支払う保険金)=保険料収入

支払う保険金が保険料を上回ってしまうと、生命保険会社は赤字になってしまいます。そのようなことがないよう、生命保険会社は予定死亡率(どれくらいの頻度で、どのくらい人が亡くなるのか)をもとに適切な保険料を決定します。持病を持っている方がそうでない方よりも保険料が高いのは、予定死亡率に違いが出るからです。

‌資産運用益

あまりイメージがわかないかもしれませんが、生命保険会社は保険料収入を資産運用に充てています。資産運用益に関してです。実は生命保険会社は、世界トップレベルの機関投資家(大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のこと)。

‌ただ、資産運用を失敗して、いざとなった時に保険金を支払いできないというのは言語道断なので、国債や社債(国の借金と会社の借金)といった資産運用の中でも比較的リスクの低い分野をメインとしています。

生命保険業界の歴史

日本の生命保険事業の始まりは、福沢諭吉が「西洋旅案内」の中でヨーロッパの近代的保険制度を紹介してからと言われています。

‌そもそもヨーロッパの制度の始まりは、17世紀のイギリスにおいて‌、葬儀費用の積立です。お葬式はお金がかかりますが、普段から積立をしておくことで、誰かが亡くなった際に、その遺族だけでなくて他の人からも葬儀費用の援助を受けます。根底には「助け合い」や「相互扶助」の精神があるようです。

‌話を元に戻すと、日本の生命保険会社は1881年に現在の明治安田生命(当時は明治生命)が誕生してからその歩みを始めました。その後、帝国生命(現在の朝日生命)、日本生命が誕生していきます。そこから約100年後の1970年代に外資系生命保険会社が参入を始めました。その後業界再編が進んで現在に至るといった流れになっています。

‌生命保険の代表的な企業-大手生保4社とは?‌

生命保険業界の代表的な企業として挙げられるのは、第一生命明治安田生命住友生命日本生命の4社。ただ3メガ損保と言われる損害保険業界と比較して、この4社が圧倒的に強いわけではありません。国内大手生保9社、国内大手5社と括られる場合もあります。

‌‌生命保険業界の現状と課題

生命保険のビジネスモデルや、今までの歴史について説明してきました。ここからは、生命保険業界の現状や今後の動向についてお伝えします。

‌まずは、生命保険業界が置かれている現状について。生命保険業界は、以下の3つの観点から脅威にさらされています。

‌医療・介護費の上昇による民間保険のリストラ

日本の人口減少による保険料収入の減少‌出典:厚生労働省「日本人口の推移」

グラフのオレンジの部分を御覧ください。2055年に近づくに連れて、まず人口における高齢者の割合が増え、生産年齢人口(働いて税金を納めてくれる人たち)の割合が減っているのがお分かりいただけますでしょうか?そうなると、医療費や介護費が増える一方で、その元手となる税金を支払える人数が減っていきます。生産年齢人口一人当たりの負担額が増えていくのです。

‌この医療費や介護費の元になる社会保険料というのはお給料から天引きされるので払わないという手段はありません。となれば、単純に生産年齢人口の一人当たりのの手取額が減ります。社会保険料が増えたのだから民間保険に加入するのをやめようと考える人や、契約を打ち切る人が増えていきます。この生産年齢人口の減少、医療・介護費の増大というのは国家的な問題と言えますが、生命保険会社は直接的に影響を受けるといっても過言ではないでしょう。

‌マイナス金利政策による資産運用益の減少

‌先ほど生命保険会社は資産運用でも利益を出していると説明しました。特に国の借金である国債を運用して利益を出してきた歴史があります。ただ日銀のマイナス金利政策の導入により、これまでと比較すると運用益が減少。運用益が減少すると他で補填しなければなりません。そうなった時に保険料の値上げを行いますが、そうすると加入者が離れていくといった負のサイクルに陥っていきます。

‌外資系企業の進出

テレビCMでおなじみのアフラックなど、外資系生命保険企業の参入が2000年代初頭から本格化しました。現在の市場シェアでは20%に及ばない程度でありますが、今後脅威となる可能性があります。

‌‌生命保険業界のトレンドと今後の動向

ここでは生命保険会社の今後の動向について簡単にご説明します。日本の人口が減り、保険料収入が減少していく中で、生命保険会社はいかに生き残りを図っていくのでしょうか?

‌IoTを利用した保険の開発

大手生命保険会社の住友生命は保険開発分野で、通信会社のソフトバンクと提携しました。なぜソフトバンクかと疑問に思われた方もいらっしゃると思いますが、これはある思惑によるものでした。

‌先ほども説明しましたが、生命保険会社は予定死亡率から保険料を算出しています。人が亡くなってしまう確率を年齢や持病の有無などから判断して保険料を定めています。余命5年と言われていても10年間生きられる人や、3年で亡くなってしまう人がいるわけですから、これは推測にすぎません。推測を確固とした事実に近づけるためにも、できるだけ多くの健康に関わる情報を集めています。その1つがこの保険。ソフトバンクの技術で歩数や運動データなどを集計してその人の日常生活を分析することで、保険料の適正化や保険加入者の健康促進を後押ししています。

ダイレクト販売が促進

‌やはり今まで生保レディのイメージや保険ショップのイメージを抱く方は多かったのではないでしょうか。ただ近年では主にインターネットを利用したダイレクト販売(保険代理店や銀行窓口、保険ショップを介さない販売手法)がトレンドになってきています。保険外交員を無くした直販のインターネット生生命保険会社として誕生したライフネット生命をはじめとして、各社ともダイレクト販売を推進していきています。代理店で保険に加入すると、保険の説明をしてくれる代理店のスタッフの人件費や代理店に対する販売手数料などが保険料に加算されます。一方ダイレクト販売の場合はそのようなことがなく、値段を安く抑えることができるのです。直販の生命保険は、顧客の間でも人気を博しています。

‌さいごに

生命保険会社の業界構造や将来性を説明してきました。みなさんの業界に対する理解が深まっていれば幸いです。

‌業界の構造がわかったところで、次の記事では、生命保険会社の仕事内容について説明します。職種ごとについて何をしているのかを紹介。ぜひ自身のやりたいことが生命保険会社でできるか確かめてみてください。

  • 【職種別】生命保険会社の仕事内容
  • 生命保険業界についてもっと理解を深めるには

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