【就活】広告代理店は激務なのか?仕事内容、職種、年収を徹底解説

2023/09/29
業界の仕事内容
広告業界
目次
1.
そもそも広告代理店とは
2.
【職種別】広告代理店の仕事内容
3.
‌広告代理店の5職種一覧
4.
‌‌広告代理店が激務といわれている理由
5.
‌広告代理店の種類とは?
6.
‌広告代理店の年収ランキング
7.
‌‌大手広告代理店4社を解説
8.
【ES面接対策】大手広告代理店4社の選考ポイント解説
9.
広告代理店でのキャリアについて
10.
激務と言われる広告代理店で働く魅力/やりがいとは?
11.
広告代理店に内定をもらうための3つの方法
12.
広告代理店に向いている人の特徴3選
13.
【最新版】広告代理店の現状と動向
14.
‌広告代理店で働く社会人に会いに行こう
15.
‌広告業界への理解をさらに深めるために

そもそも広告代理店とは

‌‌電通や博報堂など、就活生から圧倒的な人気を誇る広告業界。
「広告代理店」と聞くと、面白いCMを企画したり、深みのあるコピーを書いたりするイメージを抱いている人は多いのではないでしょうか?

‌事実、みなさんが想像するような仕事も広告代理店の仕事です。
‌クリエイティブな職種はあくまで広告代理店の仕事の一部に過ぎません

‌‌この記事では広告代理店の仕事内容を職種別に詳しく紹介します。
加えて、激務と言われがちな広告代理店の仕事の魅力ややりがいから、業界の動向、大手各社の選考対策やポイントまで徹底解説。
広告代理店を志望する人なら絶対に知っておきたい情報が詰まっているので、広告代理店志望の方は是非、最後までご覧ください!

【職種別】広告代理店の仕事内容

‌そもそも広告代理店とはどのような企業なのでしょうか?
‌ここでは図を用いて、広告代理店の機能をお伝えします。

広告代理店の仕事内容を示す図
‌これは、広告主が広告を出すまでに関わるものを図式化したものです。広告代理店が担う役割を端的にまとめると、以下の3つになります。

役割‌①:広告主の要望に合わせて広告のプランニングを行い、実際に出稿をするまでの流れを推進する
役割‌‌②:CMをはじめとする広告のアイデアを企画し、必要に応じて制作している会社に発注する
役割‌‌③:テレビや新聞といったメディアの広告枠を、メディアに代わって販売する

‌広告主とメディアの間に立ち、双方に対してメリットを生むのが広告代理店の役割であると考えてください。
‌それでは、広告代理店の全体像を説明したところで、各職種がどのような仕事を行っているのかご紹介します。

‌広告代理店の5職種一覧

ここでは、広告代理店の主な職種を5つ紹介します。
‌①営業部門
‌②マーケティング部門
‌③クリエイティブ部門
‌④プロモーション部門
‌⑤メディア部門

‌‌①営業部門

広告代理店の営業は、広告枠を持つメディアと商品・サービスなどの宣伝をしたい企業を繋ぐ役割を担っており、主要部門と言われています。企業によっては「アカウントプランナー」と呼ばれています。

広告代理店の営業職の仕事は、大きく分けて案件獲得と進捗(プロジェクト)管理の2つです。
それぞれの特徴を見ていきましょう!

案件獲得

‌広告代理店がCMをはじめとする広告を作るためには、企業から依頼を受けなければなりません。
‌広告代理店が案件を獲得するための場が、「競合プレ(競合コンペ)」です。
‌競合プレとは、広告主である企業が開催するプレゼンテーションの場。各広告代理店が、企業のために広告のアイデアを企画し、提案をします。競合プレで評価されると、晴れて案件を獲得することができるのです。
‌広告代理店の営業は、競合プレで採用されるための準備を以下のような流れで行います。

‌(1)広告主である企業から情報を収集
(2)クリエイティブ・マーケティング部門を初めとする他部門のチームと連携して企画制作‌

‌こういったプレゼンでは、大手飲料メーカーや車メーカーなど大きい案件を獲得するチャンスであることから、非常に重要な仕事です。

‌進捗(プロジェクト)管理

‌広告の案件を獲得したら、提案した企画を実際に制作し、世に出るまでの進捗を管理します。
案件内容にもよりますが広告主は広告代理店に対し、莫大な費用を出しているため、納得のいかない広告ができれば、依頼した広告代理店を再度利用することはないでしょう。
そのため、スケジュールや広告の進捗状況の報告、想定以上の予算がかからないようにマネジメントすることに責任を持つのが案件獲得後の営業の仕事です。

②マーケティング部門

広告代理店のマーケティング職は、市場の分析や調査を行います
分析や調査の結果をもとに、どのような広告が大きな効果を生むのか仮説を立て、戦略に落とし込んでいきます。
‌競合プレに勝つためには、当然企画に対する説得力がなければなりません。
マーケティング部門は、自社の企画に魅力を持たせるために定量的なデータ調査を行い説得力をつける企画づくりを担っています。。

③クリエイティブ部門

クリエイティブ部門は、広告の企画や制作を行う部門です。
‌具体的な職種としては、

‌・広告のコピーを考えるコピーライター
・広告のデザインに責任を持つアートディレクター
・CMのアイデアを企画するCMプランナー

‌上記の業務を取りまとめるクリエイティブディレクターなどがあります。最近では、動画広告やSNSに強みを持ったクリエイティブ人材のニーズが高まっています。

④プロモーション部門

プロモーション部門は、プロモーションのアイデアと戦略を立案する部門です。
具体的には、広告以外のイベントや街頭サンプリングなどのプロモーション方法を利用して広告宣伝を行っています。

多くの場合、制作会社と共同でイベントやキャンペーンの実施が行われます。
(例)商品購入で応募できるキャンペーン、デパートでの出展イベント

⑤メディア部門

メディア部門は、消費者に出す広告のメディア枠の仕入れや広告主の課題解決に向けて適切なメディアの使い方を提案する部門です。
例えば、ターゲットが20代女性の商品をテレビCMで打ち出す場合いつ/どの番組に出すのが最適かを考えます。

‌広告主に提案し、広告主が納得すればテレビ番組のスポンサーになります。
テレビだけでなく動画配信サービス(Netflix、YouTubeなど)などメディア媒体の選択肢が多いため、年々複雑化しているのが現状です。

‌‌広告代理店が激務といわれている理由

広告代理店志望の方で「広告代理店 やめとけ」と検索結果に出てきて悩んでいる人はいませんか。また、職種や仕事内容を知っていくうちに「休む暇がなさそうでブラックなのかな」と不安に思う人も多いでしょう。
実際はどうなのでしょうか、広告代理店が激務やブラックといわれている理由について見ていきましょう。

①幅広い関係者と関わる

広告業界は、個人で黙々と行う作業は少なく、多くの関係者と協力して幅広い業務をこなす必要があります。

クライアントの会社や制作会社、他部署の人との連携が重要になってくる仕事です。
そのため、人のために動くことが好きな人、人のために行動することができる人が、広告代理店で活躍しています。

また、クライアントの事情で、急に仕事が入ってくるパターンもあるので、多忙というイメージが持たれているのでしょう。

②成果主義である

広告代理店は成果主義であることから、激務だと思う人もいるでしょう。

広告掲載は、商品の売上金額や広告効果を数値で見ることができるので、成果が明らかになります。
そのため、クライアントが支払う広告費に見合った広告であれば、社内でも評価されますし、広告案件の継続や受注にもつながります。

広告代理店の仕事は、華やかでクリエイティブなイメージがありますが、一方で激務でブラックなイメージも持たれています。そのため、業界研究をする際には、実際に働いている社会人に話を聞くことが大切です。

Matcherを使って選考対策をしよう

OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像
社会人に話を聞くことで、以下のメリットがあります。

・仕事内容や働き方のリアルを知ることができる
・業界の最新情報やトレンドをキャッチできる
・就活への不安や疑問を解消できる

‌社会人に話を聞く方法は、OB・OG訪問サービスMatcher(マッチャー)がおすすめです。
‌Matcherについての紹介は下記の記事をご覧下さい。
‌【参考】【公式】OBOG訪問アプリMatcherとは?使い方を徹底解説!

‌【Matcherに登録する広告代理店で働く社会人の所属企業一覧】
ハウスエージェンシー・株式会社博報堂・株式会社ADKホールディングス・株式会社サイバーエージェント・株式会社アドウェイズ・電通・東急エージェンシーなど

‌広告代理店の種類とは?

広告代理店の仕事内容である、マーケティングの様子‌そもそも広告代理店とはどんな企業なのかを理解できたところで、広告代理店の種類についてお伝えします。

‌広告代理店の種類は、「総合広告代理店」、「専門広告代理店」、「ハウスエージェンシー」の3つです。

(1)総合広告代理店

まずは総合広告代理店です。‌
‌総合広告代理店は1つのメディア媒体にとらわれず、あらゆる種類の広告枠を扱います
広告業界を代表する、電通や博報堂、ADKなどが該当します。
先ほどの図にもあったように、新聞や雑誌、テレビなど、メディアの種類は様々です。
そのため、各社子会社化をすることによって、各メディアの専門性を高めています。(例:電通デジタル、DAC、ADKマーケティング・ソリューションズなど)
‌総合広告代理店は、これらのメディアを網羅しているため、複数のメディアに横断的にアプローチをすることが可能です。

(2)専門広告代理店

専門広告代理店は、総合広告代理店のようにあらゆる媒体を扱うのではなく、1つの媒体に特化した広告代理店です。
‌具体的には、
‌・新聞の広告枠を専門的に扱う広告代理店
‌・屋外広告を専門に扱う広告代理店
‌・インターネット広告を専門に扱う広告代理店

‌などがあります。

‌それぞれ専門的なノウハウを有し、その広告枠で理想的な費用対効果を出すことに強みを持ちます。
急成長するインターネット広告市場広告業界の今を語る上で、インターネット広告の急成長を無視することはできません。以下のグラフをご覧ください。
‌出典:
株式会社電通「2022年 日本の広告費」‌‌
‌これは、媒体別の広告費の伸び率を示したグラフです。

‌他のメディア媒体が下火の中、
スマートフォンの普及やインターネット環境の充実によってインターネット広告の市場規模が急成長を遂げています。

スマートフォンの普及により、インターネット利用時間の急激な拡大が広告業界に大きな影響を与えたといえるでしょう。
インターネット広告代理店の代表的な企業には、サイバーエージェントやGMO、アドウェイズやセプテーニなどがあります。

(3)ハウスエージェンシー

最後に説明するのは、ハウスエージェンシー
‌ハウスエージェンシーとは、平たく述べると、特定の企業専属の広告代理店のことです。

‌具体例として、ハウスエージェンシーのJR東日本企画(以下jeki)を紹介しましょう。
‌jekiは、現在は総合広告代理店として他業界の広告も担っていますが、JR東日本のハウスエージェンシーでもあります。
‌JR東日本が出稿している広告は基本的にはjekiが広告代理店としての役割を担います。

‌ハウスエージェンシーには、jekiの他にも東急グループの広告を担う東急エージェンシーや、トヨタの広告を担うデルフィスなどがあります。気になる人はぜひ調べてみてください。‌

‌広告代理店の年収ランキング

「広告代理店の年収はどのくらいなのか?」
と年収について気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは広告代理店の年収ランキングをご紹介します。是非ご覧ください!

‌‌大手広告代理店4社を解説

‌広告代理店といえば、電通・博報堂・ADK・サイバーエージェントの4社を思い出す方も多いのではないでしょうか。

「名前はよく聞くけど、実際どんなことをしているのかは知らないな」
「それぞれの会社の特徴ってどんな感じなんだろう」

このような疑問にお答えする前に、まず簡単に「売上高」と「平均年収」についてまとめてみましたのでご覧ください。

株式会社電通グループ

売上高:約5.26兆円(対象期間:2021年-2022年)
平均年収:約1,295万円(2022年3月公開の有価証券報告書
より)
日本で一番規模の大きい広告代理店が、株式会社電通グループです。「an invitation to the never before.」というビジョンを掲げながら、145の国と地域に展開しています。

電通の主な事業領域

・マーケティング
・デジタルマーケティング
・クリエイティブ
・セールスプロモーション
・メディア
・コンテンツ
・パブリックリレーションズ

このように事業領域が並べられても、実際にどのようなことを行っているのか想像しにくいですよね。そこで、株式会社電通グループが関わっている具体的な事例を集めてみました。

・大塚製薬株式会社のポカリスウェットCM
・北海道日本ハムファイターズの新スタジアムを中心とした街づくりプロジェクト
・気象データから季節の造形を生み出す「サイバー和菓子」プロデュース
・台湾での「MOVE 生きものになれる展」開催
‌広告代理店といえば「広告制作に関わる仕事」だと思っている方もいるかと思いますが、イベントの開催から街づくりなど、とにかく幅広いスケールで事業を行っているのが電通です。

また2013年3月にイギリスの広告代理店であるAegis Groupの買収に成功した後、海外への事業展開に注力していることも特徴です。
2020年には米国独立系で最大級のデータマーケティング会社であるマークル社の完全子会社化にも成功しています。

株式会社博報堂DYホールディングス

売上高:約8,950億円(対象期間:2021年〜2022年)
平均年収:約1090万円(対象期間:2020年4月1日〜2021年3月31日)
‌「生活者と社会に新たな価値を創造する。」というビジョンを掲げる株式会社博報堂DYホールディングスは、1895年に創業されました。

博報堂の事業領域

・マーケティング
・クリエイティブ
・アクティベーション
・PR
・コンサルティング
・事業開発/イノベーション
・メディア&コンテンツ
・テクノロジー・R&D

具体的な事例としては、以下の通りです。

・日清食品ホールディングスの日清ラ王CM
・生活者共創型のまちづくり「shibuya good pass」プロジェクト
・トヨタ自動車の 防災給電プロジェクト
・新たなアート鑑賞サービス「ZOOOOOM ART MUSEUM」プロジェクト

これらを見ると、博報堂でも幅広い事業内容に関われることが分かりますね。博報堂の特徴の一つとして、クリエイティビティの高さが評価されていることがあります。
‌「日清 ご褒美ラ王 天使の兄妹篇」という幼い兄妹がラ王の新商品名を噛みながら紹介しているCMを見たことがある人もいるのではないでしょうか?このCMは、日本最大級の広告領域アワードであるACCにてグランプリを受賞しました。

‌コカ・コーラ、フォード、マイクロソフトなどをクライアントにもつアメリカのデザイン・イノベーション企業であるIDEO社の一部事業を買収し、さらにクリエイティブ領域を強化しています。

平均年収:約756万円(対象期間:2016年1月1日〜2016年12月31日)
2018年3月に非上場化したADKは、DX領域の推進や環境意識の高まりといった人々の価値観の変化に対応するべく、グループ再編などを行いながら大きく変革しています。

2020年には『すべての人に「歓びの体験」を。』というパーパス(社会的存在意義)を新たに策定し、変容する社会に対する自社の立場を明確にしました。

ADKの事業領域

・マーケティング
・クリエイティブ
・アニメ

具体的には、このようなことを行っています。

‌・版権を抱える「ドラえもん」「ワンピース」「クレヨンしんちゃん」などのIPビジネス
・文化庁メディア芸術祭など複数のコンペで受賞した、難病や重度障害で外出困難な人々が、分身ロボットを遠隔操作しサービススタッフとして働く実験カフェの広告制作
・誰もが使いやすいユニバーサルデザインの扇子『hirari』の開発
・理系女性応援番組『天才女子観察バラエティ 没頭ガール』の立ち上げ

ADKは有名アニメの版権を多く抱えていることで有名です。

アニメ作品の企画立案などを行うアニメプロデュースや、キャラクターを広告販促使用する際の窓口業務などを、子会社である株式会社ADKエモーションズが行っています。

株式会社サイバーエージェント

売上高:約7000億円(対象期間:2022年)
平均年収:約817万円(対象期間:2022年12月公開の有価証券報告書より
サイバーエージェントはインターネット広告を代表する企業で、現在はインターネット・広告事業を軸に多くの事業を展開しています。
「ABEMA」など自社のメディアを持つことで、競合との差別化、競合優位性を図っていることが大きな強みです。

サイバーエージェントの事業領域

・メディア事業
・インターネット広告事業
・ゲーム事業
・投資育成事業
昨年「ABEMA」は「FIFAワールドカップ カタール2022」全64試合を無料生中継しました。
日本中が注目するワールドカップを放送することで、これまでABEMAを見てこなかった人やインターネット番組を見ないような年齢層の認知度を拡大し、利用率の上昇を図ったのです。

【ES面接対策】大手広告代理店4社の選考ポイント解説

‌冒頭でもお伝えした通り、広告代理店は毎年就活生から人気があります。
特に大手広告代理店の倍率は高く、様々なバックグラウンドを持った学生が集まる傾向です。
そんな就職倍率の高い大手広告代理店の選考ポイントについて、大手4社の選考フローをまとめたので、是非ご覧ください。

株式会社電通

【電通の選考フロー】
ES⇒WEBテスト⇒面接①⇒面接②⇒グループディスカッション⇒面接③⇒最終面接

電通は選考過程が多い点から、能力だけでなく人柄が電通と合っているかなどを見ていると考えられます。
また、面接では幼稚園・保育園など幼少期の時代について聞かれることもあるそうです。
内定者には、留学や企業、長期インターンの経験者、体育会出身者が多いことから、コミュニケーション能力が高い人材を採用しています。

最初のWEBテストやESの対策も重要ですが、面接でコミュニケーション能力の高さをアピールし、自分の魅力を最大限にアピールすることがポイントです。
ちなみに、ここで紹介した電通はグループ採用ではないため、電通デジタルなど他の会社を受ける際には別で選考を受ける必要があります。

株式会社博報堂DYホールディングス

【博報堂の選考フロー】
書類選考⇒面接⇒グループディスカッション⇒最終面接

博報堂は、マッチングしているかを良く見ています。
書類選考は博報堂独自のES「Personal Core Sheet」から
【My Vision】【My Engine】【My Episode】
という項目が設けられており、それぞれ3つずつ答えなければいけません。

また、面接も1次では社員2名、最終では応募者1名に対し社員3名と社内の人複数人でよく見るようにしています。
博報堂は、能力などももちろん見ていますが、
・人柄が博報堂の雰囲気に合っているか
・博報堂のビジョンなど方向性に共感できるか
などを重点的に見ている印象です。

OB・OG訪問を通して、どんな人が働いている、活躍しているのかを把握しておきましょう。

株式会社ADKホールディングス

ADKはポテンシャル採用を実施しており
「オープンコース」
「初配属確定型コース(クリエイティブ、データ、デザイナー、経理・財務全般。DX、法務の6つ)」
の2つのコースがあります。

初配属確定型コースは専門的な領域ですが、オープンコースは総合職の括りで採用が行われるでしょう。

ADKホールディングスは入社後に教育の場を設けたり、クライアント先に積極的に出向きプレゼンを行ったりしています。
そのため、入社前に専門知識やスキルなどは求められませんが、入社後に成長できる高いポテンシャルがあるかどうかが求められるでしょう。

ただ入社したいという気持ちを伝えるのではなく、面接で印象を残せるようにしっかり準備をしておくことが重要です。

株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェントの新卒採用も、ADK同様
ビジネスコース
職種別採用(エンジニア・クリエイターコース)
と、採用コースを分けています。

サイバーエージェントは、選考の中で1dayインターンがあるなど、ビジネスコースでも能力面を評価している印象です。
とはいえ、仕事の処理能力や完成度、スピードなどを見ているのではなく、考え方やポテンシャルを見ています。

サイバーエージェントの社員や活躍している人を見ながら、自分のアピールしたい部分を最大限に発揮できるようにしましょう。

広告代理店でのキャリアについて

企業によって、キャリアの歩み方は異なります。
‌しかし、総合職として入社した場合は、大半の企業は、5〜6割が営業、3〜4割がプランナー、残りがクリエイティブやバックオフィス系の部署に配属します。その中でも細かく部署に振り分けがされます。

本人の適性や志向性によって配属先が決まることが多いですが、基本的には2〜4年ほどのスパンでジョブローテーションがあります。

ジョブローテーションを経験することで、営業・マスメディア・デジタルメディア・戦略など、多角的な視点から広告ビジネスを考えるためのスキルが身につきます。
‌プレイヤーとして一連の業務を経験した後は、小規模なチームをまとめるリーダーを経験し、部署全体をまとめるマネージャーへとキャリアアップしていく場合が多いです。

激務と言われる広告代理店で働く魅力/やりがいとは?

広告代理店で働く魅力ややりがいを合わせて4つ紹介します。

魅力①:幅広い業界の人と仕事ができる
魅力②:世の中に影響を与えられる
やりがい①:アイデアが形になる
やりがい②:仕事と報酬(給与)が相応である

魅力①:幅広い業界の人と仕事ができる

広告代理店では、幅広い業界に携われるため、様々な業界の関係者と近い距離で働くことができます
さまざまな業界の方と接することが多いため、流行や社会について新しい知識や情報を知ることができることも魅力の一つです。

魅力②:世の中に影響を与えられる

広告とは、消費者に商材を知ってもらうために情報を工夫して発信する仕事です。
そのため、多くの人の目に触れ、社会的影響力が大きい点に魅力を感じる方も多いです。

実際に、行政や国際的なスポーツイベントの案件や映画などのエンタメ案件があるため、世の中に影響力を与えていると感じることができます。

やりがい①:アイデアが形になる

自分の提案やアイディアが形になった広告を世に出した時、達成感や喜びを感じることができます。
また、外部の会社と連携し広告を作り上げるプロジェクトも多いため、チームとしての達成感を感じることも多いでしょう。

やりがい②:仕事と報酬(給与)が相応である

広告代理店では、実力次第で高収入を目指すことができます。理由は、成果を重視する業界であるからです。
仕事においてやりがいを感じ、かつ報酬として見合う対価を得られる環境は、業務へのモチベーションを維持する上で重要な要素となります。

広告代理店に内定をもらうための3つの方法

‌本記事を読んでいる人の中には、倍率が高くても広告代理店に入社したいと考えている人は多いでしょう。
広告代理店に活かせる経験やスキル、資格などを持っていると、選考が有利になる、大きなアピールになり得ます。
ここでは、広告代理店の選考に活かせる経験やスキル、資格について紹介するので是非ご覧ください!

1|サマーインターンに応募・参加する

大手広告代理店の多くは、毎年サマーインターンを開催し、サマーインターンで優秀だった人が、今後の選考を有利に進めることができます。
また、広告代理店のサマーインターンでは、広告の知識を吸収できるだけでなく、その企業で働く人との交流の機会もあるため貴重な情報を収集できるでしょう。

ただ、サマーインターンとはいえ毎年倍率は高いので、対策が必要です。

2|様々な業界や広告・メディアに関する知識

広告代理店は、クリエイティブな要素が多い点から、一見華々しい仕事に見えるため曖昧な志望動機で応募する人が多いです。
ただ実際の広告代理店の仕事は、リサーチやクライアントとの打ち合わせ、外部受注の手配など地味な業務が多く、クリエイティブな仕事は一部に過ぎません。

実際の広告代理店の仕事を知った上で、広告やメディアに関する知識を持っていると、広告への関心度の高さや、いわゆるミーハー就活をしていないことがアピールできます

‌広告やメディアについて勉強する方法は
・広告に関する本を読む
・広告代理店で働く人に話を聞いてみる
などです。

‌3|TOEICを受けてみる

大手広告代理店は、規模の拡大のために積極的に海外進出を図っています
また現在伸びているインターネット広告では、Google広告などが用いられることが多く、Googleなどのトレンドや新サービス発表は英語表記が多いです。
そのため、英語を初めとする外国語を話せる人は重宝されます。

英語ができるかできないかはTOEICのスコアから評価されることが多いためTOEICを受験してみても良いでしょう。
ただし、企業によってTOEICのスコアで評価する場合、スコアのボーダーラインは存在する可能性があるので、把握しておくことをおすすめします。

広告代理店に向いている人の特徴3選

‌広告代理店で働く人に多い特徴を3つ紹介します。

①フットワークが軽い

クライアントが「新商品をすぐに世の中に広めたい」「新商品と流行しているものを組み合わせたい」と思った場合、タイトなスケジュールで動かなければなりません
反対に「制作中の広告を出すタイミングを予定より少し遅らせたい」という場合は、その都度スケジュールを変更します。

このように、担当しているクライアントに対して、常にアクションし続けニーズが発生したら提案するといった、高い行動力は広告業界では求められます。

②コミュニケーション能力がある

広告代理店は常に広告主(クライアント)の要望に応えなければいけません
要望に応えるために、クライアントの要望をヒアリングし、制作メンバーと連携して仕事を進めます。
コミュニケーションが高ければクライアントや制作メンバーと良好な関係を築けることから、仕事を円滑に進められるでしょう。

③新しい情報への関心がある

広告業界は常に新しい情報や広告手法、消費者に響くクリエイティブが変化しています。
広告を作り出す上で、世の中のトレンドを敏感にキャッチできる力が求められるのです。

特に、アパレルや食品系は季節に応じたトレンドを敏感に察知できなければいけません。
それが苦にならず、常に新しい情報に目を向けられる人は向いていると言えるでしょう。

【最新版】広告代理店の現状と動向

‌広告業界は「紙媒体」から「デジタル」へ変化しています。
各広告会社は、ネット広告事業に注力し、デジタル分野を収益の柱として業界再編を進めているのです。
紙媒体やマス広告に強みを持つ、電通や博報堂はネット広告の強化を進めており、業界再編や業務提携を加速させています。

例えば、電通は2022年にネット専業大手のセプテーニ・ホールディングスを買収しました。
また博報堂は、中小企業向けのネット広告に強みを持っているソウルドアウトを買収し、地方企業のネット広告の取り込みを狙っています。広告業界の動向についてもっと知りたい方は下記の記事をチェックしてみてください。

‌広告代理店で働く社会人に会いに行こう

ここまで広告代理店の仕事についてご紹介してきました。
‌しかし、具体的な業務ややりがいについてはまだまだ理解が及んでいない範囲も多いかと思います。

‌そこで行っていただきたいのがOB・OG訪問。働き方をイメージしやすくなるだけでなく、選考に使えるような情報をひきだすことができます。
‌ぜひ使っていただきたいのが、就活相談プラットフォームの‌M‌atcher(マッチャー)
OBOG訪問サービスMatcherの紹介画像

‌‌Matcher(マッチャ―)とは


所属大学や住んでいる地域に関係なくOB・OG訪問ができるアプリです。

就職活動において、「近くに頼れる先輩がいない」「OB・OGの人にメールや電話をする勇気がない」「キャリアセンターに行くのが面倒だ」などの悩みはありませんか?

そういった人は、ぜひMatcherを活用してみてください。

Matcherをおすすめする5つの理由
・大手企業からベンチャー企業の社会人3.5万人が登録している!
・出身大学関係なく、OB・OG訪問できる!
・住んでいる地域に関係なく、オンラインでOB・OG訪問できる!
・ワンクリックで簡単にOB・OG訪問依頼できる!
・あなたにマッチ度が高い企業のみから特別選考スカウトが届く!

以下のボタンから登録して、内定獲得への一歩を踏み出しましょう!MatcherでOB訪問できる相手を探してみる(無料)

広告業界への理解をさらに深めるために

‌お話ししてきた通り、広告代理店の仕事は、みなさんのイメージ通りクリエティブな側面がある一方、泥臭く地道な業務もたくさんあります。選考を受ける際は、それらの事実も知った上で受けるようにしてください。

記事一覧